◎今日のグラフ:ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの純資産残高推移
ニッセイアセットマネジメント株式会社は7月と8月に分けて、インデックスファンドの「購入・換金手数料なし」シリーズ12本うち6ファンドの信託報酬を引き下げると発表しました。
インデックスファンドの信託報酬がETFレベル
このシリーズには以下の6種類があります。そのうち、私がいつも注目しているのが、★★★を付けた外国株式のインデックスファンドです。8月21日以降0.109%に引き下げられます。この信託報酬の水準はETFレベルですので、コスト面では全く問題なく、顧客にとっては、ありがたい水準です。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
★★★<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)
選択基準の一つは信託報酬
私が、ETF、インデックスファンドを選ぶ基準は二つです。一つは、信託報酬、売買手数料というコストです。上記のように、ニッセイ外国株式インデックスファンドは、信託報酬が十分に低く、売買手数料もゼロですから、私の基準を楽々とクリアーしています。
もう一つは純資産高
もう一つの基準は、純資産残高です。その推移のグラフをお示しします。
シリーズ全体の純資産残高は1400億円
このシリーズは2013年に登場しましたが、その低コストゆえに、当初から脚光を浴びていました。そして純資産残高もどんどん増加しています。2018年5月末時点のシリーズ全体の残高は1400億円を超えました。そのうちニッセイ外国株式インデックスファンドだけで877億円です。シリーズ全体の6割を超えています。
インデックスファンドとしては出色
対面証券会社や銀行が営業活動を行い、新聞、雑誌などに積極的な広告宣伝を実施するアクティブファンドの中には、数兆円の残高の銘柄もありますが、そのような援護を受けないインデックスファンドの中では、出色の成績です。今後も成長を続けていくものと考えられます。純資産残高に関する私の基準は1兆円ですが、この銘柄は今のところ、それには遠く及びません。
一般庶民のための投資信託の実現を望みます
しかし、近い将来、その水準に近づき、やがって達するだろうと楽観しています。そのタイミングがいつになるかということは、世界的な株式市況の動向や、ライバルである三菱UFJ国際投信株式会社のeMAXIS Slim先進国株式インデックス との競争によっても変わるので、今のところ見通しは難しいと思いますが、いずれ近いうちに達成するでしょう。それが日本の投信市場にとって望ましいことであり、一般庶民が投資に参加するきっかけになると思います。