追加投資するなら、VOOか、VWOか?
私(江戸庄蔵)は昨年まで、追加投資する銘柄をVOO(アメリカS&P500のETF)にするか、VOW(新興国のETF)にするか迷っていました。最高の投資家のウォーレン・バフェットは9割をVOOにすべきだと言い、「敗者のゲーム」の著者のチャールズ・エリスは世界の株式に投資すべきと言うので一部新興国に投資することになります。日本の個人投資家は、アメリカ株式1本より、全世界に投資する方を選ぶ方が多いようです。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」を受賞したeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の資産構成比率を見ると、新興国株式計は12.2%です。
資産構成比率
- 国内株式 5.7%
- 先進国株式 82.8%
- 新興国株式 11.5%
- 先物 0.6%
- 新興国株式計 12.2%
一方で私のポートフォリオにおけるVWOの割合は7%ですから、新興国株式は持っていますが少なめですから、バフェットとエリスの中間と言えるかもしれません。アメリカ株の割合は53%程度です。日本株の割合が多いので、その分アメリカ株が減っています。
また、連れ合いのポートフォリオにおけるアメリカ株の割合は58%で、新興国株式は保有していません。
子供達には以下の3銘柄を勧めていますから、均等に保有していれば、アメリカ株78%、新興国株3.8%ということになります。
推奨銘柄 | アメリカ | 新興国株式 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 100.0% | 0.0% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 59.9% | 0.0% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 73.2% | 11.5% |
平均 | 77.7% | 3.8% |
英語版を日本語に翻訳
世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。
製品概要
- 中国、ブラジル、台湾、南アフリカなど、世界中の新興市場にある企業の株式に投資します。
- 目標は、FTSE新興市場オールキャップチャイナAインクルージョンインデックスのリターンを綿密に追跡することです。
- 成長の可能性は高いですが、リスクも高いです。 株価は、米国を含む先進国に投資する株式ファンドよりも上下に変動する可能性があります。
- 長期的な目標にのみ適しています。
ETFのデータ
- 資産クラス:国際/グローバルストック
- カテゴリー:多様化した新興市場
- IOVティッカーシンボル:VWO.IV
- 経費率:2022年2月25日現在 0.08%
- CUSIP:922042858
- ETFアドバイザー:バンガードエクイティインデックスグループ
価格と利回り
- 市場価格:2022年3月21日現在 $45.79
- NAV: 2022年3月21日現在 $45.55
- プレミアム/ディスカウント: 0.18ドル
リスク潜在性
アグレッシブファンド: リスクレベル5
アグレッシブに分類されたバンガードファンドは、株価が非常に大きく変動する可能性があります。 これらのファンドは、長期的な投資期間(10年以上)を持つ投資家に適している可能性があります。 これらのファンドに関連する異常に高いボラティリティは、いくつかの戦略に起因する可能性があります。
⇒リスク潜在性がヨーロッパのと同じランク5となっていますが、ヨーロッパと同じであるわけはなく、ランク7か8にした方が良いでしょう。
パフォーマンス 平均年間収益 2022年2月28日現在
⇒最近1年間はマイナスです。10年間では3%強の利回りす。
1年間 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 2005年3月4日設定以来 | |
バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF | -7.25% | 7.24% | 6.88% | 3.31% | 6.40% |
Spliced Emerging Markets Index (ベンチマーク) | -6.56% | 7.53% | 7.02% | 3.38% | 6.55% |
平均年間収益 2022年2月28日現在
⇒ 10年前に1万ドル投資していたら、現在1万4千ドル近くになっているということです。VOOの10年間仮想成長は3万8千ドル以上ですから、最近10年間に限れば、VOOの方が良い結果でした。
特徴 2022年2月28日現在
- 純資産総額:1,077億ドル
- 株式数:5326
- 上位10銘柄の純資産割合:20.3%
月末の保有 2022年2月28日現在
1.台湾積体電路製造株式会社6.70%
2.Tencent Holdings Ltd. 4.20%
3.アリババグループホールディング株式会社2.40%
4.リライアンスインダストリーズリミテッド1.30%
5.美団1.10%
6.Infosys Ltd. 1.10%
7.ヴァーレSA1.00%
8.中国建設銀行株式会社0.90%
9.Petroleo Brasileiro SA 0.80%
10.MediaTek Inc. 0.80%