2017年10月までの連れ合いの運用実績は絶好調:ETFによる運用のハードル②金融機関選び

2017年10月の連れ合いのポートフォリオ:VOOとUSMMFを追加購入

VOO(バンガード社のS&P500のETF)とUSMMFを追加購入しました。連れ合いの今後のS&P500のETFについてはSPYでなく、VOOを購入する予定です。なぜ、SPYでなくVOOにするのかという理由については、私がすでにかなりの量のSPYを保有していますので、一家の中での資産分散の観点からVOOを選びました。今後VOOをある程度買い増した場合には、IVVにするか、あるいは、VTも考えられます。しかし、それはかなり将来のことでしょう。今月のVOOとUSMMFの購入資金は、連れ合いの日本円の銀行預金です。VOOについては、ドルコスト平均法に基づいて毎年一定量を買い足していく方針です。

日経平均16連騰

2017年10月までの連れ合いの運用実績は、日経平均16連騰のおかげで絶好調でした。TOPIXは日経平均ほどの好調さではなかったようですが、グラフをご覧になればわかるように、ほぼ垂直に近い伸びを示しました。2014年までの低迷の時期に損切りをせずに、ETFを持ち続けた結果が今の運用実績につながっています。

 一方で、USMMFなどの外貨MMFはまだ回復していません。つまり、円安にならないので為替損が出ている状態です。この為替損は実損ではありませんし、2015年の円安の時期に購入し直した結果ですから、実質的には、あまり為替損は発生していません。

ETFによる運用のハードル②金融機関選び

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)はETFですが、ETFはどこで買えるのでしょうか。

ETFは、証券会社で買えます。

具体的には、野村証券や大和証券のような対面窓口のある証券会社と、SBI証券や楽天証券のようなネット証券会社で買えます。証券会社がどんな商品を扱っているかを知らず、証券会社と取引をしたこともなく、株などに関する知識や経験もない人達もかなりいると思います。このため証券会社に口座を開設することには抵抗がある人達もいるでしょう。

初心者はつみたてNISAから始めるのも一法

金融庁のホームページを見ると、「つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています」とあります。つまり投資初心者でも申し込みやすく、証券会社との取引を始めやすい仕組みなのです。

私も野村証券で「NISA」から「つみたてNISA」へ移行

投資初心者も始めやすいのですが、私自身と連れ合いも2018年1月から「つみたてNISA」で積み立てるように申し込みました。私たちの場合、すでに野村証券に口座を持ち、ETFを「NISA」で運用しています。しかしながら、「NISA」では外国株式の運用ができないので止むを得ず、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)を購入しています。私は将来的に日本のETFのウエイトを下げていきたいので、今後は「NISA」で1306を購入するのではなく、「つみたてNISA」で外国株式(商品名は:野村つみたて外国株投信)を積み立てていきます。

長期運用であれば対面証券とネット証券に大差なし

インターネットで投資の方法を検索すると、野村証券や大和証券の対面証券会社ではなく、SBI証券や楽天証券などのネット証券会社を勧めるホームページが多いと思います。十分な知識を持ち、ネット証券に抵抗感のない人はネット証券でも問題ないと思います。しかし、ネット証券は街の中に看板もないので不安があるという人もいるかも知れません。私のような昭和時代の真ん中に生まれた人間は、やはり野村や大和のような全国に支店のある証券会社の方が、資産運用を始めるにあたってハードルが低いのではないかと思います。そして、つみたてNISAやETFで、長期の資産運用をする場合には、コスト的にもネット証券とあまり差がありません。

まずは「つみたてNISA」を始めたい

ただし、私のようなアラカン(アラウンド還暦)の人間にとっては、野村証券一社との取引で特に困っていることは有りませんが、より低コストで、商品の品ぞろえの自由度の欲しい人はネット証券の方がいいかもしれません。私のような年代の人間は、財形貯蓄で蓄財してきた人間ですので、今のようにiDecoやつみたてNISAにような素晴らしい商品についても、勉強不足などの理由から、なかなか一歩を踏み出せない人もいるかも知れません。私は、自分の子供達には、iDecoとつみたてNISAはぜひ進めようと思っています。ただし、野村證券にするかSBI証券にするかは、本人に任せようと思います。つみたてNISAは金融庁も言うようにすべての年代の人が利用できますし、60歳未満であればiDecoをぜひ利用してほしいと思います。60歳以上であればETF(特に日米で最大の1306とSPY)を購入することによって資産運用を行えます。何しろ最も残念なのは、対面証券にもネット証券にも口座を持たず、つみたてNISA、iDeco、ETFなどを利用しないことです。

是非つみたてNISA、iDeco、ETFで資産運用したい。

まずは対面証券かネット証券でつみたてNISAを始めるのが良いと思います。その後に、ETFを購入するのであれば、日本と米国でそれぞれ最大のETFである1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)が約0.1%と低コスとですし、規模も大きいので、比較的安心して買える商品だと思います。また、60歳未満の人であれば、iDecoを始めるのが良いと思います。

対面証券のコストがさらに安くなればなあと思います。

私も、30年以上前から野村証券に口座を持っていて、それを使って、今自分で考えられるベストの資産運用をしていて、特に不自由は感じていません。運用実績も極めて良好です。更に希望を言わせてもらえば、ETFの売買手数料がネット証券より高いので、もう少し引き下げてくれるとありがたいと思っています。