アメリカ人にとってのVOO

バフェットが遺言で推奨

アメリカの投資家、ウォーレン・バフェットは自分の遺言を公開しています。その中に以下の記述があります。

「プロでない投資家には、私の遺言と同じことをアドバイスします。『10%を短期国債に、90%を非常に低コストのS&P500(バンガード社を勧めます。)のインデックスファンドに投資することです。』」

この記述の中で、S&P500(バンガード社を勧めます。)とありますが、VOOのことを指しています。

私も、連れ合いも、最近追加購入している銘柄はVOOだけです。

VOOを考える前に、アメリカのETF市場における順位を確認しましょう。

アメリカETF上位10銘柄(2021年3月16日)

ティッカー 銘柄名 純資産総額(百万㌦) 純資産総額(兆円)109円/ドル
SPY SPDR S&P 500 ETF $337,153 36.7
IVV iShares Core S&P 500 ETF $260,602 28.4
VTI Vanguard Total Stock Market ETF $224,397 24.5
VOO Vanguard S&P 500 ETF $203,979 22.2
QQQ Invesco QQQ $152,555 16.6
AGG iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF $84,501 9.2
IWM iShares Russell 2000 ETF $75,163 8.2
IJR iShares Core S&P Small-Cap ETF $72,546 7.9
VTV Vanguard Value ETF $72,494 7.9
BND Vanguard Total Bond Market ETF $70,310 7.7

QQQが8位から5位に上昇

4位までの順位は3年前と変わりませんが、QQQが8位から5位に上昇しました。QQQはナスダック指数連動のETFです。GAFAMT(グーグル・アップル・フェースブック・アマゾン・マイクロソフト、テスラ)の株価上昇が、ナスダック指数を押し上げています。

さて、ウォーレン・バフェットだけでなく、マスコミでもVOOを勧めているようです。2021年3月6日のヤフー・ファイナンスの英文の記事をもとに勉強しましょう。以下は拙訳です。

もし個別株式を選ぶのが嫌なら、VOOなどの市場ETFに投資しなさい

もし個別株式を選んでお金を増やすことに興味がないなら、バンガードS&P500(ニューヨーク証券取引所アーカのVOO)が良い選択です。

VOO以外超低コストの上場投資信託(ETF)を選ぶことが次善の策です。このETFは基本的にマーケットに連動します。

もちろん個別株式を選ぶことにはとても明確な利点があります。主な利点は何でしょうか?市場より高いリターンです。実際に、VOO ETFの上位10銘柄の個別株式を選んで、もし、より良くはなくても、同等の成果を得ることはできるでしょう。今はオンラインを使って無料で株式を買うことができるので、少し良い成果を得られるでしょう。

しかし、VOOを買う利点は、特定の銘柄を選ばなくてよいことです。これが分散の理屈です。ETFの中に株式をたくさん持つことによって、株式選択を心配する必要が全くないのです。

VOOとマーケット・インデックス・ファンドの利点

ウォーレン・バフェットが1996年の年次総会で指摘したように「分散は無知に対する防御だ。」バフェットは悪口を言っているのではありません。もし会社を分析する方法を知らないのなら、分散が良いのです。

それがVOOを保有する主なメリットです。VOOはS&500のすべての株式を網羅しています。年間のコストはたったの3ベーシス・ポイント、つまり、0.03%です。ということは、1万ドル投資するごとに、バンガード社は約3ドルの手数料を取ります。純資産額を日々計算する際にそのお金を徴収しますので、自分の口座から出ていくことを見ることはありません。

VOOの場合、受け取るリターンは株式市場の一般的リターンになります。例えば、過去1年間(3月3日現在)でVOOは25.18%上昇しました、年初来の累積では3.39%上昇しました。過去5年間では94.24%の上昇でした。これは年率14.2%の複利の平均リターンを表します。

それに加えて、ETFは4半期ごとの分配金を支払います。現在の予想配当利回りは1.60%です。これは過去5年間の平均配当利回りより少し低くなっています。

この結果、分配金を含めて、投資家はVOOを持っていれば2倍以上にすることができました。もちろんこれが続くという保証はありません。しかし、このことは株を持った方が良いという良い宣伝になるでしょう。

投資初心者が株式市場でできる最も実践的なことの一つは、給料ごとに一定金額をVOOなどのETFに投資することです。長い間に株式市場は上昇し、ファンドに投資した金額よりも高い価値を付けるでしょう。

強気相場の時にはそうなります。しかし弱気相場の時は、投資家はじっとして動かず、我慢して投資を続ける必要があります。こうすることで投資の平均コストを、長期的に引き下げることができます。

言い換えると、この方法は長期投資の場合うまくいく投資方法なのです。毎年、税の申告に必要な長期と短期のキャピタル・ゲインを、ファンドは発表します。このことは、ファンドからの買収、追加、削除、分社化によって起こります。これを避ける方法の一つは、IRAや401-Kなどの非課税口座で投資を続けることです。

最後に、分配金は現金で支払われます。これは貯めておくか、再投資してもっと株を買うための現金として使うことができます。あるいは、毎年口座から税金を支払うためのお金として使うこともできます。

そこで結論です。もし、投資資産を分散化させ、個別株式を選びたくないのであれば、VOOを買いなさい。こうすればファンドの上位10銘柄株式を単純に買うのに次ぐベストな方法になります。

カテゴリーETF

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です