財形年金と確定給付企業年金の支払通知書

◎今日のテーマ:財形年金と確定給付企業年金の支払通知書

11月20日ごろに二つの年金の支払いがありました。

確定給付企業年金(DB制度:Defined Benefit Plan)

DBは、税制適格年金が廃止されたときに、確定拠出年金とセットで導入された年金です。厚生年金は偶数月の支払ですが、確定給付年金は奇数月の支払です。

2か月1回130,000円

私の場合は毎月約65000円の受取になりますが、2か月分を奇数月にまとめて受け取るので130000円ほどになります。ただし、所得税が1万円差し引かれます。

最低保証利回りは2.5%

利回りは2.5%です。この2.5%は最低限保障された利回りで、長期金利が上昇すれば、それに沿って上昇することになっています。従って、かなり有利な金融商品と言えると思います。プレミアムリスクを仮に5%とすると、最低でも2.5%+5.0%=7.5%の利回りに相当しますし、長期金利の上昇にスライドすることを考えれば、10%相当の金利と言えるかもしれません。

財形住宅の後に財形年金開始

財形年金は、50歳になって財形住宅を取り崩したのちに積み立てました。総額で400万円ほど積み立てて、60歳以降受け取りが開始しました。1か月当り6万円強、年間で75万円の年金を受け取っています。ただし、受け取りは毎月ではなく3か月に1回です。財形年金の利子には税金がかかりません。私の財形年金は富国生命です。生命保険の予定利率の推移は、現在1.0%まで下がりましたが、銀行の預金に比べると、高い水準です。

銀行預金よりは高金利

三菱東京UFJ銀行の普通預金の金利は0.001%、10年の大口定期の金利は0.01%です。金利の高いイオン銀行の定期は、5年定期が0.02%です。このような低金利に慣れてしまいましたが、30年前はもっと高かったのです。

財形は過去の積立制度

今は、iDeCoやつみたてNISAが脚光を浴びていますが、30年前、40年前は財形貯蓄で積み立てる人が多かったのです。しかも、利率はこのグラフの通り、5%以上の時代が17年間も続いたのです。これだけ高い利率なら、現在の株式によるインデックスファンドに引けを取らないレベルで、しかも確定利回りです。財形貯蓄の予定利率は、現在、日本生命で0.7%、富国生命で1.0%です。利率もかなり低くなりましたし、富国生命は新規の申し込みを受け付けていません。財形貯蓄の時代は終わったようです。

つみたてNISA、iDeCo

一方で、つみたてNISAやiDeCoが始まり、運用管理費用(信託報酬)が0.1%程度のインデックスファンド、ETFが国内、国外ともに販売されていますので、これらの商品の充実には目を見張るものがあります。個人投資家にとって、現在は1980年代の金融商品よりも充実していると思います。ぜひ活用したいものです。

過去と現在の制度比較

1980年代 2018年
財形住宅 つみたてNISA
財形年金 iDeCo
一般財形 課税口座の投信積立

 

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