社会人とお金5

新社会人へのアドバイス

私は長いサラリーマン人生の間に、資産運用関係の仕事に携わって来ました。その知見をもとに、就職が内定した自分の子供にお金のアドバイスをしました。このブログでは、数回に分けてそれを説明します。

保険、資産運用、相場のプロ

昨日の投稿で、保険のプロ「後田亮」の話を紹介しましたが、この他、山崎元氏と豊島逸夫の著作、ブログは参考になります。

山崎氏の著者紹介情報は次の通りです。

1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商 事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経て現職に至る。現在 は、コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務める。

山崎氏推奨商品の変遷

山崎氏は、投資すべき商品、投資してはいけない商品、投資の考え方を詳しく説明しています。ただし、投資を進める商品は時代とともに変化しているので、常にウォッチする必要があります。彼の変遷は以下の通りです。

個別株式

2000年代初頭:個別株式への分散投資を推奨していました。その理由は、その前に、日経225の銘柄が大きく入れ替わったため、日経平均が大きく値下がりし、それに付け込んでプロのディーラーたちが、その損失分だけも桁という事態が発生しました。損失を被ったのは素人の個人投資家でした。

SPY、1306

2000年代後半:SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を6割、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF、後に1308に変更)を4割保有することを推奨。

ニッセイと三菱UFJ国際投信の外国株式インデックス

2015年頃:「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が低コストであることから、推奨し始めました。この商品は「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」で第1位になりました。その後、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim先進国株式インデックスも推奨しました。

VT

2016年に、自分唯一保有している投資商品は、「VT」ことヴァンガード・トータル・ワールド・ストックETFであることを発表しました。

時代とともに推奨商品は変わる

この推奨銘柄変遷の理由は、私なりに理解していますが、その説明は長くなるのでここでは割愛します。投資すべき商品は、新商品の発売、経費(信託報酬)、金利、経済状況によって変化しますから、時々勉強した方が良いと思います。ただし、過去において推奨していた商品が現在全くダメになったということは無く、現在でも有力な商品ですから、あえて買い替える必要はありません。

豊島逸夫

豊島逸夫氏は、三菱マテリアルのWebページに毎日ブログを投稿しています。豊島逸夫事務所代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなりました。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシルで日本代表を務め、金の第一人者です。

この人の投稿・発言で勉強になったのは以下の二つです。

プロの最高峰でも勝率はほぼ50%

「ディーラーとして長年勝負してきたが、その結果は1600勝1500敗だった。」つまり、日本最高の実績を持つ人でも50%を大きく超えることはできないのだから、私のような素人は個別株式で大きな利益を狙うべきではないということです。もし、個別株式をやるのであれば、それは趣味としてやるべきであって、資産運用としては非効率だということです。株式投資の成功体験を語る雑誌、書籍などがありますが、それは、過去において偶然うまく言った人の場合、その人たちがこれからもうまくいくという保証はないのです。

財務省、日銀のOB達は円売りドル買い

財務省、日銀のOB達は、円に見切りをつけて、円を売り外貨に換えているということを繰り返し投稿記事に書いています。豊島氏本人も、自分の金融資産の半分以上を、外貨・金に投資しているそうです。これだけ国債残高が膨張した日本は、円暴落、ひどいインフレが来ることを覚悟し、その準備をしなければいけないということです。

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