2017年11月までの連れ合いの運用実績は引き続き上昇:ETFによる運用のハードル③証券会社への送金

◎今日のグラフ:2017年11月の連れ合いのポートフォリオは前月とほぼ同じ。

 

2017年11月までの連れ合いの運用益は上昇:高級車1台と大衆車1台の合計2台分

ETFは利回りが高いので、長期で見れば安全圏に到達し易い。

2017年11月までの連れ合いの運用益はわずかに上昇しました。わずかとはいいながら、1ヵ月で0.5%ですから、年間では6%程度の上昇です。2008年3月と比較した運用益は、高級車1台と大衆車1台の合計2台分に相当します。株式の割合は全体の55%を占めています。もし仮に、現時点で日米の株式が2割の調整になっても、運用益はマイナスにならないと思います。従って、ある程度の安全圏に到達したようです。ETFのような株式は利回りが高いので、長期に保有していれば、このように徐々に安全圏に浮上していくことが期待できます。ETFは、1年、2年の短期間で変動が大きいいからリスクが大きいと考えるのではなく、10年、20年で考えれば、安全圏に到達する可能性が高いと考えるべきです。

外貨MMFは為替の変動を受けやすい。

外貨ETFも為替変動の影響を受けやすいのですが、利回りが高いので中長期的に保有していれば、為替変動の影響を心配しなくて良い水準にまで資産運用益が増加していきます。それに比べて、USMMFなどの外貨MMFは、現在のところ低利率なので、なかなか安全圏まで到達しにくい状況にあります。豪ドルMMFや、NZドルMMFの利率は、数年前まで5%程度だったのですが、最近は1~2%に低迷していますので、為替リスクを受けやすい状況です。やはり早いうちに外貨MMFは、VOO(バンガード社のS&P500のETF)に変換した方が良いと思います。ただし、一度に買ってしまうと高値掴みをする恐れがありますので、半年に1回ずつ3年ほどをかけて購入しようと思っています。ドルコスト平均法ですね。

◎今日のテーマ:ETFによる運用のハードル③証券会社への送金

通常の送金パターン

証券会社でETFなどを買うためには、まず、そのための資金を証券会社に送金しなければなりません。送金すると、数時間後に証券会社から電話がかかって来て、「送金したお金はMRFの買い付けでよろしいか。送金手数料は証券会社が負担してその分をMRFに加算します。」という内容の説明がある。送金したら、証券会社の電話を待つのではなく、こちらから電話して「今、送金したから、MRFを買っておいてください。送金手数料は○○円でした。」と言った方が、相手からの電話を待つ必要がないので、煩わしくないかもしれません。

MRFの利回りは現在ゼロ%

なおMRFの利回りは現在0%ですので、MRFを買いつけなくて、預かり金のままでも構いません。つまり、MRFにせずに、直接ETFを購入しても構わないということです。

MRFが多額だと証券会社の営業を受けやすい

送金額をいくらにするかという問題があります。送金後に全額をETF購入に使ってしまえば問題ありませんが、あまり大きな金額をMRFで置きっぱなしにしておくと、外債購入などの営業を受けるかも知れないのです。MRFの金額が大きいほど、その営業を受けやすくなります。基本的に、証券会社の方から進めてくる商品は、一般の人にとって良い商品でない場合が多いので、全部断った方が良いと思います。

証券会社から贈られてきたパンフレットの商品の信託報酬

私が実際にパンフレットを送られた商品は、〇〇好配当というファンドで、信託報酬(運営管理費用)を見たら、1.35%であるので、すぐにごみ箱に捨てました。私の持っているETFはすべて0.1%以下であるので、そんなに高い費用の商品には全く関心が有りません。

外国社債のパンフレット

それ以外には、何度か外国の社債のパンフレットが送られてきました。私は、証券会社から送られてくる商品には関心が有りません。外国の社債は、もし人気があるものであれば、私のような末端のところに回ってくるはずはなく、大きな機関投資家や大口顧客にとって魅力がない商品だけが私のところに回ってくると思います。そのような中で例外は米国債ですが、今よりもう少し金利が上がってくれば、買いたいと思います。金利が5%に近い水準になれば真面目に検討したいと思いますが、現在のように2%という低金利では、外国為替のリスクをカバーしきれないだろうと思います。

自動振り替えはできるだけ利用したい

証券会社への送金の問題に戻ります。送金は結構精神的な負担が大きいと感じています。先ず、金額が大きい時は、間違えてはいけませんし、振込先が正しいのかを繰り返しチェックしなければなりません。また、金額が小さくても頻度が多くなると、煩わしくなります。そういう意味では、2018年1月から始まった「つみたてNISA」は自動的に口座を振り替えてくれますので、面倒くささがありません。私の場合は特に1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)の配当などが証券会社の口座にMRFとして入りますので、送金も何もすることがなく、手間いらずです。

フィデリティ―証券の調査

私は30年以上にわたって、生命保険に財形貯蓄をしていましたが、給与天引きですので、知らない間に何千万円もたまっていました。以前、フィデリティ―証券が調査した結果では、自分のポートフォリオを忘れてしまう人の資産が最も増加するそうです。良い商品の自動積み立てを申し込めば、いたずらに売ったり、買ったりすることがありませんから、知らない間に資産が増加するということです。そういう意味では、現在でも財形貯蓄は捨てたものでないと思います。

財形、小規模企業共済、国民年金基金の予定利率

財形の予定利率は現在富国生命が1.5%、日本生命が1.0%ですが、インフレになって預金金利が上がった場合には、このまま据え置きということはないと思います。変動国債は基準金利の6割をカバーしてくれるのですから、小規模企業共済(現在の予定利率1.0%)、国民年金基金(現在の予定利率1.5%)も多少の利回り増加を期待できると思います。このままの利回りの水準で据え置きにはならないでしょう。

自動振替、天引き、送金の3種類をうまく活用

自動振替(つみたてNISA)、給与天引き(財形)等をできるだけ利用して振込みの手間を省くようにして、それでもある程度の金額がたまったら、証券会社に送金してETFを購入する方法が、資産を貯めるのに適していると思います。