2010年4月の私の運用実績2:個別株式、財形年金、財形貯蓄

個別株式の評価額が元金の倍に増加

個別株式 ( 以前務めていた会社 の持株会から証券会社に移管)が指数で18とかなり大きいウエイトを占めていますが、実は私が持株会に支払った金額はそのうちの半分の9でした。そこに会社からの補助の指数(2008年3月の元本合計を100とする)1が加わって合計の10が元金です。この個別株式は2007年ごろに日本の株式相場上昇に伴ってピークをつけましたが、2008年のリーマンショックで半分以下になった後、この2010年4月ごろも低迷したままでした。リーマンショック前後の株価の動きはTOPIXなどと同様でした。しかし、それでも元金の倍近くの水準にまで上がっていたのは幸運でした。

生命保険会社の財形年金の予定金利は5%から1.5%に減少

財形年金保険(生命保険会社)の指数4については、数年前に自宅を建設した際に、それまで貯めていた住宅財形を全額引き出して、非課税枠が空いたので、財形年金保険の枠いっぱいに貯めたものです。財形年金保険の予定利率は、昭和から平成の初めころに5%以上でしたが、徐々に低くなって、この頃には1.5%にまで下がっています。株やETFの利回りに比べるとかなり低いですが、元本を割ることもないですし、予定利率とはいっても実際にはほぼその通り利子が付きますので、元本割れが嫌で、利回りが1%でも良いという人にとっては、選択肢の一つとして検討の価値があるかも知れません。しかも、給与天引きで、ATMで簡単には引き出せませんので、節約の苦手な人にとっては利子率1.5%以上の、名前通り財産形成貯蓄だと思います。しかし、なぜか、財形については最近、雑誌、書籍、ブログなどで登場しません。

iDeco、つみたてNISA、財形貯蓄

現代のサラリーマンにとっては、まずiDecoを利用し、次につみたてNISA、さらに通常の積立投信で貯蓄をすることやETFを買うことが有効であることに異論はありません。しかし、人によっては全額をリスク資産で運用するのに抵抗がある場合もあるでしょうから、そういう人にとっては、積立貯蓄の一部、例えば1割、2割について財形貯蓄を利用する方法も検討対象になるのではないかと思います。なお、財形貯蓄は金融機関によって、利率が異なりますので注意が必要です。現在のすべての金融機関の利率を調べてはいませんが、以前は保険会社の利率が最も高く、銀行は定期預金の利率と同じなのでほとんど利子が付きませんでした。

財形(財産形成貯蓄)の金利は金融機関ごとに様々

この利率の違いについては、財形を利用している人もほとんど知らなかったのではないでしょうか。私自身も、職場に出入りしている保険会社のおばさんに勧められて、たまたま契約した財形の利率が運よく最も高かったのであって、若いころには利率の比較までの知識も知恵もありませんでした。新入社員に財形の話をするときに、具体的に銀行や労金の利率が低くて保険会社が良いとは言えませんので「利率は金融機関によって違うので、よく調べてから契約した方がいいよ。」とアドバイスしていました。

(続く)