娘のポートフォリオと運用実績2022年12月

今月は新たに売買した商品はありません。投資している銘柄は、以下の3商品だけです。

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド:NISAと課税投信
  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド:NISAと課税投信
  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):課税投信

2022年10月は、ドル円が150円になったため、海外資産にほぼ100%投資している娘は恩恵を受け、評価額が最高になりましたが、現在はその時よりも円高になったので評価額も減りました。しかし、娘の年齢としては、現在は買う時期ですから円高に振れた方が良いのです。そして、10年後、20年後、30年後にお金を使うタイミングで円安になるのが望ましいと言えます。

私は娘のポートフォリオについてアドバイスをしています。

証券会社はSBI証券とし、保有銘柄は低コストの外国株インデックスファンドで、具体的には上記の3銘柄です。

しかし、私のように、ある程度個人投資に関する知識のある親がいない場合にはどうなるでしょうか。野村證券に口座を作って投資する場合を考えます。

投資の検討対象として、イデコ、つみたてNISA、課税される投資信託とします。今回検討対象としない商品には、個別株式、株式ETF、変動金利型10年満期の個人向け国債ですが、その理由を簡単に述べます。

個別株式

私の連れ合いは勤めていた会社の従業員持ち株会に入っていて、400万円積み立てましたが、その会社が倒産したために株式は紙くずになりました。そのお資金で外貨株式投資信託を買っていれば、40年後の現在は16倍になっていたでしょうから、6400万円に増えていた事でしょう。個別株式は倒産や急落のリスクがあるので、そのリスクを分散させるためには、最低でも20~30銘柄を保有したいものです。それだけの銘柄を保有すると、それぞれの会社の動向が気になりますから、時間を取られます。また、株価が上昇した時には利益を確定したくなったり、急落した時には損切りも考えるかもしれません。そういうことで、時間、エネルギー、情報入手のためのコストを支払いたいという人であれば、それを趣味と位置付けて楽しむことも一つの生き方でしょう。しかし、趣味や家族との時間、会話、娯楽を楽しみたい人であれば、個別株式に振り回されることが良いことかどうかを考えるべきです。

株式ETF

私と連れ合いは、投資の大半を株式ETFに投入していますが、それには理由があります。2000年代初めには、日本に低コストインデックスファンドが生まれていなかったので、日米の株式ETFは、低コストの良い商品でした。しかし、株式ETFはまとまったお金のある人がスポット買いするには問題ありませんが、若い人が毎月のサラリーでコツコツ買うには、あまり適していません。また、日本のETFは年1回、外国のETFは年4回の分配金が支払われるため、そのたびに税金を支払わなければならず、効率が悪いのです。さらに、確定申告で外国税額控除を申請する手間があるので、仕事で忙しい人には不向きです。

変動金利型10年満期の個人向け国債

財務省が2月に発行する個人向け国債の10年変動金利型の利率が0・33%と、7年半ぶりの高水準となるようですが、高水準といっても、わずか0.3%に過ぎません。銀行の普通預金よりはましですが、S&P500の期待リターンが8%程度であることを考えると、特に若い人が長期投資をする対象商品としては全くダメです。しかも、これからはインフレが予想される中で、そのインフレの3分の2しか金利がカバーされませんから、はっきり言ってそんな商品です。

次に、野村證券に口座を開いて商品を選ぶ場合を考えます。

確定拠出年金は託報酬が0.2%の外国株式インデックスファンドを選択

私は野村證券で、確定拠出年金を運用していますが、外国株式インデックスファンドを選択していて、元金の3倍以上に増えています。企業型確定拠出年金も個人型確定初出年金(イデコ)も運用商品は、外国株式インデックスファンドを選べば問題ありません。その際、必ず信託報酬が0.2%以下であることを確認することです。

つみたてNISAの代表的商品を考えます。

野村つみたて外国株投信

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドや三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などの信託報酬0.1%に比べると、約2倍になります。他社が激しいコスト引き下げ競争をする中で野村だけが、2017年の信託報酬を据え置いたままだったので、魅力が無くなりました。

野村スリーゼロ先進国株式投信

一定期間コストゼロにしたのですが、個人投資家はつみたてNISAしか利用しないのではなく、課税される投信積立、イデコ、株式ETF、個別株式等もポートフォリオの中にあるので、他の商品に魅力がなければ、このスリーゼロを利用することはありません。現に、この商品の人気はほとんどありません。

商品 信託報酬
野村つみたて外国株投信 0.209%
野村スリーゼロ先進国株式投信 2030年12月31日までの信託報酬率を0%とします。2031年1月1日以降の信託報酬率は0.11%(税抜0.10%)以内の率とするものとし、同種ファンドにおける業界最低水準を目指して決定致します。
野村6試算均等バランス 0.242%

課税される投資信託の代表的商品です。

Slimの付いていないeMAXISシリーズを買ってはいけない

どの商品もコストが高いのです。この中で気を付けなければいけないのが、eMAXISシリーズです。これらは三菱UFJ国際の商品ですがeMAXIS Slim シリーズとは別物です。Slim が入っている商品は低コストですが、野村證券では扱っていません。

商品 コスト
野村インデックスファンド・日経225 購入時手数料:1.1%、運用管理費用(信託報酬)0.44%
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 購入時手数料:3.3%、運用管理費用(信託報酬)1.727%
eMAXIS日経225インデックス 運用管理費用(信託報酬)0.44%
eMAXIS S&P500 インデックス 運用管理費用(信託報酬)0.33%
フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) 購入時手数料:3.85%、運用管理費用(信託報酬)1.54%、信託財産留保額0.30%