2017年6月の私のポートフォリオ:なぜNHKはS&P500でなくNYダウを放送するのでしょうか。

◎ 今日のグラフ

1306は価格が上昇し、NISAも枠いっぱい購入

1306(TOPIX連動型上場投資信託)の特定口座分(グラフで28%)は買い増しをしませんでしたが運用益により増えました。同じく1306をNISA(グラフで2%)を枠いっぱい買い増しました。できればNISAで外貨ETFを買いたいのですが、それができないので、NISAで買いました。NISAの特徴を生かすには、値上がりの期待できる金融資産を購入することですので、ETFを買うことにしています。ただし、私の場合、国内のETF(1306)のウエイトが3分の1を占めているので、このウエイトをこれ以上増やしたくないのです。従って、1306でなく、VOO(アメリカのバンガード社のS&P 500の ETF)を買いたかったのです。

アメリカ以外のETFのウエイトを増加

VWO(バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF)とVGK(バンガード®・FTSE・ヨーロッパETF)を買い増しました。

S&P500のETFの中でも分散投資

VOO(バンガード®・S&P500ETF)はSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)と同じアメリカのS&P500のETFです。S&P500のETFには他にIVVがあり、流通量が一番多いのがSPYで、信託報酬の安いのがIVVとVOOです。どの銘柄も素晴らしいのですが、分散という意味から、今後新規に購入するのはSPY以外の銘柄にしたいと考えて、野村証券で扱っているVOOを購入することにしました。

オーストラリアのETFを新規に購入

ASX 200(オーストラリア証券取引所における株価指数)を新規に購入しました。国内の有名な経済学者がドル以外の資産にも分散投資すべきだという趣旨の発言があったので、先進国の中で野村証券の扱っているオーストラリアのETFを追加しました。オーストラリアは新大陸なので、20世紀においてはヨーロッパや日本よりも経済成長率が高いというデータを見たことがありました。そこで純資産総額が約2000億円で、ETF購入に関する私の基準である1兆円には満たなかったのですが購入しました。1兆円には届かないとはいえ、投資ブロガーに人気のあるニッセイ 外国株式インデックスファンド(信託報酬0.2%)の純資産総額約700億円よりかなり大きなファンドです。

ETFの割合はVTの国別割合を参考に

ETFの銘柄については当面現在保有しているもの以外に増やすつもりはありません。各銘柄のウエイトについてはVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の日本以外の地域のウエイトを準用しています。日本については、VT内のウエイトは1割以下ですが、日本に住んでいて、普段円を使っている日本人としては、もう少しウエイトを多く持った方が良いと考えて、現在保有している1306(TOPIX連動型上場投資信託)をそのまま持ち続けようと思っています。

現在のポートフォリオに満足

資産運用を始めて7年経ち、一応満足のいくポートフォリオになりまして、運用実績も今のところ良さそうなので、当面 Buy and Hold の方針で、売買をすることはなさそうです。ただし、SPYなどの外貨ETFの配当がUSMMFとして入ってくるので、時期を見て既存の外貨ETFの買い増ししようと思っています。また、1306(TOPIX連動型上場投資信託)の配当については、必要に応じて生活費等に充当するつもりです。

◎ 今日のテーマ:なぜNHKはS&P500でなくダウの指数を放送するのでしょうか。

マスメディアによって異なる米国株式の指数

世界最大のETFはSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)です。純資産総額は30兆円に上ります。株価を表す時、NHKはダウとナスダックをテレビでもラジオでも言いますがS&P500は言いません。一方で、ロイターのホームページのNY株式・ビジネスレポートのインターネット・テレビでは、ダウ、ナスダックに加えて、S&P500も放送します。テレビ東京のモーニングサテライトもこの3種類を放送します。

NYダウ、ナスダック、S&P500のそれぞれの特徴

NYダウは、ダウ・ジョーンズ社が1896年に12種平均、1928年からは30種平均として公表している株価です。ダウには過去の大企業は含まれますが、20世紀末ごろからアメリカ産業界をけん引するIT企業などが入っていません。それらの企業はナスダック指数に入っています。そして、その両方の企業を含んでいる上位500社の指数を表すのが、S&P500です。

NHKは、よく使われているものを採用

それではなぜ、NHKはダウやナスダックを使って、S&P500を使わないのか、という疑問が出ます。SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)やVOO(アメリカのバンガード社のS&P 500の ETに投資している、私にとっては、S&P500が最も大事なのですが、それは私にとっての話です。アメリカの株価と言ったときに、最初に思い浮かべるのは、NYダウという人が多いのです。そして、NYダウとナスダック指数が分かれば、S&P500は、その間にありますから、特に困らないというわけです。将来、S&P500の方をみんながよく使うようになれば、NHKの放送の仕方も変わるかもしれません。