原本600万円が2400万円に増加
私の確定拠出型年金は、個人型(イデコ)ではなく企業型で、退職後に私自身が運用を続けているものです。リーマンショックの直後には評価額が3分の2まで減りましたが、現在は指数で410、金額で2400万円を超えています。
受給は75歳からを予定
受給開始時期は75歳を予定しており、それまではこのまま外国株式インデックスファンドで運用する予定です。その頃には4000万円になることを期待しています。
新NISAは、「三菱UFJのeMAXIS Slim」シリーズ
つみたてNISAは、制度が開始された2018年から「野村つみたて外国株投信」で積み立てており、2020年後半から利益が出始めました。現在の利益は140万円ほどです。現在は、運用銘柄をコストの低い「はじめてのNISA全世界株式インデックス」に換えました。2024年から始まる新NISAでは、「三菱UFJのeMAXIS Slim」シリーズで積み立てる予定です。両シリーズは、コストの面では同じですが、純資産総額では1000倍の違いがありますから、三菱の方が圧倒的に優良です。
年率リターンは8.2%
つみたてNISAの年率リターンは、短期では変動があるものの、中長期になると安定してきました。
昨日に引き続き世間では、60代の新NISA活用法をどのように推奨しているか確認します。
日経 2023年9月4日
新NISA、50〜60代におすすめの活用法は?
2024年1月に始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)は投資可能枠が大幅に拡大し、比較的資金に余裕のあるシニアやプレシニア世代にとってもより使いやすい制度になる。50〜60代におすすめの活用法について、ファイナンシャルプランナーの五十嵐修平氏に話を聞いた。
――新しいNISAのメリットは。
「来年から拡充される内容のうち、50〜60代にとって最も影響が大きいのは非課税枠の拡大です。これまでは最小投資単位が大きい『値がさ株』を買いにくかったり、複数の高配当株を組み合わせて買うのが難しかったりしましたが、新しいNISAでは自由度がグンと高まりました。成長投資枠とつみたて投資枠が同時に利用できるようになりますが、50〜60代は個別株も含む幅広い対象商品の中から選べる成長投資枠を優先的に使うのがいいと思います」
――「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の使い分け方を教えてください。
「成長投資枠は年240万円まで、つみたて投資枠は年120万円までが上限で、両方の枠を併用できます。生涯で使える総枠1800万円のうち、成長投資枠に充てられるのは1200万円までとなっています。運用期間が限られる50〜60代は成長投資枠をメインに使い、投資しながら配当や分配金などのインカム収入を定期的に得るスタイルが有効な選択肢になるでしょう」
「成長投資枠向けには、配当利回りがいい金融商品を選びます。国内の個別株なら高配当株がおすすめです。値上がり益はあまり期待できませんが、本来の企業価値に比べて株価が安いバリュー(割安)株の側面があり、グロース(成長)株より値動きが安定しています。投資信託なら国内外の割安・高配当株で運用する投信や上場投資信託(ETF)、または国内の不動産投資信託(REIT)などが候補になります。分配金が年1〜2回くらい支払われるファンドを選び、ボーナスを受け取るような感覚を楽しむのもいいでしょう」
――「つみたて投資枠」の活用方法は。
「生涯で投資できる総枠のうち1200万円を成長投資枠に充てた場合、残り600万円はつみたて枠に使えます。例えば毎月10万円を5年間積み立て、年率5%で運用できれば投資元本(600万円)と運用益(80万円)の合計で680万円になり、その後も保有し続ければ運用益がさらに増える可能性があります。10年後、15年後に使う老後資金を確保するつもりで、つみたて枠も早い段階でフル活用しましょう。セカンドライフを充実させるための資産運用という位置づけです」
「つみたて枠の対象商品は長期の積み立て・分散投資に適した一定の投資信託に限られており、この中から全世界株に投資する低コストのインデックス型(指数連動型)を選ぶといいでしょう。10〜15年の運用期間は長すぎると考えるなら、株式と債券に分散投資するバランス型を選べば運用をより保守的にすることができます」
――50〜60代が特に気を付けることはありますか。
「ここで紹介した新しいNISAの活用法はあくまで参考のひとつです。どんな資産運用が適しているかは年齢だけでなく、個人のニーズや資金余力などにも左右されます。投資に慣れた人なら、成長投資枠の一部で好きな個別株を買い、値上がりしたら売却して非課税の恩恵を受けることもできるでしょう。新しいNISAでは株式や投信などを途中で売却しても、その元本分の生涯投資枠が翌年に復活するので、こういう投資スタイルの人も使いやすくなります。逆にこれから投資を始めるのが不安な人は、ひとりで悩まず、信頼できる専門家に相談するのもいいでしょう。新しいNISAが始まるこの機会に、老後のライフプランを考えたり、投資スタイルを見直してみたりすることをおすすめします」