取得金額130万円に対し、現在の利益は40万円
つみたてNISAは2018年1月から始めましたから3年3か月が過ぎました。青い線が毎月33,000を積み立てている取得金額、赤い線が評価額です。取得金額130万円に対し、現在の利益は40万円です。
利益はまだ少ない方が良い
この利益40万円を見て、資産が増えたと喜ぶ人もいるでしょうが、私は残念に思います。資産が増えたこと自体は良いのですが、株価が高くなってしまったために、新たに取得するファンドが割高になってしまうのです。最も良いのは、19年間株価が低迷して、安い価格で購入し続け、20年後に、一気に株価が上昇するパターンです。理論的にはあり得ても、株価は徐々に上昇するので、そういうことは、まず起きないでしょう。残念ながら、少しずつ評価額が上昇することを受け入れなければなりません。
野村つみたて外国株投信
私のつみたてNISAの銘柄は「野村つみたて外国株投信」で、この銘柄の現状を確認します。
野村つみたて外国株投信
基準価額
基準価額14,560円ですから2017年9月の10,000の1.456倍に成長しました。ただし、積み立て方式ですから、私の資産が1.456倍になったわけではありません。インデックスの青い線と基準価額の紫色の線は、スタート時点では一致していましたが、最近は基準価額の線がインデックスの線を上回っています。
純資産価額
純資産価額は313.8億円です。野村証券が昨年新たに投入した「野村スリーゼロ先進国株式投信」は2020年3月16日発売で、現在6.7億円ですから、大きく差が付きました。野村證券としては「野村スリーゼロ先進国株式投信」に何らかの手を打ちたいところでしょう。
マザーファンドの純資産総額は以下の通りですから、合計で約1兆円になります。
- 外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド 9,276.5 億円
- 新興国株式マザーファンド 650.9 億円
マザーファンドとは、ファミリーファンド方式( =マザーファンド方式 )で運用する場合に利用されるファンドです。この方式の場合、投資家が実際に購入する各ファンドは「ベビーファンド」と呼ばれます。具体的に言えば、野村つみたて外国株投信がベビーファンド、外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンドがマザーファンドです。ベビーファンドは原則として別に設定した「マザーファンド」の受益証券に投資します。そして、実質的な運用は、マザーファンドで行ないます。ベビーファンドの資金をまとめることにより、運用効率を高めることを主な狙いとしています。
騰落率
昨年の3月は新型コロナショックで株価が暴落してしていた時期なので、期間1年間の騰落率が57.5%と高いのは理解できますが、3年、設定来も40%ですから、かなり上昇したことが分かります。
期間 | ファンド | インデックス |
1年 | 57.5% | 58.0% |
3年 | 48.1% | 50.5% |
設定来 | 45.6% | 48.2% |
- 信託設定日:2017年10月2日
- 信託期間:無期限
- 決算日:原則5月12日
- 分配金:設定以来3年間、分配金なし
設定日とは、投資信託の運用が開始される日のことです。 投資信託は、運用する前に資金を集める当初募集期間という時期を経て、設定日から運用を開始します。 設定日はパンフレットや目論見書の中の「お申込メモ」や「ファンド概要」などに記載されています。 多くの投資信託は設定日の基準価額を1万円として運用をスタートしています。
資産別配分
このグラフの先進国株式は「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」の、新興国株式は「新興国株式マザーファンド」の構成比率を表示しています。
国・地域別配分
アメリカが6割という数字は、世界のシェアではいつも出てくる数字です。この割合に、日本を入れると8%程度になります。
国・地域 | 純資産比 |
アメリカ | 60.1% |
イギリス | 3.9% |
カナダ | 3.1% |
中国 | 3.0% |
フランス | 3.0% |
その他の国・地域 | 26.8% |
その他の資産 | 2.1% |
通貨別配分
通貨がアメリカ・ドルに集中しすぎているのは、リスクが大きくなる要因ですが、仕方がないですね。
通貨 | 実質通貨比率 |
アメリカ・ドル | 64.9% |
ユーロ | 9.2 |
イギリス・ポンド | 4.1 |
香港・ドル | 3.9 |
カナダ・ドル | 3.0 |
その他の通貨 | 14.9 |
組入上位10銘柄
上位10社はすべてアメリカです。
銘柄 | 国・地域 | 業種 | 純資産比 |
APPLE INC | アメリカ | コンピュータ・周辺機器 | 4.0% |
MICROSOFT CORP | アメリカ | ソフトウェア | 3.3% |
AMAZON.COM INC | アメリカ | インターネット販売・通信販売 | 2.6% |
FACEBOOK INC-A | アメリカ | インタラクティブ・メディアおよびサービス | 1.4% |
ALPHABET INC-CL A | アメリカ | インタラクティブ・メディアおよびサービス | 1.2% |
ALPHABET INC-CL C | アメリカ | インタラクティブ・メディアおよびサービス | 1.2% |
TESLA INC | アメリカ | 自動車 | 1.0% |
JPMORGAN CHASE & CO | アメリカ | 銀行 | 0.9% |
JOHNSON & JOHNSON | アメリカ | 医薬品 | 0.9% |
VISA INC-CLASS A SHARES | アメリカ | 情報技術サービス | 0.7% |
- 組入銘柄数 : 1,290 銘柄
- アルファベットのA株は議決権あり、C株は議決権なし。