私の運用実績2021年1月:評価益は渋谷区猿楽町の55㎡新築マンション相当額です

昨年1月に比べ、1500万円上昇しました。

この1500万円についてはいろいろな見方があると思います。なお、現在の金融資産は2億円を超えていますが、10年前の元金は1億円未満で、生活費補填に1500万円引き出しています。計算すると、評価益は元金の140%を超えています。つまり、元金の2.4倍になりました。また、元金には親からの相続財産は含まれておらず、すべて自分の給料、賞与、退職金です。

日本と世界の最大のETFに投資

運用方法は、社員持ち株会の株式以外はすべて株式ETFで、評価益形成に貢献したのは、特に次に銘柄です。

  • SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)

  • 1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))

私の運用方法の基本は以下のとおりです。

  • 大きな株式ETF(SPYは世界最大、1306は日本最大のETF)を買う。
  • 買うタイミングを気にしない。
  • 売らずに持ち続ける。

1980年代までは財形貯蓄が良かった

私は20代から保険会社の財形貯蓄で金融資産を形成し、50歳の時に住宅を購入しました。財形貯蓄は元本保証で、1980年代は利率5%以上の時もありましたから、比較的良い商品だと思い、十分活用しました。

1990年代は良い投資商品がなくなる

しかし1990年代に入ると資産バブルが崩壊して、利率がどんどん下がり、現在は1%未満になっています。他の金融商品としては、証券会社の公社債投信、生命保険会社の一時払い養老保険年金、日本興業銀行のワリコーなども利回りが良かったのですが、どんどん廃止になって行きました。

21世紀にETF登場

そのような1990年代が終わり、2001年になると日本の株式市場に、ETFが登場しました。ETFとは、特定の指数、例えば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果をめざし、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託です。

ETFは、相場の上がり下がりに連動してパフォーマンスが容易に把握でき、運用の透明性が高いことが注目されました。

どこの国・地域でも気軽に投資可能

ETFは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。連動する指数は株式だけでなく、債券、REIT(リート)、通貨、コモディティ(商品)の指数もあります。投資先も日本から海外に広がり、投資しにくかった国と地域の資産にも手軽に投資ができるようになりました。

インデックスファンドとETF

似ている商品として投資信託に「インデックスファンド」がありますが、 ETFは、そのインデックスファンドが金融商品取引所に上場しているようなイメージの金融商品です。 ETFもインデックスファンドも運用の目的は同じで、指数の動きに連動する運用成果をめざす指数連動型の投資信託です。対象指数と同じ銘柄・比率で株式や債券を保有する方法や、定量的な分析によってその株式や債券の保有比率を工夫する方法、また、派生商品を使う方法で、指数の動きに連動する運用成果が可能になります。インデックスファンドは、1日1回算出される基準価額で、1日1回しか取引きできませんが、ETFはそのインデックスファンドを投資家の判断で、金融商品取引所の取引時間内に、株式と同様に相場の動きを見ながら売り買いができるとイメージするのが、わかりやすいと思います。

ETFは28年後に8.4倍

ところで、ETFを持ち続けるとどうなるでしょうか。下のグラフは、私のポートフォリオで39%と最大のシェアを占めているSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の1993年設定以来の株価チャートです。1993年1月に44ドルでしたが、28年後の2021年1月には370ドルに上昇しました。8.4倍になりました。しかも毎年2%弱の分配金を受け取ります。設定来の平均リターンは年率10%ですから、その累乗は14倍になります。

最初は信じられなかった

私自身、このことを繰り返し説明していますが、数年前に、このデータを見てびっくりしましたし、信じられませんでした。私の見方が悪いのではないかと思っていたほどです。

1990年代でもアメリカのETFを買うことは可能だった?

28年間で14倍になるのですから、当時1000万円買っていたら1億4000万円になるということです。しかし、1993年当時は、現在のような情報がありませんから、1000万円を投資することは、普通の日本人サラリーマンにとっては少し勇気が必要でしたでしょう。しかし、1980年代に、私の父親がアメリカ企業の株式を買っていましたから、普通の個人投資家でも1990年代にETFを買うことは可能だったでしょう。

インタネット誕生からわずか32年

それから当時と状況が違うことは、インターネットが今ほど普及していなかったことです。インターネットは現在だれでもアクセスできますが、発明されたのは1989年ですから、歴史は浅いのです。

現在は、以下のように非常に恵まれた環境にあります。

  • SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)など素晴らしい商品がたくさん販売されている
  • アメリカのETFは日本の証券会社を通じて簡単に買える
  • 現在の日本では資金流動の規制がない
  • ETFやインデックスファンドを発売している会社が、コスト引き下げ競争を行っている

ところが、これらのことをほとんどの日本人は知らないのです。そしてもっと重要なことは、知っても、行動に移さないことです。

もし、ETFを買ったことのなければ、とりあえずSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を証券会社で100万円買って、10年間持ち続けたらどうでしょうか。買う場所は、ネット証券でなくとも、野村や大和など、普通の証券会社でも可能です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です