<昨日の続き>
昨日まで、国内、海外の代表的ETFを確認しました。それを再掲します。
国内株式ETF
コード | 名称 |
1306 | NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投資信託 |
1308 | 上場インデックスファンドTOPIX |
1348 | MAXIS トピックス上場投信 |
1321 | (NEXT FUNDS)日経225連動型上場投信 |
海外株式ETF
コード | 名称 |
SPY | SPDR S&P 500 |
VOO | バンガード・S&P 500 ETF |
VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF |
これらは、どれほど買われているのか確認しましょう。
国内ETFの純資産額順ランキング
最初に、国内のETFを見ます。
順位 | ファンド名 | 会社名 | コード | 純資産額(百万円) |
1 | (NEXT FUNDS)TOPIX連動型上場投信 | 野村 | 1306 | 14,908,233 |
2 | (NEXT FUNDS)日経225連動型上場投信 | 野村 | 1321 | 8,029,389 |
3 | 上場インデックスファンドTOPIX 『愛称:上場TOPIX』 | 日興 | 1308 | 6,937,649 |
4 | ダイワ 上場投信-トピックス | 大和 | 1305 | 6,848,774 |
5 | 上場インデックスファンド225 『愛称:上場225』 | 日興 | 1330 | 3,710,138 |
6 | ダイワ 上場投信-日経225 | 大和 | 1320 | 3,702,006 |
7 | MAXIS トピックス上場投信 | 三菱UFJ国際 | 1348 | 2,176,231 |
8 | MAXIS 日経225上場投信 | 三菱UFJ国際 | 1346 | 1,896,547 |
9 | (NEXT FUNDS) JPX日経インデックス400 『愛称:JPX日経400ETF』 | 野村 | 1591 | 1,099,309 |
いずれも巨大な商品
純資産総額でみると1位、2位、3位、7位に入っていますので、かなり巨大な商品ですから規模的な問題はないでしょう。この中でコード1321だけが日経平均に連動していますが、分散投資という観点からは、TOPIXだけでなく、日経平均でも問題ありません。一方、株式市場全体を良く表しているという意味では、TOPIX型に軍配が上がると思います。例えば、アメリカの指標では、ダウやナスダックが有名ですが、株式市場を良く表しているのはS&P500というのと似ています。
現在のETFのかなりを日銀が保有
なお、現在のETFの順位は、日本銀行が購入しているウェイトが大きく、投資家が買っている順位ではないということを知っておく必要があります。
初心者に人気のある商品
次に、初めてETFを取引した方に人気の国内ETFはどうなっているか、楽天証券のデータを見ましょう。
順位 | コード | 銘柄名 |
1 | 1306 | TOPIX連動型投信 |
2 | 1321 | 日経225連動投信 |
3 | 1570 | NF日経レバレッジETF |
4 | 1540 | 純金上場信託 |
5 | 1568 | TOPIXブル2倍投信 |
6 | 1343 | REIT-ETF |
7 | 1681 | 上場海外新興国 |
8 | 1571 | NF日経インバースETF |
9 | 1326 | SPDRゴールド・シェア |
10 | 1320 | ダイワ投信-日経225 |
1306だけで足りている
1306と1321は1位、2位にいますが、1308と1348はベスト10に入っていません。その理由は1306、1308、1348は全てTOPIX型なので、最大規模の銘柄である野村1306に人気が集中しているのでしょう。
レバレッジ型は高コストなので避ける
代わりに、1570( NF日経レバレッジETF)が3位に入っています。レバレッジ型ETFの問題点は、コストが高いことです。この銘柄も年0.88%(税抜年0.80%)と、1%近いコストを払っています。こう言う商品は避けるべきです。
金のETFは分配金がない
第4位には1540 (純金上場信託)が入っていますが、金は分配金(配当金)が付きませんので一種の投機であり、初心者が手を出さない方が良いと思います。資産が、1億円、2億円になったら、分散投資の観点から1割を限度に考えるのも良いかも知れません。しかも、2年前の1オンス1,200ドルから現在は1,800ドルに急騰してしまったので、タイミングもあまり良くないと思います。
アメリカの純資産総額のランキング
次に、海外ETFを確認しましょう。アメリカの純資産総額のランキングです。SPYとVOOが1位、4位に入っています。2位のIVVは、iShares Coreの銘柄で、基本的に4位のVOOとコストも含めて同じですが、野村證券、大和証券で扱っていません。3位のVTIは、S&P500だけでなく、全米の株式に投資している銘柄ですので、中小の企業の成長も取り込めます。しかし、ウォーレン・バフェットはVTIではなく、理由はよく分からないのですが、S&P500のETFを推奨しているので、私もSPYやVOOを購入しています。
順位 | ティッカー | ファンド名 | Total Assets (百万ドル) |
1 | SPY | SPDR S&P 500 ETF | $333,661.00 |
2 | IVV | iShares Core S&P 500 ETF | $242,358.00 |
3 | VTI | Vanguard Total Stock Market ETF | $208,073.00 |
4 | VOO | Vanguard S&P 500 ETF | $181,293.00 |
5 | QQQ | Invesco QQQ | $151,125.00 |
6 | AGG | iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF | $85,336.30 |
7 | BND | Vanguard Total Bond Market ETF | $69,221.40 |
8 | VUG | Vanguard Growth ETF | $67,736.40 |
9 | IWM | iShares Russell 2000 ETF | $64,904.60 |
10 | VTV | Vanguard Value ETF | $64,078.70 |
初心者が買っている海外ETF
最後に、初めてETFを取引した方に人気の海外ETFはどうなっているか、楽天証券のデータを見ましょう。1位のVWOは、新興国株式のETFで、比較的人気のある銘柄ですが、1位というのは高すぎるという印象です。第2位のTOKは、日本を除く先進国の株式で構成される指数と同等の投資成果を目指していますが、純資産総額が 177,627,907ドルしかなく、経費率も 0.25%と割高なので、TOKを買うよりは3位のVTを買った方が良いでしょう。
位 | コード | 銘柄名 | 市場 |
1 | VWO | バンガード・MSCI・エマージング・マーケットETF | 米国 |
2 | TOK | iシェアーズ MSCI KOKUSAI(コクサイ) | 米国 |
3 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 米国 |
4 | VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 米国 |
5 | DBAN | db x-トラッカーズ MSCI バングラデシュ IM トータルリターン・ネット・インデックスETF | アセアン |
6 | EIDO | iシェアーズ MSCI インドネシア・インベスタブル・マーケット・インデックス・ファンド | 米国 |
7 | IVV | iシェアーズ S&P 500 | 米国 |
8 | BND | バンガード・トータル・ボンド・マーケットETF | 米国 |
9 | PFF | iシェアーズ S&P米国優先株式インデックス・ファンド | 米国 |
10 | LCRB | リクソーETF コモディティーズ CRB | アセアン |
<明日に続く>