退職後のための貯蓄口座はいくつ必要か

アメリカでは、退職後の貯蓄口座は3つ必要だという考えがあります。

私(江戸庄蔵)の貯蓄楮を確認しましょう。

1.厚生年金

早死にするか、平均余命まで生きるか、あるいはさらに長生きするかによって受取額は変わります。その受取額も、インフレになるとマクロ経済スライドが効いて、実質受取額は目減りします。財務省出身の黒田日銀総裁は国の財政状況を改善したいこともあって、インフレを進めようと頑張っています。インフレ2%が10年続けば実質受取額は20%減少します。

2.確定給付年金

以前勤めていた会社の年金は、年利2.5%で運用されています。60歳から受け取りを開始し、75歳まで受け取ります。

3.確定拠出年金

企業型確定拠出年金を外国株式パッシブ(インデックス)ファンドで運用し、現在は元本の3倍に増えました。75歳から受け取るつもりですので、その頃には元本の5倍程度まで増えているかもしれません。

4.つみたてNISA

2018年の制度開始以来毎月33,000円を投資しています。元本合計は800万円ですが、全額外国株式インデックスファンドで運用しているので、2038年には2倍の1,600万円程度になっているでしょう。果たして生きているでしょうか?

5.課税される証券口座

内外の株式ETFなどで運用しています。

6.財形年金

財形貯蓄の一形態ですが、私は受領を終了しました。

人によっては、これらの口座以外に、イデコ、厚生年金基金、小規模企業共済、国民年金基金、年金保険などがあるかも知れません。

私は5種類の口座に分散させていますが、様々な貯蓄口座に分散させておいた方が良さそうです。2022年5月11日のUSA TODAYの記事を勉強しましょう。以下は拙訳です。

リタイアのために貯蓄する3種類の投資勘定

将来のファイナンシャル・プランに重要なのは戦略ですから、できるだけ確実に賢く取り組みたいものです。よく言われるように、むやみに重労働をせずに、頭を使え。与えられた仕事には、適切な道具を使った方が良いという意味であり、このことがパーソナル・ファイナンスでは過小評価されていると思います。

全額を一つの資産に投資することはあまり賢明ではなく、分散することによって予測できない欠点から守りつつ、成果を出すをの役立ちます。自己資金投資の方法と場所を分散させることによって、人生のアクシデントから身を守り、リタイアするときにお金に関する完全なツールを確保することができるのです。

次にあげる3つの投資勘定は、さまざまな目的に役立つ必須のファンナンシャル・ツールでありますが、メリットとデメリットもあります。これらを使うことで、老後人生を最良のものにできるかもしれません。

1.課税される証券口座

課税される証券口座とは違って、貯蓄するときに退職勘定を設定することは簡単ですし、受けが良くなるように退職勘定という名前を使っている口座があります。しかし、狭い物の見方をしたり、見過ごしてしまってはいけません。

ほとんどの退職勘定には、税制優遇の利点がありますが、大抵は人生のかなり後までそのお金を引き出せないようにしてあります。リタイア後でなく、あまりに早く手を付けようとするとペナルティが課されます。

人生は予測できないものですから、通常の証券口座が提供する柔軟性を欲しいと思うことがあるかも知れません。引き出したいときに引き出すことができ、所得制限や掛け金の上限もありません。お金を入れ、増やし、引き出すのです。

利益にはキャピタルゲインの税金がかかりますが、人生はそんなものです。証券口座が借金の担保になることがあり(証券担保ローンと呼ばれることが良くあります)、イーロン・マスクは現在買収中のツイッターの資金源の一部としています。お金の柔軟性は、たとえ使う意思がなくても、少なくとも自分の自由にできるツールとして持っておきたいもののひとつです。何が起こるか分からないのですから。

2.企業退職年金401(k)

かつての世代は、30年、40年勤めた後、年金をもらって快適にリタイアしたものでした。残念ながらそんな時代はほとんど過ぎ去り、現代の労働者は職場を去った後、生活のために苦労する必要があります。

企業退職年金は主に401(k)に移行しました。企業は税引き前給与から企業年金に掛け、その掛金は退職まで増えます。リタイア後に引き出した時に、そのお金に税金がかかります。

税引き前の資金が口座に入るので、課税所得が少なくて済み、毎年の401(k)掛け金にかかる税金は少なくて済みます。それに加えて、大くの企業は企業のマッチング(たいていは1~5%でそれより多いこともある)掛金を提供することによって退職貯蓄を推奨しています。このマッチングのお金は、ただで入ってくるお金です。年収が10万ドルで401(k)の掛け金が5%なら、5%のマッチングは、企業が別途5%入れてくれることを意味します。つまり、給料の10%貯蓄レートということになります。

起業を通して給料から自動的に引き出して投資する401(k)を作れるのです。つまり知らない間に、苦労せずに貯蓄できるのです。

3.Roth IRA

IRA(individual retierment account 個人退職勘定)は、貯蓄を手助けする補完的投資勘定です。Roth IRAは、アメリカ人投資家が手取りの給料、つまり、既に課税された後の所得を掛け金とする特定の退職勘定です。

そのお金は退職まで増え、掛け金に税金を支払い済みなので、お金を引き出す時にいかなる税金も支払うことはありません。Roth IRAも柔軟性があり、いくつかの条件に合致する限りにおいて、ペナルティなしにいつでも掛け金(利益ではありません)を引き出すことが許されます。

貯蓄を分散させる

これらの投資勘定は、それぞれ様々な税制上の利点があり、いろいろな時に引き出すことができます。自分の資金を三つすべての勘定に分散することによって、時期が来た時に多様で柔軟な老後資金をうまく使うことができるのです。

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