R&Iファンド大賞受賞商品のその後 

R&Iファンド大賞

このブログでは、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 」で受賞した銘柄を取り上げることが多いのですが、他の機関が表彰する商品も有ります。その中の一つにR&Iファンド大賞があり、2007年にスタートしています。格付投資情報センター(R&I)が表彰していますが、このセンターは、どういう組織なのでしょうか。

ウィキペディアには、以下のように記載してあります。

「株式会社格付投資情報センター(R&I)は、日本国内における主要な格付会社の一社。信用格付事業を中心に、年金運用のコンサルティング事業や年金・ファンドに関する情報提供事業などを行っている。

2014年12月末現在、株式会社日本経済新聞社が同社の議決権の64.5%(間接保有も含む)を所有しており、同社の連結子会社かつ特定子会社である。」

長期投資の個人投資家向けでないかも?

日本経済新聞社が約3分の2の株式を保有しています。日本経済新聞社の大口顧客は、個人投資家の新聞購読者ではなく、広告宣伝を出してくれる企業、契約購読企業、企業に勤める社員の個人購読者ですから、その点を踏まえて判断をする必要があります。つまり、個人投資家の不利になっても、企業のサイドに立つ可能性があるということです。

4分野での実績に基づいて表彰

R&Iファンド大賞では、投資信託、確定拠出年金、NISA及び確定給付年金の4分野で優れた実績をあげたファンドを表彰しています。しかし実績にはリターンだけでコストが無いようです。個人投資家にとっては、過去の実績よりも、現在のコストの方が重要です。

長期・分散・低コスト

私は、個人投資家が買う投資信託は「長期・分散・低コスト」の商品が良いと思いますが、R&Iファンド大賞はどのような商品を選んでいるのでしょうか。それを検討するためには、R&Iファンド大賞受賞後の成績を確認する必要があります。そこで2015年に受賞した商品を見てみましょう。私のブログでは積み立てに関し、外国株式ファンドを推奨していますので、R&Iファンド大賞も外国株式型の受賞銘柄を見ます。最優秀1銘柄、優秀2銘柄の合計3銘柄です。

『R&Iファンド大賞 2015』受賞ファンド 外国株式型

最優秀ファンド賞

  • セゾン資産形成の達人ファンド :  セゾン投信株式会社

優秀ファンド賞

  • マニュライフ・新グローバル配当株ファンド(毎月分配型) :マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン株式会社

  • MHAMグローバル・アクティブ・オープン :  みずほ投信投資顧問株式会社

これら3銘柄を、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドと比較した表を作りました。同じ種類のファンドではないために、比較は難しいのですが、一応試みてみます。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド セゾン資産形成の達人ファンド マニュライフ・新グローバル配当株ファンド(毎月分配型) MHAMグローバル・アクティブ・オープン
1年リターン(年利) 16.70% 16.7% -7.19% 18.10%
3年リターン(年利) 29.50% 26.6% -1.51% 24.00%
5年リターン(年利) 0.76% 29.80%
購入時手数料 なし 0% 3.3%(税抜3.0%) 3.3%(税抜3.0%)
運用管理費用(信託報酬) 年率0.1023%(税抜0.093%) 年1.35% 年率1.5620%(税抜1.42%) 年率1.705%(税抜1.55%)
その他の費用・ 手数料 0.0011% 年率0.2%(税込)
信託財産留保額 0.10%

(注)セゾン資産形成の達人ファンドのリターン(年率)は騰落率、マニュライフ・新グローバル配当株ファンド(毎月分配型)は毎月30円分配

リターン

過去の実績が将来を約束するものではなく、信託報酬等のコストが高い方が、そのコストも含めたリターンは低くなる傾向があります。比較可能な3年リターンでは、ニッセイが、この4銘柄の中では最も高りリターンとなっています。

購入時手数料

ニッセイとセゾンが手数料なしで、マニュライフとMHAMが3.3%です。タカー!

運用管理費用(信託報酬)

私は、0.2%以下の信託報酬なら合格としていますが、その基準に当てはまるのはニッセイだけで、他の銘柄は1%を超えています。まさに桁違いというところです。

その他の費用は0.2%以下なのでコメントを省略します。

結論を言うと、低コストのニッセイには、どの銘柄もかなわなかったということになります。

  • セゾン資産形成の達人ファンドのリターン(年率)は騰落率
  • マニュライフ・新グローバル配当株ファンド(毎月分配型)は毎月30円分配

外国株式以外の投資信託

外国株式以外のファンドの購入時手数料と 運用管理費用(信託報酬)は以下の通りです。コストが高いことが分かります。更に気を付けなければいけないのは、証券会社の営業マンが、このようなファンドを売り買いさせて、購入時手数料で儲けようとすることです。

部門 ファンド名称 購入時手数料 運用管理費用(信託報酬)
国内株式型 最優秀ファンド賞 スパークス・新・国際優良日本株ファン ド 3.3%(税抜 3.0%) 年率 1.804%(税抜 1.64%)
国内株式型 優秀ファンド賞 ひふみ投信 なし 年率1.078% (税込)
国内株式型 優秀ファンド賞 日興ジャパン高配当株式ファンド 3.3%(税抜3%) 年率1.188%(税抜1.08%
国内中小型
株式型
最優秀ファンド賞 SBI中小型割安成長株ファンド ジェイ リバイブ なし 1.87%
国内中小型
株式型
優秀ファンド賞 大和住銀日本小型株ファンド 3.3%(税抜3.0%) 年率1.672%(税抜1.52%)
国内中小型
株式型
優秀ファンド賞 中小型株式オープン 3.3%(税抜3.0%) 年率1.65%(税抜1.5%)
国内債券型 最優秀ファンド賞 にっぽん債券オープン(毎月決算型) 1.10%(税抜 1.00%) 年率0.4730~0.8030%(税抜 年率0.4300~0.7300%)
国内債券型 優秀ファンド賞 東京海上・円建て投資適格債券ファンド(毎月決算型) 東京海上・円建て投資適格債券ファンド(年2回決算型) 1.10%(税抜1.0%) 年0.572%(税抜年0.52%)~年0.902%(税抜年0.82%)
国内債券型 優秀ファンド賞 三菱UFJ 日本国債ファンド(毎月決算 型) なし 年率0.715%(税抜 年率0.65%)以内
外国債券型 最優秀ファンド賞 東京海上Rogge世界ハイブリッド証券ファンド(通貨 選択型) 米ドルコース(毎月分配型) 3.3%(税抜3%) 年率1.6923%
外国債券型 優秀ファンド賞 ハイブリッド証券ファンド(通貨選択型) 米ドルコース 3.3%(税抜3%) 年率1.705%
外国債券型 優秀ファンド賞 フィデリティ・ストラテジック・インカム・ ファンド Bコース(為替ヘッジなし) 3.3%(税抜3%) 年率1.573%

個人投資家のすべきことは、ETFやインデックスファンドを購入して、10年、20年と持ち続けることです。

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