DC・iDeCoの運用機関及び運用商品の変更3:DC・iDeCo商品の期間別収益率:厚生年金を含めた円と外貨の比率

◎今日のグラフ:DC・iDeCo商品の期間別収益率

今回のDC運用商品の変更にあたって検討した二つの商品について、比較します。

DCニッセイ
外国株式インデックス
野村DC外国株式
インデックスファンド・
MSCI-KOKUSAI
1年間 10.9 10.87
3年間 4.43 4.48
5年間 12.13
10年間 6.32

収益率は同じ

最初に変更しようとした候補は、DCニッセイ外国株式インデックスですが、この商品の収益率は1年と3年しかありません。野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIは、それに加えて5年間と10年間のデータがあります。1年間と3年間の収益率は両商品ともほぼ同じです。

10年間のリターンは年率6%強

最近1年間についてみれば、2018年の2月~3月に世界的に株式相場が下落して調整があったとはいえ、昨年は上昇した結果、10%を超えるリターンでした。3年かのリターンが4%強と少し低めだった理由は、2015年~2016年にチャイナショックが起こったためです。5年間のリターンは12%とかなり高い水準です。10年間のリターンは6%強で、外国株式としてはまずまずの水準と言えます。なお、10年というのは2008年の4月で、リーマンショック直前の比較的株価水準の高かった時期ですから、本来ならもう少し高めの数字であっても不思議ではないと思われます。

両商品はほぼ同じ内容

明日以降、この両銘柄についてさらに比較しますが、基本的にはほぼ同じ内容の商品と考えられますので、信託報酬、リターン水準ともに大きな違いはないということができるでしょう。

◎今日のテーマ:厚生年金を含めた円と外貨の比率

保有する金融資産のバランスは厚生年金も考慮

今回、DC(確定拠出年金)商品を変更するに際して、日本株式から外国株式に変更しました。それは、資産全体における円の資産のウエイトを減らしたいと思ったからです。私と連れ合いのポートフォリオについては、毎月このブログで報告していますが、円建て資産の割合は二人とも5割前後です。この金融資産とは別に、今後20年前後にわたって受け取る厚生年金は、すべて円建てです。

ドル建て資産を半分以上が目標

ある著名な経済評論家は、自分の金融資産の半分以上をドルで保有しているそうです。この評論家は時々、「日本銀行や財務省を退職したOBは円を持ちたがらない。私も半分以上はドルで持っています。」という内容を公表しています。私には、円建て資産の価値がどれ程脆弱であるかは分かりません。しかし少なくとも、円建て資産は半分以下、できれば3分の1程度にしたいと思っています。従って、今回DCの運用商品を変更するにあたっては、当然のごとく、外国株式にしました。