若い人のための貯蓄・投資・運用のポイント 1

満足していない

自分の投資・ポートフォリオは、100%上手くいっているわけではありませんし、連れ合いは別人格ですから、さらにそのことが言えます。

何をアドバイスしても文句を言う連れ合い

VOOの株価は現在350ドル程度ですが、昨年買ったのは270ドルと310ドルの時でした。昨年3月には価格が暴落して、一時210ドル以下になったことがありますが、そのタイミングでは買えず、連れ合いからは「もっと安い時に買っておけばよかったのに、ちゃんとアドバイスしてくれなかった。」と言って非難されます。

連れ合いの次は、子供たちの貯蓄・投資・運用

それでも、私と連れ合いの投資の道のりは珍道中ながら、何とか前に進んでします。次の大きな仕事は、子供たちの貯蓄・投資・運用です。最近もある若い人と話していたら、自分で拠出する企業内の確定拠出を、銀行預金で毎月1万円ずつ積み立てていると聞きました。この会社では最高5万円積み立てることができるとの話でした。

この方法は、はっきり言って間違いです。正しい方法は、

  1. 毎月5万円を

  2. 外国株式パッシブファンドで

積み立てることです。

1.毎月5万円を積み立てる

年間60万円積み立てると、それに応じて税金が控除されますから、2割税金が減れば12万円の税金が戻ってきます。1万円の積み立てを5万円にすれば、その差は4万円ですから年間で48万円、税金はその2割とすると9万6千円戻ります。確定拠出年金は、企業型でも個人型でも、とてもお得な制度なのです。

2.外国株式パッシブ(インデックス)ファンドで運用する

パッシブファンドとインデックスファンドは、概念が少し違いますが、個人が運用する場合には実質的に同じものです。なぜ、銀行預金が誤りで、外国株式パッシブファンドが正解なのでしょうか。それは金利・リターンが違うからです。銀行預金の金利を0%、外国株式パッシブファンドのリターンを6%とすると、23歳から積み立てを始めて65歳になると銀行預金は2,580万円にしかなりませんが、外国株式パッシブファンドなら11,250万円になります。つまり約4倍になるのです。

年齢 銀行預金(0%) 外国株式パッシブファンド(6%)
23 600,000 600,000
30 4,800,000 5,938,481
40 10,800,000 18,543,392
50 16,800,000 41,116,867
60 22,800,000 81,542,523
65 25,800,000 112,504,546

このリターン6%という水準は妥当なのでしょうか。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の期待リターンは以下の通りです。

  • 期待リターン(名目リターン)7.2%

  • 期待リターン(実質的なリターン)4.9%

SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の1993年1月22日以来の年率リターンは、10.05%です。

したがって、6%という期待リターンは、妥当か少し控えめの数字と思われます。

アクティブはダメ、パッシブ(インデックス)が良い

また、運用銘柄で気を付けなければいけないのが、「アクティブ」と「パッシブ」の選択です。言葉のイメージからすると、アクティブは活動的、積極的だから勇ましく、「パッシブ」は受け身で、かっこが悪いという印象を持つ人もいます。しかしこれは間違いです。「アクティブ」はファンド・マネージャーが積極的に活動してお金をいっぱい使う、高コストの銘柄で、「パッシブ」は無駄な動きをせずに、世間並みのリターンをとれる低コストの銘柄です。コストをかけて積極的に売り買いをすると、良い成果が得られるのでしょうか。結論は得られる保証はありません。ただ、確定していることは、余計なコストがかかるということだけです。このことは10年以上前に、世界最高の投資家といわれるウォーレン・バフェットが賭けをして証明しました。

「パッシブ」と「インデックス」は個人投資家にとって同じ

したがって、「アクティブ」を選ぶことは間違いで「パッシブ」を選ぶことが必要です。「パッシブ」は、つみたてNISAや課税される積立投信などでは「インデックス」と言われることもありますが、実質的に同じです。

アクティブを選んでしまったらすぐにパッシブに変更

私の知り合いに、確定拠出年金は「アクティブ」ではなく、「パッシブ」を選ぶのが良い、と繰り返し言ったのにもかかわらず、実際の入力画面では「アクティブ」を選んでしまったことがありました。それが金融機関の罠ですから、「アクティブ」という語感に惑わされず、「パッシブ」、「インデックス」を選びましょう。もし、万が一、アクティブを選んでしまったら、たいていは無料でスイッチングできますから、すぐに「パッシブ」銘柄に移しましょう。ただし、投資信託によっては「信託財産留保額」というコストがかかります。その場合でも長年「アクティブ」に高いコストを払うよりは、「信託財産留保額」を払ってでも「パッシブ」に移した方が得です。

信託財産留保額、信託報酬

「アクティブ」と「パッシブ」の違いが大きく出るのが、信託報酬です。信託財産留保額、信託報酬とも初心者にはよくわからに言葉です。売却手数料と、保有経費といえば済むのに、ユーザーを惑わす言葉を使うのが、この業界の特徴です。

野村證券の外国株式型ファンド

野村證券の確定拠出年金用の外国株式型ファンドは4種類あります。上の二つが、「アクティブ」で、下の二つが「パッシブ」(「インデックス」)のファンドです。1,2と3を比べると信託報酬が1桁違います。したがって、1と2は選択すべきではありません。ファンド(投資信託)を選ぶ時の基準は信託報酬が0.2%以下であることが望ましいので、4はインデックスファンドという名前がついていますが、選ぶべきではありません。

銘柄 信託報酬(税込み)
1 キャピタル世界株式ファンド(DC年金用) 年1.569%程度
2 フィデリティ・ グローバル・ エクイティ・オープン B (為替ヘッジなし) (確定拠出年金向け) 年1.738%以内
3 野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI 年0.154%
4 野村新興国株式インデックスファンド (確定拠出年金向け) 年0.618%

元金の2.6倍以上

結局3の野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIが、唯一選んでも良い銘柄です。実は、私も現在、この銘柄で100%運用していて、現在は元金の2.6倍以上になりました。

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