私の運用実績 2020年12月:評価益は新宿区市谷加賀町の72㎡新築マンションに相当します

評価益は約1億3千万円

評価益は過去最高の約1億3千万円になりました。少し上がり過ぎた感じもありますから、2~3千万円下落することは十分ありそうです。また、この10年間で、教育費、家の修繕費、生活費などで15百万円引き出していますので、資産運用益が丸々運用資産総額に上乗せになっていません。なお、私の金融資産は、親から相続されたものではなく、すべて自分の給料・賞与・退職金を投資したものです。

運用は基本的にETFのみ

従業員持ち株会株式を退職してから3年後まで持っていましたが、それを全額株式ETFに変換して、それ以外はすべてETFで運用しています。ETFはリスクが小さいことで知られていますが、それでも約10年間で2倍になるのですから、まとまったお金のある人はETFを買うことが良いと思います。一方で、20代、30代の人たちには、毎月数万円ずつ貯めるインデックスファンドが勧められます。

資産運用益は右肩上がり

緑色の資産運用益のグラフを見ると、おおむね右上がりの傾向が分かると思います。なお、2010年4月時点で緑色の線は指数100の上から始まっていますが、その時までに従業員持ち株会で積み立てた株式が、元本を上回って評価益がついていたためです。また2017年までは年1回しかデータがありませんでしたので、あまりギザギザしていません。

スタートは銀行預金と外貨MMF

2010年から2012年までは、元金の1億円弱を銀行預金と外貨MMFに預けていました。

従業員持ち株会株式を全額ETFに転換

2013年初めに、従業員持ち株会の株式が値上がりしたので、全額を売却して1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))を購入しました。その年の末になると、民主党から自民党へ政権が移行したため、株価は急上昇しました。この値上がりは運が良かったと思います。

2014年から外国株式購入

2014年になると、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の購入を始め、2015年には本格的に外国株式ETFの購入を行いました。2017年になると、SPYの信託報酬の高さが気になり、コストの安いバンガード社のVOO(アメリカS&P500のETF)を買い始めました。

新型コロナショックでは急落時にETFを買えず

今年の新型コロナショックで失敗したのは、急落の時に全く変えなかったことです。連れ合いは、VOOは現在1株340ドルですが、270ドルと319ドルの時に少し買いましたが、私はVWO(バンガード社の新興国ETF)を買うべきか、あるいは、VOOを買うべきかも迷っていたので、買うタイミングを逸してしまいました。今考えると、優柔不断でだらしなかったなと思います。

アメリカと新興国のリターン

アメリカのS&P500は過去30年にわたって平均年率10%のリターンがあるので、とても魅力的です。一方、新興国株式はリーマンショック以降、ほとんど株価が横ばいで、S&P500に比べてると魅力がないのですが、今後のインド、東南アジアの成長を取り込むという意味では、放ってはおけない存在です。こういうことを考えると、また、どちらが良いのかが分からなくなります。

アメリカS&P500のチャート

下のSPYのチャートは1993年から2020年までの27年間です。41ドルから371ドルまで8.4倍に値上がりしました。

新興国ETFのチャート

下のVWOのチャートは2008年から2020年までの12年間です。25ドルから50ドルまで2倍にしかなっていません。しかも値上がりは2008年までで、2010年以降は基本的に横ばいです。

VTの地域別ウェイト

私は外国のETFについて、VT(バンガード社の世界の株式ETF)の地域別ウェイトを参考にして、アメリカ、ヨーロッパ、新興国に投資しているのですが、現在の私のポートフォリオでは新興国のが少なめなので、VWOを買い増した方が良いかとも考えています。米中貿易戦争が激化して、中国の勢いが止まれば、VWOも安くなるため買い時かも知れません。もう少し様子を見ましょう。

買付資金は外貨ETFの分配金

それにしても、現在の買い付け可能額は500万円程度なので、あまり余裕資金がない状況です。毎年、200万円くらいずつ外貨ETFの分配金が入ってくるので、それがたまって、買い付け可能額になっています。

NISAは制度変更が不満

NISAとつみたてNISAに関しても、どちらが良いか迷いがありました。NISAは、限度額が100万円から120万円に増えたり、2024年からの新NISAは2階建てとなり、1階部分を利用しないと、2階部分で投資することができないようになります。「1階部分」で購入できるのは、つみたてNISA対象商品のみ。金額は年間20万円までで、買い方は積み立てに限定されます。一方、2階部分は現行の一般NISAの対象商品である、上場株式(日本株式・外国株式)や株式投信、ETF、REIT(リート:上場不動産投資信託)などを購入できます(レバレッジを効かせている投資信託、上場株式のうち整理銘柄・管理銘柄は対象外となります)。2階の投資枠は年間102万円まで。一括で購入しても、積み立てをしても良いのです。

ロールオーバーし忘れると特定口座に移管

このようにNISAは制度の変更が激しく、しかも不安定なので、安心して投資ができません。さらに、例えばロールオーバーをし忘れると、特定口座に移管になる危険もあります。

野村証券では外国株式ETFをNISAで買えない

そして、野村證券の場合はNISAで外国株式ETFを買えないという問題点があるために、日本株式ETFの割合を減らした立場としては、つみたてNISAに変更せざるを得ませんでした。

認知症の心配

もう一つ加えるとすると、私は現在60歳代半ばで、将来的には認知症の心配もせざるを得ない年齢ですから、あまり制度が変わるようなものへの投資はしたくないというのも正直な気持ちです。

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