米国債の利回り:ポートフォリオの中の米国債の扱い

◎今日のグラフ:米国債の利回り

私は金融資産の9割以上を、国内、国外のETFで運用していますが、別に債券が嫌いなわけではありません。債券を大きく分けると、国債と社債があります。このうち、社債については、もし証券会社の営業が私のような小口の顧客に販売促進するとしたら、その社債は、大口優良顧客が関心を示さなかった商品ですから魅力がないことになります。株式は個人も買いますが、社債は基本的に大口顧客相手の商品だと思います。したがって、社債については、日本、外国ともに全く関心がありません。日本の国債については、利回りは0.05%と極めて低いので全く魅力がありません。米国の国債の利回りは下のグラフの通りです。

一番左が1年4ヵ月、真ん中よりやや右の緑が9年11ヵ月、一番右が29年11ヵ月です。私の資産運用方針は長期保有なので、1年や2年の短期間の商品には関心がありませんし、かといって現在の低金利で20年、30年の国債もリスクが大きい糸もいます。そこで、10年物の国債を検討することになります。今まで私は、米国債を買ったことはありませんが、1980年代から関心だけはありました。何事も勉強が大事ですから、チャンスがあれば手始めに100万円程度を買っていろいろと検討したいと思っています。

9年11月の国債は、ほぼ10年の国債と言えると思います。この利回りは2.71%です。この水準は、歴史的にみるとどうなのでしょうか。過去100年間の米国の長期国債(10年もの)の利回りの推移が下のグラフです。

1980年代に最高値を付けて、現在は過去最低水準にあります。また、FOMCでは、2018年から2019年にかけて、数回の利上げが予想されています。ただし、ドットチャート(FOMCメンバーの予想するFFレートを点(ドット)表した図)によれば、あまり大きな利上げはなさそうです。どちらにしても、今の水準では米国債を買う気にはなれませんので、もうしばらく様子を見ることにしたいと思います。

◎今日のテーマ:ポートフォリオの中の米国債の扱い

それでは、どのくらいまで利回りが上昇すれば買いたいと思うのでしょうか。5%なら、買いたいと思うでしょう。5%なら10年で単純に足して50%ですから、かなりの円高のリスクも吸収できると思います。4%でも、円高リスクを吸収できると思いますし、利回りの魅力もあります。しかし、3%では、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)などのETFに投資した方が、期待リターンが大きいと思います。今後数か月から1年程度様子を見て決めたいと思います。なお、アメリカはこれからインフレがかなり進む可能性もあります。そうすると、ドル安になるかもしれませんから、その行方も見定めて行動する必要があるかと思います。

 

 

 

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