◎今日のテーマ:確定拠出年金2019年1月
日本サラリーマンの9割は銀行預金でDCを運用
2001年に確定拠出年金制度がスタートして、当初は約600万円の原資からスタートしました。私は、最初全額を外国株式インデックスファンドで運用しました。私が勤めていた会社では、9割の人が銀行預金で運用していました。この9割という数字は、私が勤めていた会社だけでなく、日本の企業は皆9割の人が銀行預金で運用しているのだそうです。
厚生年金も含めて年金を考える
厚生年金は、リスクの極めて小さい年金で、しかも毎月20万円を20年間受け取るとすると、20万円✖12か月✖20年=4800万円にもなるのですから、バランス的に確定拠出年金は株式で運用すべきだと思います。私の場合、スタート時の元本は約600万円でした。
株式に長期投資すれば増える
その後リーマンショックで402万円まで評価額が減少しましたが、現在は1,100万円前後で推移しています。私と同じ会社に勤めていた会社の社員は、銀行に預金しているだけなので、それから20年近くたっても、ほとんど増えていないはずです。
運用機関は銀行から証券会社へ移管するとコストが下がる
私は、2017年までみずほ銀行を運用会社としていましたが、信託報酬の高さが気になったので、2018年に野村證券に鞍替えしました。
DC、iDeCoの運用は株式中心が良いか、銀行預金が良いか
野村證券から最近「確定拠出年金ニュース」というパンフレットが送られて来ました。このパンフレットに2つのパターンが載っています。運用開始は2003年3月、掛金は1万円で元本が180万円です。
<第1パターン>国内株式型40%、外国株式型30%、国内債券型15%、外国債券型15% ⇒ 現在約308万円
<第2パターン>元本確保型100% ⇒ 現在約182万円
第1パターンは71%増えたのに、第2パターンでは1%しか増えていません。しかも積立運用期間は15年間だけです。65歳まで積み立てるとすると、その差は更に広がります。私の場合は、全額を株式に投資していますから、一層差が広がるはずです。全額を株式に投資すると、ギャンブル好きのように思われるかもしれませんが、私はギャンブルは好きでありませんし、現に競馬、パチンコ、麻雀、宝くじなど、全然していません。しかし、少しも運を信用しないわけでは有りません。人生にも、資産運用にも多少の運はあります。しかしできるだけ少なくしたうえで、ある程度のリターンを確保するのが良いと考えています。
長期なら株式投資が有利
1日、1週間、1か月、1年では運の要素が強いのですが、10年、20年経つと運のウエイトがかなり小さくなります。それを示しているのが次の図です。
ジェレミー・シーゲル(Jeremy J. Siegel)氏 は、アメリカ・ペンシルベニア大学経営大学院(ウォートン・スクール)の教授で専門は金融論です。
アメリカの株式は、213年間で百万倍
1802年から2015年までの、各資産の指数をグラフにしたものです。縦軸は対数目盛で、2013年間で約1,000,000倍になりました。つまり、1ドルをアメリカの株式に投資すれば百万ドルになったということです。
各資産の中で株式のリターンが圧倒的
株式、長期国債、短期国債、金、預金の中で、株式への投資が最もリターンが高いということです。
平均リターンは6.7%
213年間で百万倍になるためには、毎年の利回りは平均して、6.7%が必要です。この6.7%という数字は、超低金利に慣れてしまった日本人にとっては、ひどく高く思えますが、現代のアメリカ人にとっては決して高い数字ではなく、最近25年間の動向からすると、少し遠慮した控えめの利回りです。
S&Pは、最近8~9%程度
ウォーレン・バフェットが所有を推奨しているアメリカS&P500の指数はこの数字を上回っています。そのETFの代表的な銘柄のSPYのトータルリターンは、
5年間で、 8.38%
設定来1993年01月22日から約25年で、 8.99%
です。