昨日は私の運用実績を確認しましたが、そのもととなる、私の投資の特徴を挙げると、以下の通りです。
- 親からの相続財産はなく、すべて自分で稼いだ給与、賞与、退職金で投資
- バブルで増えたのではありません
- 基本的に株式ETFに投資しています
- ウォーレンバフェットのアドバイスに沿っています
- 分散を図っています
- 基本的に買いっぱなしです
- 買うタイミングは意識しません
- 誰でも、いつでも、すぐにでも始められる方法です
- ネット証券は利用せず、すべて野村證券
1.親からの相続財産はなく、すべて自分で稼いだ給与、賞与、退職金で投資
日本中貧しかった
私の生まれた昭和30年代は、ほとんどの日本人は貧乏でした。生卵一つを一家4人で分けて食べていました。私の家だけが貧乏なのではなく、周りの人達もほとんど貧乏でした。日本中が貧乏で、少し金回りの良い家は、酒屋さんぐらいでした。こんな状況ですから、私の投資資金の中に親から相続された資金はありません。
財形による給与天引き
社会人になりたての若いころは、毎日のように居酒屋で飲んでいました。さすがに銀座のクラブにはいきませんが、ビヤホールくらいには行きました。一方で、毎月財形貯蓄をしていましたので、給与天引きで貯蓄はちゃんとしていました。節約志向になったのは、子供が生まれた30代半ばからです。節約志向といっても、ケチケチではなく、無駄なものは買わない、コンビニではなくスーパーマーケットを利用するという程度です。
2.バブルで増えたのではありません
日本では10年前まで株価は上昇していませんでしたが、アメリカでは少なくとも最近30年間、経済成長が続いています。この間、ITバブル、サブプライムバブルがありましたが、30年間という長期で見れば、経済成長に見合った株価上昇だったようです。バブルを利用して、安い時に買い、高い時に売り抜けるようなことしなくても、資産は自然と増えてきました。
3.基本的に株式ETFに投資しています
私のポートフォリオは、基本的に内外の株式ETFで構成されています。ただし、確定拠出年金とつみたてNISAに関しては専用の低コストインデックスファンドを利用しています。
個人投資のブログではネット証券の低コストインデックスファンドが流行していますが、私はあまり利用していません。その理由は以下の通りです。
① 存在していなかった
私が本格的に投資を始めた2010年代前半には、低コストインデックスファンドが存在していませんでした。その代表的銘柄である<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドが登場したのが2013年で、信託報酬も現在の0.1%程度より、ずっと高かったのです。
② 純資産総額が小さい
ETFに関する私の投資基準は、信託報酬が0.2%以下、純資産額が1億円以上ですが、上記ニッセイの商品の純資産総額は今でも3000億円未満です。このためETF以外の投資信託に関しては、純資産総額の基準を1千億円以上にして、数年後には1兆円に達するだろうと期待しています。
③ 信託報酬0.2%以下のETF
私は給料の高い年代が終わってしまいましたので、毎月の給与や年2回の賞与から積み立てることはありません。このため、投資信託を利用するメリットがあまりないのです。例えば、日本の株式投資信託の信託報酬は0.1%以上ですが、1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))は0.063%です。信託報酬以外に、ETFには購買手数料がかかりますが、10年、20年という長期保有なら、あまり気になりません。
④ 日本国籍は危険
投資信託の気になるところは、日本国籍だということです。日本の財政は先進国の中で圧倒的に悪い状態にありますので、将来ハイパーインフレになる可能性があると思います。それを抑え込むためには、増税、インフレ税導入、高金利政策などの施策が必要でしょう。このような状態になると、日本国民全体が痛みを伴う治療を我慢しなければなりません。その時にお金を持っている投資信託に何もしないとは考えにくいのです。つまり資産課税がかかる可能性があります。日本の税制は、現在、所得に対して課税されますが、ハイパーインフレになると資産を保有しているだけで、毎年1%、2%の税金が課される恐れがあります。今でも、土地、建物という不動産には毎年固定資産税が課されます。緊急時になれば、毎年6%以上のキャピタルゲインのある金融資産に投資しないとは考えにくいのです。その時、日本の投資信託は日本国籍ですから課税しやすいと思います。一方、アメリカ国籍のETFであれば、完全に安全というわけではありませんが、日本国籍のものより少しは日本政府の手を出しにくいところにいるだろうと考えています。もっと安全なのは、お笑い芸人(現在は時事問題のコメンテーター、大学の特任教授がメイン)のパックンのように、アメリカ国籍を持って、アメリカの金融機関と日本の金融機関に資産を分散しておく方法です。しかし、普通の日本人にはそういうことができませんので、せめて、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)などアメリカ国籍のETFを持っていたいと思います。
<明日に続く>