貧乏と節約
私(江戸庄蔵)の子供が、「うちは節約ばかりしていたから、本当に貧乏なんだと思っていた」と言います。それぞれに家によって、お金の使い方は様々です。我が家は、普段はできるだけ節約していますが、毎年、海水浴と登山には3泊4日ずつで出かけましたし、10年に1回程度は海外旅行に行きましたので、決して貧乏ではないと思いますが、現代の子供たちはもっとぜいたくな暮らしをしているのでしょうか?そちらの方が、私にとっては驚きです。
皆貧乏だった昭和30年代
私と連れ合いは昭和30年代に育ったので、その頃は日本中が貧乏でしたから、節約が身にしみついています。その頃は、靴下に穴が開いても、それを縫ってはいていたと高田純次は言います。子供の頃に貧しかったパックン(パトリック・ハーラン)の靴下は全部同じ柄で、穴が開いても、もう片方の靴下を履き続けられるようにしているそうです。
贅沢すると貯蓄できない
同じ、20年代、30年代に育っても、贅沢な暮らしをしている人はいます。夫婦共稼ぎで60歳まで働き、子供がいないので、私の感覚なら、最低1億円、頑張れば2億円を貯蓄できそうに思うのですが、実際には遥かに少ない資産しか持っておらず、老後の不安を抱えている人もいます。
お酒の貯蓄と健康に与える影響
お酒は、体に悪いだけでなく、散財の有力な要因になります。私の知り合いの友人が銀座のバーのママで、そこに手伝いに行ったことがあるそうですが、「500円のイチゴパックをザーと洗って出すと5,000円になる」と言ってあきれていました。酒の飲み過ぎで、60代に亡くなる人もいます。
人によって貯蓄の方法はいろいろあるようですが、アメリカの貯蓄リストを、2021年1月21日のCNBCの記事で勉強してみましょう。
この2つのリストで、貯蓄し、やりくりできる、と行動経済学者は言う
CNBCセレクトは、行動経済学者のダン・アリーリーと、コロナウイルス・パンデミックから短期、長期にわたってお金を守ることについて語りました。
コロナウイルス・パンデミックの経済的影響が長引くにつれ、数百万人のアメリカ人が、厳しいお金の決断に直面しています。
オンラインのレンタル・プラットフォームであるアパートメント・リストの調査によれば、8月初めに住宅保有者の3分の1近く(32%)が住宅ローンの支払い延滞に陥っています。そして、モーニング・コンサルトによれば、新しい仕事に就くか、7月31日に期限切れとなる失業保険が追加で毎週500ドル受給できないと、推定540万の人は、8月末までには支払いができなくなるでしょう。
現在多くの人が金銭面で緊迫していますが、回復するまでに一波乱ありそうだと、行動経済学者で「ダラーズ・アンド・センス」と「ペイオフ」の本の著者であるダン・アリーリーは、CNBCセレクトに言います。
しかし、パーソナル・ファイナンスについて良い習慣を確立していれば役立つし、それには最悪シナリオに対するプランも含まれます。二つのリストを完全に書き出すことによって、近い将来及び遠い将来に対するプランを立てるのに役立つと、アリーリーはアドバイスします。
リストナンバー1:今削減できるものリスト
これは、すぐに削減する物のリストで、現金支出を減らすのに役立ちます。毎月の支出習慣をちょっと見て、どんな浪費をしているかを考えるのです。ケーブル・テレビや自動サブスクリプションのような、使う必要のないのに支払っているものを考えるのです。もう幸せをもたらしてくれないもの、それが無くても生活できるものを、考えるのだとアリーリーは言います。このように考えることで、支出ウォンツよりも支出ニーズを優先させるのです。
リストナンバー2:もっと悪い状況になった場合のリスト
もし状況がさらに悪化した場合には、もっと削減するリストです。さらに悪化することは、給料が減ることや労働時間が減ることを意味するという人もいるし、失職するということを意味する人もいるかもしれません。本当に悪くなる前にプランを立てておけば、もし最悪のケースになっても、もっと安心を感じるでしょう。
「もし解雇されたら、大量のストレスを受けることになるので、プランを作ることはさらにつらくなります。もし状況が悪化した場合のプランを今作って準備しておく方が良いのです」とアリーリーは言います。
もし既に失業していて失業保険に頼っているとしたら、先月600ドルの失業保険の期限が切れているのですから、このリスト作成はさらに重要です。もし金銭状況が厳しければ、クレジット・カード発行者を通してであろうと、住宅ローン供給者を通してであろうと、申請する資格のあるファイナンシャル・アシスタント・プログラムを検討することです。
今すぐに取れる最良の第一歩は、単にリストを作成することであっても、準備をすることです。次の一歩は、何を節約することができるか、そして支出する必要があるのかを考えることです。
なぜ貯蓄目標を調整しても良いのか?
貯蓄口座の目的は、長い時間をかけて口座残高を増やして、後で最も必要になった時に利用することですが、状況がひどくなればそれは変わるかもしれないし、それでよいのです。
「貯蓄目標を調整しても良いのです。そして、余計に現金が必要なら、貯蓄からある程度引き出しても構いません。それは人生の経済サイクルの一環なのです。もちろん、それは慎重に行わなければなりませんが、それでも、もし必要ならすべきです」とアリーリーは言います。
もし既に緊急資金を利用しているのなら、将来使うためのさらなるクッションを作るために、受け取った景気刺激策小切手の一部を預金に戻すことを考えるのです。現在利率は低いのですが、より大きなリターンを稼ぐために、伝統的貯蓄口座を高利回り口座に移し替えるのです。
例えば、バロ・セービングス・アカウントとバイオ・バンク・ハイ・イールド・オンライン・セービングス・アカウントの年平均利回りは1%以上です——全国平均の16倍を超えています。
まとめ
もし最近、金銭的余裕がないのなら、自分だけではないということを知るべきです。将来をコントロールできていると感じられるように、アリーリーが勧める短期と長期のリストを作ってごらんなさい。
そしてもし貯蓄口座にお金を預けているのなら、高利回り貯蓄口座によって、確実に最高の利回りを稼いで、お金をテーブルの上にほったらかしにしないことです。