アクティブファンド VS インデックスファンド 下

<昨日の続き>

結論は、インデックスファンドが有利と言うことです。

基本をインデックスファンドとして、一部をアクティブファンドや個別株式で運用する「コア・サテライト方式」と言う方法がありますが、それは、アクティブファンドを運用・販売している会社が、金もうけのために宣伝していると考えたほうが良いでしょう。どうしても、アクティブファンドに投資したいというのであれば、それは趣味の範疇に入ります。趣味には、低リターンとコストがかかりますから、儲けは減ります。個別株式は、リターンは同じでコストは減りますが、リスクは高くなります。


YAHOO!JAPANニュース 8/25

急速に人気高まる「アクティブファンド」だが…理論上「インデックスファンド」が有利といえるワケ【公認会計士が解説】

最近とくに人気が高まっているアクティブファンド。関心を持っている人も多いのではないでしょうか。しかし、ノーベル経済学賞受賞者による「現代ポートフォリオ理論」に基づいて検証すれば、実情が見えてきます。公認会計士・税理士の岸田康雄氏が解説します。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額

ここ最近、急に「アクティブファンド」が人気になったワケ

「全株式を、時価総額の割合に応じて投資する」のが理想だが…

[図表1]リスク、リターンと満足度の関係

理論的には「インデックスファンド」のほうが効率的


日経 2023年8月28日

新NISA成長枠の株式投信、指数連動型が成績優位

投資信託協会が8月1日、来年始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)の「成長投資枠」の対象銘柄リスト第3弾を公表した。対象となった国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)のうち、7月末時点で運用中の株式型(QUICK独自の分類、以下同)ファンドは919本。分類別の構成比率や過去のパフォーマンスなどを調べた。

まず、成長投資枠対象の株式型ファンドを本数ベースでアクティブ型(積極運用型)とインデックス型(指数連動型)に分類すると、アクティブ型が72.7%、インデックス型が27.3%と、アクティブ型が大半を占めた(図表1)。

さらに投資対象地域で区分した投信分類別に見ると、最も多いのは先進国株式型の47.0%(アクティブ型34.6%、インデックス型12.4%)、次いで国内株式型の32.0%(同22.2%、9.8%)となっている。最も少なかったのは、グローバル株式(先進・新興複合)型の9.1%(同6.2%、2.9%)だった。

次に2023年7月末までの運用期間を調べたところ、919本のうち5年未満は33.5%にとどまり、約3分の2のファンドが5年以上のトラックレコード(運用歴)を持っていた(図表2)。運用期間が1年に満たないファンドが6.9%あるものの、運用期間の平均は約9.8年となっており、中長期の運用実績のあるファンドが数多く含まれる。

運用期間が25年を超える長寿ファンドも4.5%あり、なかには野村アセットマネジメントが運用するインデックス型の「積立て株式ファンド<愛称:MIP>」のように、運用期間が54年強という超長寿ファンドもあった。

中長期のパフォーマンスを確認するため、7月末時点で運用期間が5年以上の株式型ファンド611本について、投信分類別に直近5年間のリターン(分配金再投資ベース、年率換算)の単純平均値を図表3にまとめた。

成長投資枠対象の株式型ファンド全体では、23年7月末時点の5年リターン(同)の単純平均は8.9%。これを上回ったのは先進国株式型とグローバル株式(先進・新興複合)型だった。また、投資対象地域で区分した投信分類別にインデックス型とアクティブ型のリターンを比較すると、新興国株式型以外は全てインデックス型のリターンがアクティブ型のリターンを上回る結果となった。

国内株式のインデックス型はアクティブ型を2.0ポイント上回っており、同様に、先進国株式は3.0ポイント、グローバル株式(先進・新興複合)は3.3ポイントそれぞれ上回っている。計測期間の影響もあると考えられるが、年間の差としては比較的大きい。

新しいNISAの成長投資枠では対象のアクティブ型の本数がインデックス型の2倍以上あり、個人投資家がインデックス型のパフォーマンスを上回るアクティブ型を選択するのは容易ではなさそうだ。現在のNISA(一般・積み立て型)でコストの安い海外のインデックス型ファンドに人気が集中するなか、個人投資家の資金をアクティブ型ファンドに呼び込むためには、パフォーマンスの底上げが不可欠だろう。

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