ニッセイ外国株式インデックスファンド騰落率:資産運用で大事なのは大安広長

今日のグラフ:ニッセイ外国株式インデックスファンドの2017年12月までの騰落率

横軸は1か月から設定来の4年間まで取ってあります。縦軸は騰落率です。

期間 ニッセイ外国株式インデックスファンド基準価額の騰落率(税引前分配金再投資)
1カ月 3.1%
3カ月 6.2%
6カ月 11.5%
1年 18.6%
3年 19.8%
設定(2013.12.10)来 54.0%

4年間で54%の高騰

2017年は、世界的に株式相場が活況を呈したため、どの期間をとっても、好成績でした。1年で18.6%、3年で19.8%、設定来の4年間で54.0%とは、ものすごい数字です。このような好成績は、そんなに頻繁にあるわけではありませんが、アメリカのS&P500は、最近の四半世紀は、年平均10%程度の利回りを残しています。

資産運用評価はいつも中間評価

私も連れ合いも、S&P500の代表的ETFを数年前から購入しましたが、買って間もなくの成績は、リーマンショックやチャイナショックで、散々な目にあいました。二人ともマイナスだったのです。買うタイミングが悪かったなあと当時は思いました。しかし、現在の株式相場の値上がりを見ると、いい時期に買ったなあというように、考えが変わりました。つまり、株式の場合、評価というのは常に中間評価でしかないということだと思います。

◎今日のテーマ:資産運用で大事なのは大安広長、避けるべきは高小狭短

大安広長

資産運用に関する私の方針は、「規模が大きくて信託報酬が安いETF(またはインデックスファンド)を長期間保有する」ことです。この考えの根底にあるのは、高すぎるリスクを低くするということです。リスクが低くなれば、当然、リターンも低くなりますが、それでも期待リターンは5%以上あります。実際の資産運用では、今までの8年間でそれ以上の成績になっています。

1.規模がきいこと

私の保有しているETFは、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)、SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)、VGK、VOO、VWOなどです。これらはすべて純資産額が1兆を超えています。ASX200はオーストラリアのETFで3000億円超ですが、これに限っては、規模よりも分散投資を優先させました。豪ドル建てです。また、2018年から始めた、つみたてNISAの「野村つみたて外国株投信」は2017年12月現在5億円しか有りませんが、野村証券の商品なので今後成長すると思います。

2.信託報酬がいこと

金融資産は長期間保有するのですから、安いことが大事です。幸いにも、20世紀末から21世紀に入って、信託報酬の安いETFが登場しましたし、インデックスファンドも随分と安くなりました。これから投資を始めようという若い人にとってはもちろん、還暦を超えた私のような年代にも素晴らしい商品が出そろってきました。私が資産運用のために購入したETFの信託報酬は原則として0.1%以下、外国株式インデックスファンドは0.2%程度です。

 

3.幅い銘柄に投資できる、ETFまたはインデックスファンドであること

私は個別株式を保有しない方針です。以前勤めていた会社の持株会の株式は退職後にすべて売却して、代わりに1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)を買いました。個別株式は、変動幅が大きく、最悪倒産ということも考えられます。このため、個別株式を持つと、いつ売ろうか、次はどんな会社をどれほど、いつ買おうかと考えなくてはいけません。そのような心の休まらない資産運用は私には向いていません。1306やSPYなど何百社、何千社に分散して投資する方「法であれば、何も考えずに、放っておいても増えていきます。その実績については、私の運用実績」と「連れ合いの運用実績」に毎月投稿していますので、そちらをご覧ください。

4.長期間保有すること

日本では、1990年ごろのバブル崩壊の後遺症のせいかも知れませんが、いつ売るかということが、よく話題に出ます。私が関心のない言葉は、売り時、買い時、損切り、利益確定、利食いです。これらの言葉を広めているのは、売り買いによって売買手数料を稼ごうとしている証券会社ではないのかとも思ってしまいます。売ることによって、1%以上の売買手数料がかかります。そして、売却代金はそのままにするのではなく、それを元手に他の銘柄を買うことになるでしょう。そうすると、往復で2%以上の売買手数料がかかります。その他にも、もし売却益があれば、税金も20%払わなければなりません。Buy And Holdが個人の資産運用として、最も優れた方針だと思います。

避けるべきこと

以上の反対のことは個人投資家が避けると運用成績が上がるし、安心できると思います。それは、次の通りです。

✖ 純資産額が小さいこと

純資産額が小さいと不安です。機関投資家も日銀も買うようなETFは、知識のあまりない個人投資家にとっては何よりも心強いものです。

✖ 信託報酬が高いこと

特にアクティブファンドは1%以上の信託報酬が設定されるものが多いのですが、なかなか信託報酬が0.2%程度のインデックスファンドに成績で勝つのは容易でない状況です。

 

✖ 個別株式を持たないこと

私の連れ合いは、勤めていた会社の持株会で買った400万円の株券を、倒産によって紙くずにしてしまいました。ただし、楽しみのために、お金を払って個別株式を持ちたい場合には、趣味の範疇に入るので、楽しむための費用だと割り切ればよいと思います。

✖ 長期保有せず頻繁に売り買いすること

インデックスファンドは売買手数料のかからないものもありますが、ETFの売買手数料は株式同様、かなりの金額になります。フィデリティ―証券の調査によると、運用成績の良い個人投資家は自分の保有資産を忘れている人だそうです。10年、20年と、そのままにすることが良いようです。

 

 

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