iDeCoの評価額2018年5月

◎今日のグラフ:iDeCo(イデコ)の評価額

信託報酬の高いみずほ銀行のDC

以前勤めていた会社で運用していた確定拠出年金(DC)の運営管理機関は、みずほ銀行でした。運用していた商品は、MHAM株式インデックス225で、信託報酬は 0.594%でした。この信託報酬は、5年ほど前には、比較的低い水準でしたが、2018年のインデックスファンドが0.2%前後の水準まで低下してきましたので、相対的にかなり割高といえます。

信託報酬の低い野村證券のiDeCo

そこで、もともと口座を持っていた野村證券の野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(信託報酬は0.2376%)に移行することにしました。退職後に私のように口座と商品を低コストのものに変更することについて、新聞や雑誌の記事を見たことがありません。新聞や、雑誌は現在イデコ(iDeCo)の記事が多いのですが、確定拠出年金(DC)はポータビリティが特徴ですので、是非検討する価値があると思います。

DCとiDeCo

DCとiDeCoの違いは、勤めている会社が掛け金を支払ってくれるものがDCで、自分で掛け金を払うものがiDeCoと一般に説明されています。それに加えた、私の場合のように、かつてDCだった年金を、退職後に運用だけ自分でする場合もiDeCoの商品で運用できます。

年間4万円以上の差

私の確定拠出年金は現在の時価で約1200万円です。以前の商品の信託報酬0.594%が現在の0.2376%に減少したことで、毎年42,768円を無駄に支払わなくて済むことになりました。

株価が上がり600万円の評価益

私のDCは、確定拠出年金は制度が導入された2000年直後にスタートしました。会社が掛けてくれた掛金は約600万円でしたが、2008年のリーマンショックの直後には、評価額が400万円ほどに減少しました。その後日本の株式の上昇相場とともに評価額が高くなり、現在は約1200万円ほどになりました。

120万円の節税

DCの特長は、売却益について約20%の所得税等がかからないことです。従って、できるだけ長く保有して節税効果を発揮させたいと思っています。現在の評価益が600万円だとすると、所得税は約120万円節税になります。

DC、iDeCoは受け取り時期を遅らせることで節税

確定拠出年金の受け取り開始時期は60歳からですが、70歳まで遅らせることができます。私としては、70歳まで遅らせて、できるだけ長期間で受け取ることを考えています。それが節税効果を最大限に発揮できると思うからです。ただし、それまでは厚生年金だけで生活ができないでしょうから、必要に応じて、証券会社などで運用している通常の金融商品を売却するつもりです。