確定拠出年金2021年1月

20年弱で2.5倍に成長

始めて指数250の壁を突破しました。元金が600万円ですから、評価額は1500万円を超えました。これは企業型確定拠出年金で、2002年に始めましたから、期間としては20年弱かかっています。運用商品はすべて外国株式インデックスファンドにしました。

平均リターン5.5%

私が勤めていた会社では、もともと税制適格年金の制度があり、それを確定拠出年金に制度変更したため、原資を税制適格年金から確定拠出年金に移管したのですが、一度に移管するのではなく、数年に分けて移管するので、外国株式インデックスファンドでの運用は実際には16、7年程度だと思います。したがって、年率の平均リターンは5.5%程度になります。もし、アメリカ株式1本で運用すればもう少し高かったかもしれませんが、それ以外にヨーロッパなども入っていて、全体の平均を押し下げていますので、5.5%というリターンは、妥当かも知れません。

9割の人が銀行預金を選択

しかし、2002年当時、確定拠出年金制度が始まったころは、どの会社の社員も運用商品として銀行預金を90%選択したそうですが、その人たちは今でも当時と同じ金額のままなのでしょう。残念な結果です。一方で、アメリカ人のシニア層は、この20年間、主にアメリカ株式で運用してきたので、老後資金は大幅に増えています。

運営管理機関の変更

商品選びは重要な問題ですが、もう一つ重要なのは、運営管理機関です。運営管理機関は、勤めている会社が決めるので、その会社に働いている社員に選択肢はありません。しかし、その会社定年でやめたり、自営業になった場合には、その運駅管理機関を引き続き利用する必要はありません。もし、自分の選びたい銘柄(私の場合には外国株式インデックスファンド)の信託報酬が0.3%以上であれば、他の運営管理機関に移管して、低コストの銘柄を選ぶべきです。私も、以前勤めていた会社がみずほ銀行を運営管理機関としていたのですが、退職後に野村証券に換えました。もっと低コストの商品を選びたいのであれば、SBI証券のようなネット証券を検討したほうが良いかも知れません。

このファンドの現状を確認しましょう。

⇒ は私のコメントです。

野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI

ファンドの主な特色

外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド受益証券を通じて、外国の株式に投資し、MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)の中長期的な動きを概ね捉える投資成果を目指します。なお、株式に直接投資する場合があります。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

ファンドの概要

信託設定日       2007年9月27日
決算日         3月31日
受託銀行        野村信託銀行
買付時手数料      なし
解約時手数料      なし
信託報酬 純資産総額に対して 年0.154%(税抜0.14%)
信託財産留保額     –

◆ファンドの特色

・主な投資対象 :「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」受益証券を主要投資対象とします
・ベンチマーク  : MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)※1
・目標とする運用成果 : MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)の中長期的な動きを概ね捉える投資成果を目指します

※1 MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)は、MSCI-KOKUSAI指数をもとに、委託会社が独自に円換算したものです

基準価額   :20,170円(2007年9月26日10,000円)
純資産総額  :852.1億円

赤い線が設定来基準価額(分配金再投資)で、2007年に10,000円でスタートして、現在20,170円になりました。13年半で約2倍です。

水色の線はベンチマークで、MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)です。

下の方の紫色の棒グラフは純資産額で、順調に伸びています。2015年の頃に少し停滞していますが、それはチャイナショックの影響です。また、2020年にへこんでいるのは新型コロナショックです。

ファンド収益率(分配金再投資)

  • 3ヶ月間  11.52%
  • 6ヶ月間  19.18%
  • 1年間     9.02%
  • 3年間     7.65%
  • 5年間     8.77%
  • 10年間     12.87%
  • 設定月末来   5.40%

⇒ 10年間の収益率が、 12.87%と高くなっていますが、その理由は2010年頃はリーマンショックの影響を受けて株価が低迷していたからです。一方、設定月末来の収益率が 5.40%と低いのは、2007年設定時はリーマンショック前のサブプライムローンによるバブルで、株価が高かったからです。実力的には6、7%程度でしょう。

◆株式国別配分上位5カ国

国            ファンドのウェイト

1 アメリカ  69.05%
2 イギリス    4.45%
3 フランス    3.57%
4 スイス     3.56%
5 カナダ     3.45%

⇒ アメリカが圧倒的に大きいウェイトです。

株式組入上位10銘柄(組入れ銘柄数  1290 )

銘柄名                                           ファンドのウェイト

  1. APPLE INC                                 4.81%
  2. MICROSOFT CORP      3.36%
  3. AMAZON.COM INC       2.95%
  4. FACEBOOK INC-A        1.39%
  5. ALPHABET INC-CL A       1.10%
  6. ALPHABET INC-CL C      1.10%
  7. TESLA INC          1.03%
  8. JOHNSON & JOHNSON     0.85%
  9. JPMORGAN CHASE & CO    0.79%
  10. VISA INC-CLASS A SHARES   0.75%

⇒ すべてアメリカです。

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