2017年の資金純流入額トップ5ファンドのコスト等

◎今日のテーマ:2017年の資金純流入額トップ5ファンドのコスト等

アクティブファンドとインデックスファンドのコスト比較

 

2017年1月~10月の間の純資産流入が多いファンドのコストを棒グラフで示しています。これらのアクティブファンドの購入時手数料は3.24%以上、運用管理費用(信託報酬)は1%以上です。一方で、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの購入時手数料は無く、運用管理費用(信託報酬)は0.11772%です。昨日の投稿記事で、過去のリターンと将来のリターンとは無関係と考えられていると述べましたが、コストの方はインデックスファンドの方が圧倒的に低いので、私はインデックスファンドしか興味がありません。

順位 ファンド名 購入時手数料 運用管理費用(信託報酬)
1位 LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型) 3.78% 1.79280%
2位 野村インド株投資 3.24% 2.16000%
3位 野村PIMCO・世界インカム戦略ファンドAコース 3.24% 1.81440%
4位 ひふみプラス 3.24% 1.05840%
5位 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 3.24% 1.70640%
参考 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0% 0.11772%

ひふみプラス

次に個別の銘柄の運用成績を見てみます。「ひふみプラス」は近年急成長したファンドです。

目論見書によるファンドの目的は以下の通りです。

「ひふみプラス」は、受益者の長期的な資産形成に貢献するために、円貨での信託財産の長期的な成長を図ることを目的として、ひふみ投信マザーファンドの受益証券を通じて国内外の株式に投資することにより積極運用を行ないます。

ファンドの特色は以下の通りです。

国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。

運用成績

2018年初めまで、ひふみプラスはTOPIXを大きく上回る運用成績を上げていました。このため、このファンドへの流入金額も増加してきました。しかし、2018年の1年間、2018年の後半の半年間はTOPIXを下回っています。過去の成績は、将来の成績の判断材料とはならないと言われていますが、その通りのようです。

ファンド等 2018年4月末
までの1年間
2018年末
までの6か月間
2018年末
までの1年間
ひふみプラス 31.4% -21.5% -21.2%
TOPIX 18.5% -9.7% -12.8%

野村インド株投資

もう一つ別のファンドを見てみましょう。純流入額トップ5の中の第2位のファンドです。このファンドの特色は、「株式への投資にあたっては、インド企業の株式を中心に収益性、成長性、安定性およびバリュエーション等を総合的に勘案して選択した銘柄に投資します。」と記載されています。2018年末までの3年間ではベンチマークを上回っていますが、6か月間と1年間では下回っています。つまり、過去3年前から1年前までの2年間の成績はベンチマークを大きく上回っていましたが、過去1年間は下回ったということになります。

6か月 1年 3年
野村インド株投資 -3.00% -10.40% 24.30%
ベンチマーク 1.00% -9.50% 16.30%