◎今日のテーマ:VWOの分配金支払いのお知らせ
年間2.5%の分配金
野村證券からVWO(バンガードFTSEエマージング・マーケッツET)分配金支払いのお知らせが届きました。右の青い棒グラフが最近1年間の4回分の分配金、左の緑の棒グラフが、その前2回分の分配金です。最近1年間の合計は2.5%です。VOOの最近1年間は1.97%でしたから、それより少し高い分配金です。
14年間であまり成長せず
ここで、VWO(新興国のETF)の現状を確認します。VWOの設定日は2005年3月4日でそれから約14年の価格の動きをチャートに示しました。このチャートによると、2007年後半に56ドルとなってピークを付けた後2009年前半に底の20ドルになりました。2019年4月現在43ドルですが、驚くことに、このチャートの14年間、ほとんど上昇していないのです。新興国は、中国、インドなどが牽引して経済発展していますが、それが株式相場やETFには反映されていないのです。
VOOは成長
同じ期間のSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)のチャートを掲げると、リーマンショックの時には、VWOと同様に価格が下落しましたが、その後は成長しています。これを見てわかることは、S&P500が単にアメリカの株式の相場を表しているのではなく、世界で成長している企業が集まった相場なのではないかということです。
バフェットはVOOを推奨
ウォーレン・バフェットが相続財産の運用を世界の株式に分散させるのではなく、S&P500に集中させるように言っていることの意味が分かるような気がします。
VWOのトータルリターンは、この表の通りです。
期間 | トータルリターン |
1年 | -4.15% |
3年 | 12.15% |
5年 | 4.16% |
投資アプローチ
• FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン
デックスのパフォーマンスへの連動を目指します。
• インデックス・サンプリング法を用いたパッシブ運用です。
• ファンドは実質すべての資産をインデックスに含まれる株式に投資します。
経費率は 0.14%、純資産総額 は581.77億米ドルです。
市場別保有配分の上位10市場 (%)は以下の通りです。
インドより台湾の方が高いのは驚きです。
中国 35.20%
台湾 15.2
インド 11
ブラジル 7
南アフリカ 6.7
タイ 4.2
ロシア 3.9
メキシコ 3.7
マレーシア 3.3
インドネシア 2.2
保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合は以下の通りです。
Tencent Holdings Ltd. 4.50%
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. 4
Alibaba Group Holding Ltd. 3.3
Naspers Ltd. 1.8
China Construction Bank Corp. 1.5
Baidu Inc. 1.2
Industrial & Commercial Bank of China Ltd. 1.1
Ping An Insurance Group Co. of China Ltd. 1.1
Reliance Industries Ltd. 1
China Mobile Ltd. 1
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 20.5%
追加投資するならVWOより、VOOの方が良いのでしょうか。悩むところです。