2011年3月の連れ合いの運用実績は円高・大地震で更なる打撃:つみたてNISAのインデックスファンドは最初にセットすれば手間いらず

円高・大地震による更なる打撃

2011年3月時点の連れ合いのポートフォリオです。

円高による打撃

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)は昨年回復したのもつかの間、再び下落しました。ドル円が1年前に93円だったのですが、10円も円高になったことが影響して株価が下がりました。一方SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)は、円建てで前年比では5%増加しました。

米国株式は回復

SPYはドル建てでは10%以上の値上がりになりました。アメリカの大規模な金融緩和によって、株式市場が復活してきたことになります。1年前にかなり持ち直したにも関わらず、追加投資しなかったのですから、この年は気落ちしてそのままやり過ごしました。

投資を再開できず、ドルコスト平均法のメリットを生かせず

今から考えると、この頃はまだ相場が底に有ったので、追加投資しておけばよかったのですが、それは今だから言えることで、当時ETFの話はあまりしたくないような状況でした。

東日本大震災

この運用実績は2011年3月末現在ですので、この月の20日前に東日本大震災が発生し、仕事もその対応に追われ、東京の我が家でも放射能汚染、計画停電などの緊急事態となり、資産運用を考えている状況ではなかったとも言えます。相場のプロや熱心な個人投資家なら、このようなときはチャンスとばかりに買い時を探るのでしょうが、それほどの精神的余裕がありませんでした。これで3年連続の大幅な評価損です。

今日のテーマ:つみたてNISAのインデックスファンドは最初にセットすれば手間いらず

2018年からつみたてNISAを始める。

2018年から1月の制度開始からつみたてNISAの運用を始められるように、私と連れ合いは野村証券で「野村つみたて外国株投信」を申し込みました。私と連れ合いの基本的資産運用方針は、ETFを中心にしています。しかし、二人とも国内のETFである1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)のウエイトが高いことと、2017年まで利用していたNISAは外貨ETFを購入できなかったことから、2018年からはNISAを止めて、つみたてNISAを利用することにしました。そして申し込んだ商品は外国株投信です。

シニア層にとって、つみたてNISAの割合は低い

しかしながら、私と連れ合いの金融資産のうち、つみたてNISAの占める割合はとても低く1割以下です。20歳代、30歳代の若い人たちは、つみたてNISAなどの積立投信で蓄財するのが良いと思いますが、私たちのようなアラカン(アラウンド還暦)の人は、長年にわたって貯めた銀行預金や、退職金などで資産運用をするので、ETFを買い付ける方法が適していると思います。ETFの買い付けに限度額は有りませんし、信託報酬が低いというメリットがあります。また、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)や1308などは純資産額が1兆円を超えているので、規模、流通量の観点からも安心して保有できます。

若い人にとっては、メインが積立投資信託で、余裕があればETFも。

若い人にとっては、100万円とか200万円のまとまった資金が不定期に入るという機会は少なく、つみたてNISAや積立投資信託がメインになると思います。ただし、ボーナスなどである程度の金額がまとまれば、それでETFを購入できればラッキーだと思います。ETFの購入には多少の知識が必要なので、少しずつ勉強しておきたいものです。私のお勧めは、国内株式は1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)、外国株式はSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)です。この2銘柄は、野村、大和等の対面証券会社でも、SBI証券、楽天証券などのネット証券でも購入可能です。この2銘柄は、初心者が安心して買えるだけでなく、プロも買う銘柄です。私も、連れ合いもこの2銘柄を中心に資産運用をしています。

ETF・インデックスファンドは素晴らしい商品

ETFやインデックスファンドは素晴らしい商品なのですが、若い人たちの親の世代は、あまり利用していない可能性があるので、親から積極的に勧められるという機会は少ないかもしれません。今、還暦以上の年齢のシニア層は、財形貯蓄で蓄財した人が多いと思います。一方で、投資信託と言うと、昔は信託報酬が2%、3%ととても高いものがあって、うさん臭さを感じている年代かも知れません。しかし、主要なETFや2018年から始まるつみたてNISA用のインデックスファンドは、顧客本位で作られた商品ですので、若い人たちは、これらを利用して蓄財、資産運用をできるという恵まれた環境にいます。

ETFの普及が望まれます。

つみたてNISA用用のインデックスファンドは、金融庁が先頭になって若い人たちに普及を推進していますが、一方で、ETFについても、シニア層そして、若い世代にひろく利用してほしいと思います。私の周りでも、銀行の外貨預金は知っていてもETFは知らない人がほとんどではないでしょうか。ETFを知らないので、新興国の外貨預金に預けて失敗した人もいました。著名な経済評論家も、インデックスファンドやETFを推薦しているようですが、立場上、銘柄までは具体名を上げられない場合が多いようです。日本とアメリカで最大のETFである、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)は安心して買えるETFです。詳しくは「ETF・インデックスファンドを買いたくなるグラフ」をご覧ください。