VWOは一言で言うと、新興国株式ETFです。
ブルームバーグによる製品概要
バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF(Vanguard FTSE Emerging Markets ETF) は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEエマージング・マーケッツ・インデックスに連動 する投資成果を目指す。ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界中の新興国市場で大型・中型株を保有する。時価総額加重型。
⇒ 新興国の中で、一番気になるのはインドと中国の動向です。株価は半年後、1年後を見通して動きますが、私はそんな短期はどうでもよく、10年後、20年後がどうなるかが最も気になります。過去2000年の間に世界最大の経済大国だったのは、インドと中国が1位、2位を占め、アメリカが1位だったのは、20世紀に入ってからです。これから数百年は、この3国の覇権争いが続きそうですが、日本は、あまり振り回されずに、独自の位置を確保していきたいものです。このような歴史観を持っていれば、明治、大正、昭和初期から第2次世界大戦につながる傲慢さを抱かずに済んだのかもしれません。経済と戦争はいつも密接な関係にあります。
チャートは以下の通りです。
- 2007年10月 57ドル 過去最高値
- 2009年 3月 20ドル リーマンショック後の過去最安値
- 2021年 8月 51ドル 現在
リーマンショック以降、大きな流れとしては横ばいだったのですが、2021年に入ってからは50ドル台で推移しています。去年あたりに買い増せばよかったのですが、買うチャンスを逃してしまいました。まだ間に合うか、思案のしどころです。
海外ETF 保有残高ランキング
日本人にとってVWOがどの程度人気なのかの楽天証券のランキングで確認してみましょう。トップテンに入っていないので、あまり人気はなさそうです。上位はほとんどアメリカのETFです。1位はウォーレンバフェット推奨のVOOでした。
1 | VOO | バンガード・S&P 500 ETF | 米国 |
2 | SPYD | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF | 米国 |
3 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 米国 |
4 | VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 米国 |
5 | VYM | バンガード・米国高配当株式ETF | 米国 |
6 | QQQ | インベスコQQQ 信託シリーズ1 | 米国 |
7 | HDV | iシェアーズ コア米国高配当株 ETF | 米国 |
8 | 2800 | トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン | 香港 |
9 | SPY | SPDR S&P 500 ETF | 米国 |
10 | SPXL | Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF | 米国 |
SBI証券の上位銘柄
⇒ 2位は個別株式です。1位、4位に高配当銘柄が入っていますので、日本人は高配当銘柄が好きなことが分かります。SBI証券でも上位にはVWOが入っていません。
順位 | 銘柄コード | 銘柄名 |
1 | VYM | バンガード 米国高配当株式ETF |
2 | AMZN | アマゾン・ドットコム |
3 | VOO | バンガード S&P 500 ETF |
4 | SPYD | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF |
5 | VTI | バンガード トータルストックマーケットETF |
世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。
製品概要
- 中国、ブラジル、台湾、南アフリカなど、世界中の新興市場にある企業の株式に投資します。
- 目標は、FTSE新興市場オールキャップチャイナAインクルージョンインデックスのリターンを綿密に連動しようとすることです。
- 成長の可能性は高いですが、リスクも高いです。 株価は、米国を含む先進国に投資する株式ファンドよりも上下に変動する可能性があります。
- 長期的な目標にのみ適しています。
ETFのファクト
- 資産クラス:国際/グローバルストック
- カテゴリー:分散化した新興市場
- IOVティッカーシンボル:VWO.IV
- 経費率:2021年2月26日現在 0.10%
- CUSIP:922042858
- ETFアドバイザー:バンガードエクイティインデックスグループ
リスク潜在性
アグレッシブファンド: リスクレベル5 ⇒ 新興国ですから、リスクが高いようです。アメリカの投資家から見ると、資金があれば、まずはアメリカ国内に投資し、余裕があれば、ヨーロッパ、日本、新興国の順に投資するのでしょう。
アグレッシブに分類されたバンガードファンドは、株価が非常に大きく変動する可能性があります。 これらのファンドは、長期的な投資期間(10年以上)を持つ投資家に適している可能性があります。 これらのファンドに関連する異常に高いボラティリティは、いくつかの戦略に起因する可能性があります。
パフォーマンス 平均年間収益 2021年6月30日現在
⇒ 最近3年、5年間は好調ですが、それ以前はさっぱりでした。私が購入したのは2017年ですから、タイミング的には良かったことになります。株式は得てしてこういうもので、何が、いつ上昇するかは誰にもわかりません。幅広く網を張って待っているしかないのです。
1年間 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 2005年3月4日設定来 | |
FTSE新興市場ETF | 38.82% | 11.66% | 11.96% | 3.93% | 7.42% |
スプライスト・エマージング・マーケット・インデックス(ベンチマーク) | 39.54% | 11.65% | 12.10% | 4.02% | 7.54% |
10,000ドルの仮想成長 2021年7月31日現在
過去10年間の仮想成長は、13,839ドルですから、私の保有しているETFでは最も低成長でしたが、成長したのは最近5年間だけで、それまでの5年間は横ばいでした。
特徴 2021年7月31日現在
純資産合計:1,101億ドル
株式数:5204
上位10銘柄の占有率: 22.2%
月末の持ち株 2021年7月31日現在
ランク 銘柄 パーセンテージ
1.台湾セミコンダクターマニュファクチャリング株式会社 6.50%
2.Tencent Holdings Ltd. 4.50%
3.アリババグループホールディング株式会社 4.30%
4.美団 1.30%
5.リライアンスインダストリーズリミテッド 1.10%
6.ヴァーレSA 1.00%
7.Infosys Ltd. 1.00%
8.Naspers Ltd. 1.00%
9.中国建設銀行 0.80%
10.中国平安保険グループ株式会社 0.70%