株式の売り時

バイ・アンド・ホールド

私は通常、株式やETFを売却することはありません。バイ・アンド・ホールドBuy And Holdの方針を貫いているからです。

それでも過去に何回か売却したことがあります。

個別株式を保有する場合はサブとして

勤めていた会社の従業員持ち株会で買い増していた株式を、高値の時に全株売却した時です。個別株式は、その会社が倒産したり業績が悪くなると、株価が急落しますから、基本的に持たない方が良いと思います。どうしても、個別株を持ちたいのであれば、数十社に分散して保有すればリスクを減らすことができます。その場合でも、メインはETFや投資信託などで投資して、サブとして趣味の範囲内で個別株に投資することが良いと思います。

売り時を考えず、必要時に必要額だけ売る

ETFを売却するのは、建物修繕費や生活費などで現金が必要になった時です。過去において1000万円以上売りましたが、特に売り時を見極めることなく、必要な都度売却しました。購入時にドルコスト平均法が有効であれば、売却時にも必要の都度行えばよいと思います。

相場下落時の売り時

ところで、現在FOMCが利上げを行っていて、来年には景気後退が予想されています。アメリカの株価は、その状況を織り込んでいますが、さらに見通しが暗くなることもあり得ます。2000年にはITバブル、2008年にはリーマンショック、2020年には新型コロナショックがあり、いつ、どれだけ株価が下落するかは分かりません。基本的な対応は、バイ・アンド・ホールドですが、どう対応すべきかについての知識を身につけておくことは、安心につながります。2022年11月28日のUSA TODAYの記事で勉強しましょう。以下は拙訳です。


いつ株を売ればいいのか

株式市場が売り込まれる際の注意点を解説

株式市場で厳しい状況になると、最もタフな投資家でも目を覆ってしまう人がいる。従来の投資の常識では、感情的な投資判断をしてはいけないとされてきた。特に、相場が下落し、投資家が損切りをしようとする日はそうだ。

パニック売りをするより、何もしない方がずっと良いという研究結果もあるが、株が売られている時にバーゲンハンティングに行くのは間違っているだろうか?

「恐怖やパニックを感じているときこそ、投資について考えるべきときかもしれません」と、Thor Financial Technologiesの最高投資責任者であるブラッド・ロス氏は言う。というのも、それは往々にして、これから起こるかもしれない不安定さを打ち消してくれるからだそうだ。

株の買い方

初めて投資する人のための基本的なマーケット入門

売られるとは?

AP通信によると、売り崩しとは、株式、債券、商品などの有価証券が急激に売られることである。売りは、企業の株式、10年物国債、原油先物など、個別の証券で起こることもあれば、より広い市場で起こることもある。小さな売りは、プルバックと呼ばれる。

計画を立てる

将来の見通しが不透明なときに、市場に資金を投入するのは簡単なことではない。

2020年3月16日、ダウ平均株価が13%近くも下落し、1日の下げ幅としては過去最大となったとき、株を買うチャンスに飛びつかなかったとしても、それは理解できる。しかし、その日に市場から退場すれば、年明けに続く驚異的な上昇に乗り遅れることになる。

インベスコのチーフ・グローバル・マーケット・ストラテジスト、クリスティナ・フーパーは、「だから、株が大きく売られる前にゲームプランを立てることが重要なのです」と語った。

ある期間に株式市場が10%下がったら、何を買いたいかを考えることから始める。銘柄を選ぶのが難しい場合は、自分のポートフォリオに何を加えれば、まだ投資していない市場のさまざまなセクターへのエクスポージャーを増やせるかを考えてみる。フーパーは、自分のポートフォリオに欠けているセクターに集中しているETFやミューチュアルファンドを調査することを勧めている。

重要なのは、市場が上昇している日や、売られている日に、この計画を立てないことだ。「感情抜きで計画を立て、市場の状況に応じて感情に左右されずに運用する方がはるかに良い」と彼女は言う。

ドルコスト平均法を利用する

投資顧問が勧めるもう一つの方法は、ドルコスト平均法である。ドルコスト平均法は、従業員が給与の一定額を401(k)に入れ、ターゲット・デート退職基金などに自動的に投資することを選択するのに似ている。

ドルコスト平均法では、資産の取引価格に関係なく、同じ金額を定期的に購入することになる。低価格で取引されているときは、高値で取引されているときとは対照的に、より多くの株式を購入することになる。したがって、この戦略に従えば、市場のタイミングを計ろうとする場合とは対照的に、1株あたりに支払うことになる平均コストを長期にわたって削減することができる。

また、株価が急落したときに生じる不安も軽減されるはずだ、とロスは言う。

長期投資の視野を保つようにする

退職間近の人やすでに退職した人は、長期的な投資視野を持っている人に比べて、株式市場の変動にさらされやすくなっている。

しかし、投資した資金をすぐに必要としないのであれば、「長期的に投資し続けることが最善の策です」とフーパーは言う。なぜかというと、投資家が市場で目にする上下の大きな変動は、時間が経つにつれて滑らかになっていくからだ。その証拠に、主要な株価指数をごらんなさい。全部上がっている。

少なくとも10年の長期的な時間軸を持っていれば、「市場の低迷期に慌てる必要はない」とロート氏は言う。