高コスト商品の営業に力を入れるメガバンク
個人の投資に関し、高い商品ばかり売りつけようとしてきた銀行も、低コストインデックスの人気や金融庁の指導には反抗し続けることができず、低コスト商品の品揃えを増やしてきた銀行もあるようです。しかし、相変わらず高コストで、銀行の儲かるアクティブファンドを積極的に営業している銀行もあるようなので気を付けましょう。
みずほ銀行
みずほ銀行の投資信託ランキングを見てみましょう。みずほ銀行は、1位銘柄の信託報酬が年率0.55%(税抜0.50%)と高いのですが、2位、3位、4位銘柄は低コストですから、メガバンクの中では良心的な銀行です。ただし、1位の日経225ノーロードオープンは中コストですから、買うべきではないでしょう。
1月のみずほダイレクト販売額ランキング
順位 | ノーロード | つみたてNISA | ファンド名 | 運用会社 |
1位 | ○ | 日経225ノーロードオープン | アセットマネジメントOne | |
2位 | ○ | ○ | たわらノーロード 日経225 | アセットマネジメントOne |
3位 | ○ | ○ | 野村つみたて外国株投信 | 野村アセットマネジメント |
4位 | ○ | ○ | iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド | ブラックロック・ジャパン |
5位 | ダイワJ-REIT オープン(毎月分配型) | 大和アセットマネジメント | ||
6位 | みずほグローバル・ターゲット利回り債券ファンド2023-01(限定追加型) | アセットマネジメントOne | ||
7位 | ○ | iシェアーズ 国内株式インデックス・ファンド | ブラックロック・ジャパン | |
8位 | ○ | ○ | たわらノーロード 先進国株式 | アセットマネジメントOne |
9位 | ○ | たわらノーロード 国内リート | アセットマネジメントOne | |
10位 | ○ | みずほ好配当日本株オープン(ノーロード型) | SOMPOアセットマネジメント |
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の過去1か月のファンドランキングです。5位のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は低コストインデックスファンドですが、全体としてアクティブファンドがとても多いですね。みずほ銀行と違って、窓口で高コスト・アクティブファンドの銘柄を営業しています。三菱UFJ銀行を利用する場合には、窓口で勧める銘柄を買わないように気を付けましょう。
順位 | 銘柄 | 純資産総額 |
1位 |
MUFG ウェルス・インサイト・ファンド(標準型) |
355 |
2位 | eMAXIS 日経225インデックス | 467 |
3位 | 三菱UFJ インデックス225オープン | 1,204 |
4位 | 三菱UFJ/マッコーリー グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(愛称:世界のいしずえ) | 938 |
5位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 17,997 |
6位 | MUFG ウェルス・インサイト・ファンド(積極型) | 123 |
7位 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 271 |
8位 | フランクリン・テンプルトン・アメリカ地方債ファンド<為替ヘッジなし>(愛称:ムニボン) | 33 |
9位 | 世界プレミア企業債券ファンド<為替ヘッジあり>(愛称:プレミア・コレクション) | 104 |
10位 | モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン<為替ヘッジなし>予想分配金提示型 | 469 |
11位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 8,902 |
12位 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) | 10,054 |
13位 | ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド(愛称:クアトロ) | 2,720 |
14位 | モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン<為替ヘッジなし> | 2,006 |
15位 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型<為替ヘッジなし>予想分配金提示型 | 17,898 |
16位 | フィデリティ・世界割安成長株投信Bコース<為替ヘッジなし>(愛称:テンバガー・ハンター) | 4,313 |
17位 | 新光US‐REITオープン(愛称:ゼウス) | 4,556 |
18位 | ニッセイ J‐REIT ファンド(毎月決算型) | 986 |
19位 | MUFG ウェルス・インサイト・ファンド(保守型) | 67 |
20位 | ピムコ ショートターム・インカム・ファンド<為替リスク軽減型> | 111 |
三井住友銀行
三井住友銀行の2023年1月の投資信託ランキング
この銀行も高コストのアクティブファンドの営業に力を入れているようです。コストをしっかり確認しましょう。
1位の「世界経済インデックスファンド」は、購入時手数料に3.3%(税抜3.0%)、信託財産留保額に0.1%、運用管理費用(信託報酬)て年率0.55%(税抜0.5%)です。
10位のMy SMT S&P500インデックス(ノーロード)はつみたてNISA専用です。購入時手数料と信託財産留保額はゼロで、運用管理費用(信託報酬)は年率0.0968%(税抜0.088%)です。
順位 | ファンド名称(愛称) |
1位 | 世界経済インデックスファンド |
2位 | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型) |
3位 | My SMT 日経225インデックス(ノーロード) |
4位 | 米国株式インデックス・ファンド |
5位 | SMT 日経225インデックス・オープン |
6位 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし) |
7位 | フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)(愛称:テンバガー・ハンター) |
8位 | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G) |
9位 | 米国成長株式ファンド |
10位 | My SMT S&P500インデックス(ノーロード) |