確定拠出年金
2001年から外国株式インデックスファンド
私は2001年に勤めている会社の企業型確定拠出年金DCに加入しました。原資は、それまでに会社が積み立てていた税制適格年金の資金600万円を徐々に移管しました。9割の社員は、運用に当たって銀行預金を選びましたが、私は全額を外国株式インデックスファンドに投資しました。しかし、そのファンドが繰上償還になってしまったので、一時期、資金を国内株式インデックスファンドに移しましたが、数年前に運営管理機関をみずほ銀行から野村證券に変更した際に、再び外国株式インデックスファンドを選択しました。現在の評価額は、3倍以上の2000万円に増加しました。
全体の資産運用の中で確定拠出年金の運用商品を判断
2001年というと、その数年前に山一證券がつぶれたりして、日本国民がお金に関して不安を抱いていた時代でしたから、私のように外国株式ファンドに投資する人はほとんどいなかったようです。しかし、年金は確定拠出年金だけでなく、厚生年金や確定給付年金もあり、それらは元本確保型の年金ですから、バランスから言って確定拠出年金は外国株式インデックスファンドにするのが好ましいのです。
子供達も全額を外国株式インデックスファンド
私は自分の子供達にも、外国株式インデックスファンドで運用するように強く勧めています。彼らの企業型確定拠出年金は選択制なので、最高額の5万円を積み立てるように勧めています。
企業型の選択制確定拠出年金
「選択制確定拠出年金」とは企業型確定拠出年金の1つです。 社員が給与の一部を確定拠出年金に拠出し、老後の資産形成を自らの意思に基づき、積み立てていくことが可能な制度です。 なお、確定拠出年金に拠出せず、現行の給与をそのまま受け取ることもできます。 確定拠出年金の拠出については社員自身の判断で決定できます。
確定拠出年金には企業型と、個人型があります。
企業年金の一つで事業主が掛金を拠出する「企業型年金(企業型DC)」と、個人で加入して本人が掛金を拠出する「個人型年金(iDeCo)」の2つのタイプです。
イデコ iDeCo
確定拠出年金は、企業年金制度改革の中で、国民の高齢期における所得の確保のための自主的な努力を支援する目的で平成13年に法制度化され、企業型DCが同年10月から、iDeCoが平成14年1月から開始されました。
iDeCoは、従来は自営業者等(国民年金の第1号被保険者)及び60歳未満で企業年金に加入していない厚生年金被保険者が加入対象でしたが、平成29年1月から、専業主婦(主夫)などの国民年金第3号被保険者や企業年金に加入している者(企業型年金加入者については規約に定めた場合に限る)、公務員等共済加入者も加入できることとなりました。
元本の3倍に増加
私の確定拠出年金評価額の推移は上手の通りです。2017年までは細かいデータを残していないのですが、2001年から2007年までは順調に増加し、2008年のリーマンショックで元本の3分の2に減りました。その後2017年までアメリカを中心に株式相場が好調だったので、元本の2倍になり、2020年~2021年の2年間で元本の3倍以上になりました。株価は短期間に上昇し、その後しばらく停滞を続けるようです。何時、上昇するのかわかりませんから、一度投資したら放っておくのが良さそうです。
つみたてNISA
NISAは2014年にスタートしましたが、運用期間が5年間しかなく、私は当時、NISA制度をあまり信用していなかったので、1年遅れの2015年から毎年100万円投資しました。銘柄は1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))です。しかし、生活費に充てるために徐々に取り崩し、2018年からは、つみたてNISAを開始しました。証券会社を野村にするかSBIにするかで悩んだのですが、SBI証券だと新規に口座を開設しなければならないので、面倒くさいなと思っていたところ、野村證券から比較的低コスト(今となっては中コスト)の野村つみたて外国株投信が発売されたので、野村證券を選びました。積立金額は毎月33000円、年間で39万6千円で、上限額の40万円近く投資しています。
84万円の利益
2018~2020年は取得価額とほぼ同じ評価額でしたが、2021年から増加し始め、現在は取得金額201万円に対し、評価額は285万円になりましたから84万円の利益が出ています。この84万円には所得税がかかりませんから、約17万円税制優遇されています。
年率リターンは21年末には10%を超えていましたが、22年は世界的に株価が低迷したため、現在は7%まで下落しました。
私は、確定拠出年金、つみたてNISAともに外国株式インデックスファンドを使っていますし、子供達にも同様の銘柄を勧めています。外国株式インデックスファンドを選択する理由は以下の通りです。
- 確定拠出年金の運用期間は数十年という長期なので、日本でなく今後経済発展が期待できる世界に投資し方が良い
- アクティブファンドはパッシブファンド(インデックスファンド)に比べてコストが高いので選んではいけない
- 債券は株式に比べてリターンが低いので選んではいけない
- 定期預金、元本保証型保険は金利がほぼゼロなので、もちろん選んではいけない
- バランス型ファンドは債権を含んでいるので選んではいけない