財政危機3:税率、PB、インフレ率のレベル

◎今日のテーマ:財政危機3 税率、PB、インフレ率のレベル

財政危機

財政危機とは何でしょうか。今の財政支出は、税収と国債による借金で支えられています。現在は、新規の国債も、満期が来て借り換える国債も、ワンタッチで民間金融機関が買った後、日本銀行が買っています。日本銀行が異次元緩和金融政策を始める前は、民間で国債を吸収できていました。

民間は国債を買うか

異次元緩和を止めた後、民間企業が吸収を再開するのでしょうか。私は、かなり難しいと思います。もし、すぐに民間企業が買わなくならなくても、現在のような財政支出を続けて、消費税も15%、20%にあげなければ、いずれは買わなくなると思います。

公務員給与、年金、医療費のカット

買わなくなれば、公務員の給料は払えません、年金や医療費も払えません。このため、すべての財政支出について大幅なカットが必要になるでしょう。年金は、マクロ経済スライドで4割カットすることが既に決まっていますが、更に1割カットして5割にすることが必要かもしれません。75歳以上の後期高齢者の医療保険自己負担額を現行の1割から2割に増やすかもしれません。

外貨への逃避、輸入品値上がり

国債を民間で吸収し無くなれば、円の価値が下がりますから、民衆は、早めに円を外貨に換える行動をとるはずです。その行動は既に、財務省OBや日本銀行OBが行っています。そうすると円安になりますから、食料品をはじめとする輸入品の価格は上昇します。財政危機を経験した国々は例外なくたどる道です。

なぜ債務が膨張したか

昭和天皇による終戦の詔勅(玉音放送)中の一節に「耐へ難きを耐へ、忍び難きを忍び」というお言葉がありました。そこまででなくても、欧米の各国並みに我慢していれば現在のような、ひどい公的債務GDP比にはならなかったでしょう。

ひどい状況という認識

更にもう一つ大きな問題は、日本の政治家も日本人の多くも、現在のひどい状況をひどいと思ってないらしいということです。公的債務の問題に対処せずに、状況がひどくなれば、それだけ深刻な事態に陥ると思います。

具体的イメージ

当面実施すべき具体的なイメージの一例は以下の通りではないかと思います。

  1. 消費税率15%
  2. プライマリーバランス(PB)の早期達成と次へのステップへの移行
  3. 10年間、毎年のインフレ率5%

プライマリーバランス達成には、後期高齢者の保険料、年金受給額、公務員給与等だけでなく、税、年金、健康保険等社会保険料の徴収の一元化、議員定数削減、地方議員の報酬の手当て化等が、コスト低減の検討対象になるでしょう。しかし、これらのテーマは、非常に難しい問題ばかりであり、現時点で多くを期待することはできません。その結果が、現在の膨大な国債残高という形になったわけです。

自分の財産は自分で守る

ヨーロッパ各国のように「耐へ難きを耐へ、忍び難きを忍び」の道を選択しない日本に住むからには、自分の資産を自分で守るしかないようです。

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