資産評価額と外国為替

評価額が過去最高を更新せず。

日米の株式市場において、バブル崩壊以来の最高値、史上最高値を更新していますが、私の資産評価額はなかなか1年前の自分史上最高を上回りません。

その理由は外国為替が当時と異なるから。

下のグラフは2019年6月から2020年11月までのドル円の推移です。

6割がアメリカ株

現在は1ドル104円前後ですが、2020年1月は109円前後でした。5円だけ円安になっています。5円の円安は、1,000万円の資産なら50万円、1億円の資産なら500万円です。テレビのニュースでは、毎日株価の変動を放送しますが、外国為替はあまり報道しませんので、忘れがちです。しかし、私の保有している株式ETFの6割がアメリカを中心とする外国株式ですので、当然大きな影響を受けます。

外貨MMFの利回りが2~3%だった

現在のような超低金利が欧米に蔓延する以前の1990年代においては、ドルなどの外貨MMFの利回りが高かったので、外国株式ETFでなく外貨MMFを保有していれば2~3%の利回りがありました。これだけの利回りがあれば、ある程度の為替変動リスクにも耐えられたのですが、現在は欧米も超低金利ですし、ユーロMMFは償還されてしまって、存在すらしていません。

今日は、外国為替について、基礎的知識を確認しようと思います。日本銀行などのホームページから、教材を持ってきました。

⇒ は私の意見・コメントなどです。

Q 外国為替市場とは何ですか?

A 外国為替市場(単に「為替市場」ということもあります)とは、円やドルなどの異なる通貨を交換(売買)する場をいいます。

両替、輸入などで外貨を買う

世の中には、異なる通貨の交換が必要となる様々な出来事があります。例えば、海外旅行に行く際に銀行で円を外貨に両替するケースがあるほか、輸入を行う会社が海外との代金決済のために円を対価に外貨を調達するとか、国内の投資家が外貨建て金融資産を売買する際に円と外貨を交換する、といったケースも挙げられます。こうした様々なニーズを満たすため、各国の通貨を交換(売買)する場として、外国為替市場があります。

市場は場所ではなく、電話、コンピュータ

もっとも、「市場」といっても、魚市場や野菜市場のように特定の場所や建物を指す訳ではなく、特定の枠組みの中で行われる取引全体を示す抽象的な概念であり、多くの取引は電話や電子機器を通じて行われています。

外国為替市場の取引は、(1)個人や企業が金融機関と行う取引(金融機関からみて「対顧客取引」と呼ばれます)と、(2)金融機関同士が直接または外為ブローカーを通じて行う取引(外国為替市場における「インターバンク取引」と呼ばれます)の2つに大きく分けることができます。

⇒個人の外国為替取引は外貨金融資産購入と海外旅行

仕事で外国為替の取引をしている人は別にして、普通の人が外国為替相場を意識する機会は主に2か所だろうと思います。外貨MMF、外国ETFを購入するために、金融機関で円をドルなどの外貨に交換する場合と、海外旅行する場合に銀行や成田などの空港の両替所で外貨を買うときでしょう。

頻繁に取引しなければネット証券でなくても問題なし

金融機関によって外国為替の手数料は異なります。一般的にはSBI証券や楽天証券のようなネット証券の方が、野村證券や大和証券より安い傾向があります。ただし、頻繁に売り買いするのでなければ、ネット証券でなければならないという程のものではないでしょう。私は野村證券にしか口座を持っていませんので、割高の為替手数料を払って外貨MMFを購入しますが、一度買ったら何十年も外貨で持ち続けるので、1年当たりでは0.0何%の違いしかありません。あまり目くじら立てるほどの話ではないかも知れません。

銀行の外貨預金はやめた方が良い

銀行の外貨預金については、短期間で売り買いの必要な高い手数料を取られる商品ばかりですから、買わない方が良いと思います。詳しくは、 三菱UFJ銀行訪問記1:外貨預金 をご覧ください。

成田空港は両替所により手数料が違う

また、成田空港でも両替所によって為替レートが違いますので、低コストで外貨に両替したければ、早めに空港に行って、安い両替所に並ぶこともできます。

将来予測は不可能

外国為替の将来予測に関しては、株式の将来予測と同様に、基本的に不可能のようです。各種雑誌やテレビなどの将来予測を1年後にチェックしましたが、まず当たりません。自然の流れに身を任せるしかありません。

Q 為替相場(為替レート)とは何ですか?

A 為替相場(為替レート)は、外国為替市場において異なる通貨が交換(売買)される際の交換比率です。一般に、わが国で最も頻繁に目にする為替相場は円・ドル相場ですが、そのほかにも様々な通貨の組み合わせに関する相場が存在します。

為替相場は需給バランスで決まる

変動相場制においては、為替相場は、誰かが一方的、恣意的に決めるわけではなく、市場における需要と供給のバランスによって決まります。これは、物やサービスの価格が決まるのと同じ原理です。

インターバンク取引

「本日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=○○円××銭と、前日に比べて△△銭の円高ドル安でした。」などと報じられることがありますが、通常、これは「インターバンク取引」の為替相場を指しています。これに対し、個人が銀行で小口の両替や外貨預金をするといった「対顧客取引」の為替相場は、いわば小売り段階のものであり、インターバンク取引の為替相場とは異なります。

⇒ 現在は外国ETFの分配金だけ

10年ほど前には勉強のために、USドル以外にも、ユーロ、カナダドル、豪ドル、ニュージーランドドルのMMFを持っていましたが、どの国の利回りも米ドルより低くなったので、結局全部USMMFにスイッチングしました。現在持っている外貨MMFはUSMMFと豪ドルMMFだけですが、どちらも株式ETFの分配金がたまったものです。