◎今日のテーマ:つみたてNISA2018年12月
相場が悪いことは投信積立にとって悪いことか?
つみたてNISAは2018年1月に始まって、12月で1年分の払い込みが終わりました。私の選択した商品は、野村つみたて外国株投信ですので、12月のアメリカ株式相場急落の影響をもろに受けてしまいました。「しまいました。」と書くと、何か、悪いこと、災難に遭遇してしまったような、印象を与えるかもしれませんが、実はそうではないかも知れません。
現在より将来の相場が大事
つみたてNISAだけ考えれば、一番良いのは、積み立てている期間の株式相場が悪くて、引き出すときが高い場合です。簡単に言うと20年間は相場が悪くて、そのあと良くなるのが最高です。
つみたてNISAは、全額を外国株投信で運用
私は、全額を外国株投信で運用しています。なぜ、そうしているのかを説明します。
①資産運用の基本は、株式か債券に投資することです。
②債券のうち国内債券は、現在の超低金利では投資する価値がありません。
③米国債などの外国債券は、利回りが2%台で日本よりは高いですが、為替リスクをとってまで魅力のある高い利回りか、と考えると疑問です。
④株式には、国内と外国がありますが、世界的に見ると日本の株式のウエイトが8%しかないにもかかわらず、私のポートフォリオでは3割を占めているので、国内株式のウエイトを落としたいという希望があります。
⑤このような理由から、つみたてNISAについては、全額を外国株式のインデックスファンドに投資しています。
⑥REITについては、株式などに比べて市場規模が小さく、歴史も浅いので、投資する気にはなりません。
基準価額の推移
「野村つみたて外国株」の基準価額の推移を見てみましょう。つみたてNISAとして利用できるのは2018年の1月からでしたが、投資信託自体は2017年10月2日からスタートしています。2017年の年末まで急上昇した後、2018年の2月に急落しました。3月に底を打った後、徐々に回復して10月初めに天井を付けた後急落しました。12月半ばまで10000円を維持していましたが、クリスマスに急落して9000円を割り込みました。
誰も将来は分からない
いろいろなアナリスト、エコノミスト、経済評論家が理由を説明をしています。しかし、大事なことは、誰も将来の価格のことは分からないということです。
S&P500のETFが有望
ただし、10年後、20年後は、高い確率で現在価格よりは上昇していそうだということです。そして、その見込みがあるからこそ、金融庁は、つみたてNISAという制度を強力に推進しているのです。また、大手投資会社ののCEOで、9兆円の資産家ウォーレン・バフェットも、2007年12月19日に10年間の賭けをしました。S&P500インデックス・ファンドの10年間のパフォーマンスが、ヘッジファンド(手数料控除後ベース)を上回れば、バフェット氏の勝ちというものです。ファンド・オブ・ヘッジファンズのプロテジェ・パートナーズ社が挑戦者になりました。結果はバフェットの言う通り、S&P500のインデックスファンドの圧勝でした。