3つのインデックスファンドの比較1

◎今日のテーマ:外国株式のインデックスファンド比較

私は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドについて、このブログで取り上げることが多いのですが、それ以外にも、

  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

の2商品が、注目すべきインデックスファンドであると考えています。

パイオニア、業界最低水準のコスト、全世界

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、低コストインデックスファンドのパイオニアですし、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、コストについて「業界最低水準を目指す」と宣言していますので、この2商品が最低コストを競っていくものと考えています。この2商品は、先進国株式のインデックスファンドですが、楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、日本、新興国も含めて全世界の株式に連動するインデックスファンドです。従って、この3商品の現状を把握しておけば、外国株式のインデックスファンドの現状を知ることができます。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

設定は2013年12月10日で、この3商品の中では、5年弱で一番歴史があります。左軸の折れ線グラフの基準価額が2016年に下がっていますが、チャイナショックの影響です。その後は順調に伸びています。右軸の純資産総額は1000億円に到達しました。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

設定は2017年2月27日ですから、1年半が経過しました。左軸の基準価額の折れ線グラフは、2017年後半に急騰した後、2018年前半は調整しましたが、その後回復しています。右軸の純資産総額は200億円に達しました。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

設定は2017年9月ですから、11ヵ月経ちました。左軸の基準価額は、2017年後半に急騰した後、2018年前半は調整しましたが、その後回復しています。純資産総額は124億円です。

基準価額は同じ動き

この三つの商品はインデックスファンドですから、基準価額は、ほぼ同じ動きを示しています。

純資産総額は順調に増加

また、各種雑誌、ホームページでも、推奨銘柄として紹介されていますので、純資産総額は確実に右肩上がりに増加しています。純資産総額に差があるのは、設定からの期間の長短が反映しているものと思われます。

2商品のコスト引き下げ競争

最近、<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬が大幅に引き下げられたので、信託報酬の最も安かったeMAXIS Slimシリーズよりも安くなりました。しかしその直後に、ニッセイに対抗してeMAXIS Slimシリーズの運用会社である三菱UFJ国際投信㈱が、引き下げを決断しました。この低コスト化は、

  • 2013年12月の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの投入
  • 2017年のiDeCo制度開始
  • 2018年のつみたてNISA制度開始

が推進力となって来ました。

1980年台の投信はひどかった

1980年代に、山一証券の人に投資のアドバイスを求めた時に、「投資信託だけは買わない方が良い。あれは、証券会社だけ儲かって、顧客は損をする。」と教えてくれました。その意味するところは、当時の投資信託はアクティブファンドで、購入手数料と管理費用(信託報酬)が高いという意味だと思います。その上、証券会社の営業マンが、投信の買い替えを強く勧めるので、購入手数料が更にかかるという仕組みです。

現在は個人投資家にとって恵まれた状況

その頃に比べて、現在は上記のような優良な商品が登場したのですから、個人投資家にとってはありがたい時代になったものです。

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