<改訂版>10代・20代~40代の投資 1:1万円を投資すると、10年後、20年後、30年後には2万円、4万円、8万円になる

<クイズ①>

今、1万円を投資すると、10年後、20年後、30年後にはいくらになりますか?

<答え>

低コストインデックスファンド(S&P500)に投資すると、このリターンは10%を期待できます。低めに見積もって、7.2%としても、10年後に2万円、20年後に4万円、30年後に8万円になります。

<クイズ②>

18歳から毎月1万円ずつ64歳まで積み立てると、64歳でいくらになるでしょうか?

<答え>

18歳から毎月1万円ずつ低コストインデックスファンド(S&P500)を積み立てると、このリターンは10%を期待できます。

したがって、18歳の時に貯めた12万円は翌年13万2千円になり、そこに今年分の12万円が加わるので25万2千円になります。

その次の年は25万2千円に1.1をかけて,27万7200円になり、それに12万円を加えると39万7200円になります。

64歳まで毎月1万円ずつ積み立て、65歳以降は新たな積み立てをせず、運用だけで増やします。64歳で1億円、81歳で5億円を突破し、92歳で15億円になります。

大卒で22歳から積み立てを始めるなら、毎月1万5千円積み立てないと、92歳で同額にはなりません。早く始めれば始めるほど有利です。複利の効果はものすごいですね。

具体的投資方法

証券会社、商品などの具体的方法は以下の通りです。

  1. SBI証券に口座を開設する
  2. NISA口座を作る
  3. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を毎月1万円自動積立する

1.SBI証券に口座を開設する

3.で紹介するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、対面証券会社の野村證券や三菱UFJ銀行でも積み立てることが可能ですが、将来的にはNISA以外の特定口座も利用する可能性が高いので、品揃えの充実したSBI証券がベストだと思います。

インターネット証券は、SBI証券以外にも楽天証券等がありますが、SBI証券が最も低コストであり、私の娘、息子にも勧め、支障がないので、SBI証券が勧められます。

野村證券でも、NISA口座でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)以外の商品は、高コストのものが多いので、買うべきではありません。

三菱UFJ銀行でも、NISA口座でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積み立てることは可能ですが、外国株式ETF、個別株式等は扱えません。

2.NISA口座を作る

NISA(ニーサ)とは、株式や投資信託の配当金や分配金、値上がりで得られた売却益が非課税になる国の制度です。

投資で得られた利益は通常20.315%の税金がかかるので、この税制メリットはかなり大きいと言えます。

たとえば投資で1千万円の利益が出た場合、通常の課税口座(特定口座や一般口座)では約200万円を納税しなければなりませんが、NISA口座で投資していれば、得られた利益はまるまる受け取ることができます。

したがって、投資をするときは、まず最初にNISAを利用すべきです。その非課税保有限度額は、総額で 1,800万円です。

3.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を毎月1万円自動積立する

どの銘柄が良いかを考えてみましょう。

私は投資商品を選ぶときに、①規模が大きいこと(具体的には純資産総額が1兆円以上)②コストが低いこと(具体的に信託報酬がおおむね0.1%以下)を重視します。

日経の投資信託純資産ランキンを見てみましょう。eMAXIS Slim 米国株S&P500がトップです。なお、購入時手数料がゼロのものが、低コストインデックスファンドです。実質信託報酬もほとんどの銘柄が0.1%以下です。3位銘柄は購入時手数料が3.3%、実質信託報酬も1.727%と高いのですが、これがアクティブファンドです。アクティブファンドは野村証券、大和証券等の対面証券、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行などで勧められますが、高コストなので買ってはいけません。

順位 ファンド名 運用会社 純資産総額(億円) 購入時手(%)数料 実質信託報酬(%)
1 eMAXIS Slim 米国株S&P500 三菱UFJアセット 51,319.65 0 0.09372
2 eMAXIS Slim 全世界株式(オール) 三菱UFJアセット 38,619.05 0 0.05775
3 A・バーンスタイン・米国成長株投信D アライアンス 30,954.70 3.3 1.72700
4 SBI・V・S&P500インデックスF SBI 17,892.91 0 0.09380
5 楽天・全米株式インデックス・ファンド 楽天 16,466.87 0 0.16200

日経の投資信託資金流入ランキングを見てみましょう。eMAXIS Slim 全世界株式(オール)がトップです。これがいわゆるオルカンです。3位以下は購入時手数料が3%台、実質信託報酬が2%程度であり、これら高コストのアクティブファンドは勧められても買ってはいけません。

順位 ファンド名 運用会社 純資産総額(億円) 購入時手(%)数料 実質信託報酬(%)
1 eMAXIS Slim 全世界株式(オール) 三菱UFJアセット 1,962.11 0 0.05775
1 eMAXIS Slim 米国株S&P500 三菱UFJアセット 1,682.48 0 0.09372
1 A・バーンスタイン・米国成長株投信D アライアンス 1,299.12 3.3 1.727
1 HSBC インド・インフラ株式オープン HSBC 654.53 3.85 2.09
1 野村世界業種別 (世界半導体株投資) 野村アセット 567.16 3.3 1.65

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