貯蓄をするためには自動積立が有効

私（江戸庄蔵）の子供にも、SBI証券に口座を作らせて、つみたてNISAと投信自動積立を勧めました。つみたてNISAは満額を毎月積み立てていて、投信自動積立の方は、さらに数万円上積みできる余裕があると思うのですが、あまり最初から頑張り過ぎて続かなくなってしまってもいけないので、大目に見ています。今後数年間かけて少しずつ増やさせたいと思っています。

余ったお金を貯蓄する方法

もう一人の子供は、随時余った金額でインデックスファンドを購入する方法なので、一定額を自動積立にするという宿題を与えていますが、まだ実行していません。

昭和、平成初期は財形貯蓄

私の若いころは、住宅財形を毎月積み立てて、ボーナス月にはさらに増額していました。そしてボーナスなどで余裕が生まれると、一時払い養老保険、公社債投信などを随時購入しましたが、今ほどリターンが良くない時代でしたので、今の時代に自動積立している人は恵まれていると思います。

自動積立の効用は以下のことだと思います。

• 一度設定してしまえば、手間がかからずに貯められる。その後は１年に１回程度、積立金額を見直せばよい。
• 振り込みなどの行為が発生しないので積み立てのことを忘れられ、株価の上下変動などによる余計な心配が減る。
• 適度な金額を積み立てれば、収入との差額で生活するようになり、無駄遣いを減らせる。

アメリカにおいては、自動積立はどのように推奨されているのでしょうか。CNBCの２０２１年８月２６日の記事で勉強しましょう。

自動貯蓄すればもっとたくさん貯蓄するのに役立つ――その心理学的理由は以下の通りです

自動貯蓄が、今だけの満足に対する欲望を抑えるのに役立つ理由

気がついているでしょうが、ほとんどすべてのファイナンシャル・アドバイザーとお金の専門家は、多かれ少なかれ、よりたくさん、より速く富を築き貯蓄すること、つまり自動貯蓄を勧めています。この貯蓄の技は新しいものではありませんが、良く機能しますが、それは心理学のおかげです。

個人のお金を管理することに関して、自動貯蓄は考えられている以上に普及しています。職場における自動貯蓄は、給料の一定割合を雇用主の支援する４０１（ｋ）口座に自動的に預ける方法です。給料から税引き前のお金の一定額が差し引かれて老後のために投資されますが、手作業で口座に送金する必要がありません。

しかし、もし給料日ごとにいくら４０１（ｋ）に移すべきかを決め、それから送金する努力をしなければならないとすれば、かけ続ける人はどれだけいて、もっと不規則な貯め方をする人がどのくらいになるでしょうか？

現状では半分の人しか職場の４０１（ｋ）に参加していません。自動貯蓄は貯蓄に関しとても重要な役目を果たすので、マーケットウォッチによると、会社は自動的に従業員を老後貯蓄に加入させ、この口座への初期値を給料の３％とする法律を、議会は提案したいと思ってます。

それでは、個人のお金に関しては、なぜ自動的に貯蓄することがゲームチェンジャーになるのでしょうか。

自動貯蓄は現在バイアスを回避するのに役立つ

人間というものは、間近の満足に対して必要性を感じる傾向があります。決断を迫られるとき――特売で散在するか、そのお金を貯蓄するかを選ぶとき――、人間は現在の自分にバイアスがかかり、その瞬間の自分に便益をもたらす選択をしがちです。この思考過程を現在バイアスと呼びます。

遠い将来の別の選択肢は、あまり重要でないように思われてしまいます。このことは、住宅購入や結婚費用など、将来における多額の買い物のための貯蓄に関する障害になるかも知れません。そして老後の蓄えが非常に難しくなる理由になります。

しかし、貯蓄することか、あるいは全額使いきるかという２者択一で考えなくても、現在バイアスを克服できます。ここが自動貯蓄の出番です。

自動的に職場で４０１（ｋ）プランに加入して、給料ごとに３％（あるいはそれ以上）をかけ始めれば、給与振込口座に現金が入ってこないのですから３％をリタイヤに差し向けるのか、あるいは、何か別のものに使うかを選択する機会がありません。

おそらく、ちょうど今、お金を使いたいものをいくつか考えているかもしれません。自動貯蓄にすれば、何も考えなくても老後のための資金を積み立てることができます。

どのようにして自動積立をファイナンシャルプランに組み込むか

貯蓄を自動化する方法はいくつかあります。

給与の直接預金を利用すれば、それを更新して当座預金口座と貯蓄口座に振り分けることができます。こうすれば、給与の一定割合が直接貯蓄口座に入り、当座預金にいくら入っていようと自由に支出できます。

もう一つの簡単な方法は、当座預金から自動預け入れを設定するのです。毎月同じ日に預け入れを設定すべきです（給与が口座に入った翌日など）。こうすれば、他のものに使う余地なく、一定金額を規則正しく貯蓄することになります。

どこに貯蓄するか

アライ・オンライン・セービングス・アカウントや、マーカス・バイ・ゴールドマン・サックス・ハイ・イールド・オンライン・セービングスなどの高利回り貯蓄口座を利用するのです。高利回り貯蓄口座を利用すれば、伝統的な貯蓄口座が提供するレートに比べて高い利回りが得られるので、残高の成長が早くなります。

結論

ある瞬間に本当に欲しいものにお金を使うことは構いませんが、支出する決断をする前に、必ず貯蓄するステップを踏むことです。自動貯蓄は必ずしも新しいアドバイスではありませんが、現在バイアスに打ち勝つ手助けをしてくれます。こうすれば、貯蓄するか欲しいものを買うかの選択をすべき場合に、問題を回避できます。