◎今日のグラフ:VOO分配金
年間分配率は1.85%
野村證券からVOO(アメリカバンガード社のS&P500のETF)の「外国証券 分配金支払いのお知らせ」が届きました。このETFの分配金は3か月ごとに行われます。ETF価格に対して毎回0.5%弱で、4回ともほぼ同じ水準です。4回を合計すると1.85%です。
SPYは世界最大、VOOはバフェット推奨のETF
私は、アメリカのS&P500のETFについて、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)とVOOの2種類を保有しています。私と連れ合いがETF投資を始めた2007年には、SPYだけでVOOはまだスタートしていませんでした。VOOは2010年からです。私のポートフォリオの中でSPYのウエイトが大きくなったので、最近の追加分はVOOを購入しています。VOOはウォーレン・バフェットのお気に入りです。
バークシャー・ハサウェイの株主への手紙
BERKSHIRE HATHAWAY INC.の株主への手紙の P19~20の中で、ウォーレン・バフェットは次のように述べています。
VOOを推奨
プロでない投資家には、私の遺言と同じことをアドバイスします。「10%を短期国債に、90%を非常に低コストのS&P500(バンガード社を勧めます。)のインデックスファンドに投資することです。」
2017年 9/28 |
2018年 1/9 |
2018年 4/3 |
2018年 7/6 |
0.47% | 0.48% | 0.44% | 0.47% |
◎今日のテーマ:投資は一括か、数回に分散か
まとまった資金を投資する時、すぐに全額を投資するか、5年に分散して投資するか、迷うところです。
退職金等の資産運用
退職金、相続したした資金、不動産の売却資金等まとまった資金を受け取ることは人生において何回かあるでしょう。その資金をETFやインデックスファンドに投資すると決めても、すぐに全額を投資するか、何年間かに分散して投資するか、という問題は悩むところです。
早いほど有利だがリスクも大きい
すぐに全額を投資することのメリットは、早く投資した方が投資期間が長くなるので、もし毎年のリターンが同じであれば、当然早く全額を投資すべきということになります。しかし、全額を一度に投資すれば、時間の分散化ができないので、リスクは大きくなります。
5年間均等出資なら2年の機会損失
一方で、例えば5年間に分散して投資すれば、そのリスクは小さくなります。しかし、今1回目を投資して、4年後に5回目を投資するわけですから、投資期間としては、2年後に一括投資することと同じになります。従って、投資期間が2年間短くなります。
数百万円なら一括投資
自分の金融資産全体に比べて、比較的小さい金額であれば、今全額を一括投資した方が投資期間が長くなるので有利だと思って決断できます。
大きいお金なら分割投資
逆に比較的大きいお金であれば、リーマンショック前や、チャイナショック前のような悪いタイミングで投資する心配もあるので、なかなか決断できず、いたずらに時間だけが過ぎていき、投資機会を逸してしまうこともあるかもしれません。
5年間の分割投資
このようなときに、私は、次のように見方を変えて5年間の分散投資をします。
・その資金を2年後に受け取ったと考えれば、2年間の投資によるリターンはなかったことになるのだから、焦らず、5年間の分散投資にしよう
・つみたてNISAは20年かけて達成する積み立て投資だから、たかが2年間ぐらい遅くなっても、あわてない方が良い。
精神的に楽な方が長続き
このように考えて精神的に楽な方法を選ぶ方が、長続きすると思います。100%を求めてきゅうきゅうとするより、頭としっぽはくれてやった方が気が楽です。
過去200年も、そして、これからも株式市場は成長
更に、2年経ったらETFの相場が高くなって、高値掴みになってしまうのではないか、という不安がよぎった時には、今まで200年間、アメリカの株式相場が順調に成長してきたこと(ジェレミー・シーゲル教授の対数目盛で一直線の増加:下のグラフを参照してください。)を思い出してください。今の株式相場が高いと思っても、その高い価格からiDecoやつみたてNISAを始めても、今後どんどん成長していくでしょう。