今月は分配金支払いのお知らせが届いていますので、まずそれを確認します。
年間分配率2.91%
年間合計の分配率は2.91%で、昨年の3.46%、一昨年の5.14%より下がっています。
SPDR:S&P/ASX200 ETF
S&P/ASX200指数(S&P/ASX 200)は、オーストラリア証券取引所上場の浮動株調整時価総額上位200銘柄からなる指数で、オーストラリア株式の流動性、市場パフォーマンスを表す指標株価指数と見なされています。
2006年9月設定以来最高水準の7200ドル台にあります。
新大陸オーストラリア
もともと、私がオーストラリアの株式ETFに関心を持ったのは、広大な土地、資源、治安の良さ、先進国であることなどですが、最初は豪ドルMMFに投資しました。2008年ごろは6%代の利回りで、円キャリートレードが盛んに言われました。
円キャリートレード
円キャリートレードとは、相対的に金利が低い円建てで資金を借り入れ、その資金を外貨に転換して運用する取引のことです。外貨に転換した後に向かう先は、外国債券や外国株式、原油などの商品先物、海外不動産、ヘッジファンドなど、借り入れた投資家の運用手法によって多種多様です。
日本の金利などで左右される
この取引では、投資対象の値動きだけではなく、借入れ通貨である円の金利(低い方が良い)と、投資通貨である外貨との金利差が収益要因となります。つまり、日本の金利が上昇したり、海外の金利が低下する場合には、借り入れコストが上昇する一方で、円高に動くことも予想され、収益要因が減少するために、円キャリートレードは減少します。逆に日本の金利が低下したり、海外の金利が上昇する場合には、円キャリートレードが増加します。
6% ⇒ 3% ⇒ 1% ⇒ 0%
もちろん私は、素人ですから円キャリートレードなどはしませんが、銀行預金にあるお金で豪ドルMMFを購入しました。しかし、リーマンショックで世界中が低金利になり景気も悪くなったので、豪ドルも2010年には3%、2015年には1.7%、まで下がったので、基本的に豪ドルMMFは全部売却しました。2021年の現在は利回りが0%です。
中国からの資源需要
21世紀初頭にオーストラリアの経済が好調だったのは、中国の鉄鋼・石炭の需要が旺盛だったからです。その当時、観光業でガイドなどをしていた若者たちは、石炭の露天掘りなどの運転をすれば2倍の稼ぎがあるということで、ずいぶんと転職をしたそうです。
しかし、今、中国包囲網が築かれつつある中、日本、オーストラリアなどは神経質な展開が予想されます。
ETFの概要
- 基準価額:$67.55(豪) 2021年07月19日現在
- 基準通貨:AUD
- 基準価額 :前日比:AUD -$0.58 (-0.85%) 2021年07月19日現在
- 純資産総額:$4,633.56(百万豪) 2021年07月19日現在
- 総経費率:0.13% p.a.(per annum〈ラテン語〉1年につき)
主な特徴
- S&P®/ASX200指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を追求します。
- 15年以上のトラックレコードを有するオーストラリアにおける最初のETFです。
- オーストラリア株式市場の90%以上(時価総額ベース)をカバーする高度な分散投資が、容易かつ低コストで実現でき、ポートフォリオのリスク低減に寄与することを期待できます。
- 様々な業種に分散されたオーストラリア企業200社の成長機会を享受することを目指します。
- 配当の分配は四半期毎に行われます。
ベンチマークについて
S&P®/ASX200指数は、オーストラリア株式市場の投資可能なユニバースを表すベンチマークとして認識されています。同指数は、オーストラリア証券取引所に上場する適格銘柄から構成され、時価総額上位200銘柄のパフォーマンスを計測する浮動株調整後時価総額加重平均型の指標であり、オーストラリアの株式市場を代表する流動性に優れた指数です。
ファンド情報 2021年07月19日現在
- ティッカー:STW
- ベンチマーク:S&P/ASX 200 Index
- ASX iNavコード:YSTW
- ファンド設定日:2001年08月24日 ⇒日本のETFと同時期です
- 総経費率:0.13% p.a.
- 基準通貨:AUD
- 登録国:豪州
- ファンド籍: 豪州
- 規制構造:Registered Managed Investment Scheme
- 構築手法:レプリケーション法
- 運用会社:State Street Global Advisors, Australia, Limited ABN 42 003 914 225
- 責任法人:ステート・ストリート・オーストラリア・リミテッド
- 分配頻度: 四半期毎 ⇒ 州ごとに税率が異なります
ファンド特性 2021年07月19日現在
- 時価総額加重平均:$58,100.25(百万豪)
- 3-5年予想一株当たり利益(EPS)の成長率:12.62%
- 配当利回り:2.76%
- 株価収益率:21.07 ⇒ 日本の上場企業の平均は15倍ですから、少し高めです。
- 予想株価収益率(PER):17.09
- 株価キャッシュフロー倍率(PCFR):10.40
- 株主資本利益率 (ROE):11.92% ⇒ ヨーロッパ並みです
- 時価総額: $2,117,663.00(百万豪) ⇒ 約2000億円です
- 組入銘柄数:204
ROE
ROE(Return On Equity)とは、自己資本利益率のことをいいます。これは、株主が拠出した自己資本を用いて企業がどれだけの利益をあげたか、つまり株主としての投資効率を測る指標といえます。
ROEは、情報開示資料である有価証券報告書等では「自己資本利益率」、決算短信では「自己資本当期純利益率」と表記されています。「自己資本利益率」では期末自己資本、「自己資本当期純利益率」では期首と期末の自己資本の平均値で算出されています。
- ROE(%) = 当期純利益÷自己資本×100
- 自己資本 = 純資産 – 新株予約権 – 少数株主持分
2018年のROE
- 日本:9.4%
- アメリカ:18.4%
- ヨーロッパ:11.9%