連れ合いの運用実績 2023年2月

最初の試練はリーマンショック

連れ合いは2007年初めに投資を初めて16年が経過しました。最初にSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)と1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))を合計で1000万円購入しました。その直後に、サブプライムローンが問題になり、2007年の夏ごろからアメリカの株価が下落し始めました。そして、その1年後の2008年9月には、大き過ぎて潰せないと言われたリーマン・ブラザースが破綻しました。2009年3月にはS&P500が底値になり、連れ合いの評価額は半分以下に下落しました。

投資信託の長期投資に損切りはない

多くの人は「損切り」という言葉に惑わされ、安値で売却したようですが、連れ合いは一度も売ることなく持ち続け、2013年に日本銀行の異次元金融緩和によって1306の株価が上がり始めると、追加購入していきました。そして2014年末には、投資額を上回り始めました。ところが2015年にチャイナショックに見舞われて、再び株価が停滞し、2020年の株価上昇まで待たなければなりませんでした。

毎回5~6年は辛抱

連れ合いの運用実績は最近1年間頭打ち状態ですが、このグラフを見ると、過去低迷、あるいは、頭打ちの状態は5~6年続いていたわけですから、焦らずに数年間待つ心構えでいた方が良いでしょう。

来年からの新しいNISAにどう対応するか?

私と連れ合いの証券会社は野村證券1社ですが、来年からの新しいNISAを現在のまま野村證券で始めて良いかを考えなくてはなりません。

証券会社を選ぶ基準は以下の通りです。

  1. 商品の品揃え
  2. 証券会社の規模、信頼感
  3. 利用しやすさ
  4. 信託報酬の安さ
  5. 株式売買手数料の安さ

これらのうち、今日は、4.信託報酬の安さ、5.株式売買手数料の安さについて考えようと思います。

私たちの保有商品は、主に株式ETFとつみたてNISA用インデックスファンドです。

株式ETFの信託報酬

日米の株式ETFの信託報酬は0.3~1.0%程度ですから、現在人気のある低コストインデックスファンドよりも少なくて済んでいます。このため、SBI証券などのネット証券に移換する意味は、信託報酬に関してはありません。

株式ETFの売買手数料

野村証券の株式売買手数料はSBI証券や楽天証券よりも高いのですが、売り買いしなければこの手数料はかかることはありません。私は株式の売買をしませんが、今後、生活費補填のために年間数百万円売却することはあるかも知れません。しかし、その場合の金額は年間数万円で、保有資産残高の0.01%程度ですから、たいしたことはありません。今後、いろいろと検討したいと思います。なお、現在の売買手数料は以下の通りです。

国内株式(ETF、REIT等含む)の売買手数料

約定代金 基本料率
20万円以下 2,860円
20万円超 50万円以下 1.4300%
50万円超 70万円以下 1.1000% + 1,650円
70万円超 100万円以下 0.9460% + 2,728円
100万円超 300万円以下 0.8800% + 3,388円
300万円超 500万円以下 0.8470% + 4,378円
500万円超 1,000万円以下 0.7040% + 11,528円
1,000万円超 3,000万円以下 0.5720% + 24,728円
3,000万円超 5,000万円以下 0.2640% + 117,128円
5,000万円超 0.1100% + 194,128円
  • 上記の割合(%)は約定代金に対する割合です。
  • オンラインサービスからの現物取引は、上記手数料から店舗(本・支店)のお客様は20%割引となります。
  • オンラインサービスからの信用取引は、上記手数料から70%割引となります。
  • 同一日に同一銘柄、同一取引(売り買いの別)について複数の注文が約定(成立)した場合、1日を通した合計約定代金に対して手数料を計算します。
  • 信用取引における「現引」「現渡」は、手数料はかかりません。
  • 信用取引には、手数料のほかに金利や逆日歩など特有の費用があります。

新しいNISA銘柄の信託報酬

私たちが現在購入している銘柄は、野村つみたて外国株投信ですが、これは、現行制度のつみたてNISA専用ファンドです。新しいNISAではどうなるのでしょうか。野村つみたて外国株投信は、2018年の発売当初こそ評判が良かったのですが、他社が信託報酬をドンドン下げる中で、頑として引き下げを行わなかったので魅力が無くなりました。来年からの新しい制度に合わせて、野村證券はどのような手を打ってくるのでしょうか。何もしなければ、個人投資家のネット証券や銀行のネットバンキングへの流出は避けられないでしょう。野村證券にとっても、これが最後のチャンスかもしれません。

メガバンクの低コストインデックスファンド

ネット証券でなくても、すでに私が口座を持っているメガバンクの三菱UFJ銀行やみずほ銀行の低コストインデックスファンドを購入するという方法もあります。

例えば、三菱UFJ銀行のインターネットバンキングで扱っている投資信託は、以下のものがあります。⇒は信託報酬です。

  • eMAXIS 日経225インデックス ⇒ 年率0.44%なので高い
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)⇒年率0.0968%
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)⇒年率0.1144%
  • eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)⇒ 年率0.154%

これだけ商品がそろっていれば、当面ネット証券を解説する意味はないかも知れません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

%d