確定拠出年金の評価額推移 2020年12月

企業型確定拠出年金

この確定拠出年金は企業型で、私が10年以上前に勤めていた会社で、その会社が掛け金を支出し、私が自分の判断で投資したものです。掛け金は600万円程度でしたが、運用した結果1480万円に増えました。十数年で元金の2.47倍になった計算です。このグラフは、2008年以降は毎月データを入力してグラフ形式になっていますが。それ以前は、元金600万円とリーマンショック後の400万円という数字しか記憶にないので、ちょっと変則的な形のグラフになっています。それでも、最近3年間は、わずかながら上昇傾向にあるように見えます。

十数年間で2倍以上は常識的値上がり

十数年間で2.47倍になったと聞くと、「そんなの嘘だー」と思う人もいるかも知れませんが、アメリカを中心に世界の株式市場に投資するインデックスファンドとしては、常識的な値上がりです。

高利回り低コストの銘柄を選ぶ

2002年に私の勤めている会社が確定拠出年金制度を導入した時、運営管理機関はみずほ銀行で、運用商品は外国株式インデックスファンドを指定しました。商品制定基準は、リターンの高い株式ファンドに注目し、その中から低コスト商品の商品を選びました。その時、社員の90%は銀行預金を選んだのですが、その選択は間違いです。その人たちは、今でも元金と同額しか保有していないはずです。確定拠出年金は、外国株式インデックスファンドで運用すべきです。

日本株式インデックスファンドも良い選択

もし、NISAやETFで、十分たくさん外国株式を保有しているので、確定拠出年金だけは日本株式インデックスファンドにしたいという考えなら、それはあり得る選択でしょう。どちらにしても、株式のファンドを選ぶべきです。

アクティブはディーラーが無駄な活動によってコスト増

そして、もう一つはアクティブファンドでなく、インデックスファンドを選ぶことです。アクティブの意味は、株式を売買するディーラーが、アクティブに売買する必要があるのでコストが余計にかかるという意味です。それによって好成績が納められるのであればよいのですが、そうはならず、コストだけ余計にかかるのです。

したがって、確定拠出年金を選ぶ際のキーワードは

  • 外国(特別な場合には国内)
  • 株式
  • インデックスファンド

です。

私の場合は、その後、一時期国内株式インデックスファンドにスイッチし、さらに2018年に野村証券に運営管理金融機関を変更して、運用商品も外国株式インデックスファンドにしました。現在運用している商品は、「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」です。この商品の中身を確認します。

野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI

  • 主な投資対象: 「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」受益証券を主要投資対象とします
  • 純資産総額 816.6億円(マザーファンドは7,899.8億円)
  • 基準価額 19,604円(2007年9月26日を10,000とする) ⇒1.9604倍で、あまり値上がりしていませんから、私の運用期間の方が長いと言えるかもしれません。

ファンドの収益率

  • 3年間      7.72%
  • 5年間      7.63%
  • 10年間   12.91%  ⇒ 10年前はリーマンショック後の株安が影響
  • 設定月末来      5.21%  ⇒ 設定2007年9月26日当時はサブプライムローンの影響で少しバブルぎみなので、実力的には6%程度とみるのが妥当かもしれません。

ファンドのリスク(標準偏差)

  • 3年間      19.67%  ⇒ 68%の確率で19.67%変動する可能性、95%の確率で39.34%変動する可能性があります。
  • 5年間      17.80%
  • 10年間      17.91%  
  • 定月末来           20.95% ⇒リーマンショックの期間が入っているため、変動幅が大きくなっています。おおむね、95%の確率で40%変動する覚悟があればよいでしょう。その時に慌てて売らずに、持ち続ければ、そのうちに株価は回復します。

株式の国別配分上位5カ国

  1. アメリカ   68.88%
  2. イギリス     4.35%
  3. フランス     3.59%
  4. スイス         3.56%
  5. カナダ         3.42%

株式の業種配分上位5業種

  1. ソフトウェア        7.01%
  2. 銀行            5.62%
  3. 医薬品           4.82%
  4. 情報技術サービス      4.70%
  5. コンピュータ・周辺機器   4.60%

株式の組入上位10銘柄

  1. APPLE INC         4.35%
  2. MICROSOFT CORP     3.33%
  3. AMAZON.COM INC      2.91%
  4. FACEBOOK INC-A       1.44%
  5. ALPHABET INC-CL C     1.17%
  6. ALPHABET INC-CL A     1.15%
  7. TESLA INC            0.93%
  8. JOHNSON & JOHNSON    0.82%
  9. JPMORGAN CHASE & CO  0.79%
  10. VISA INC-CLASS A SHARES 0.77%

第7位のテスラは新登場です。テスラの時価総額は69兆円ですから、トヨタ自動車の26兆円の2.6倍です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です