昨日に続いて、私や私の周りの投資に関する残念な実例をご紹介します。
11.S&P500かオルカンか?
結論から言うと、2000年からの10年ならオルカン、2010年から現在までならS&P500の結果が良好でした。
10年後にどちらが残念な結果になるかは、10年後にしか分かりません。
12.ペイペイポイント
テレビ東京の「マネーのまなび」を見ていたら、パックンが「ペイペイは使っているけど、ペイペイポイントは見たことがない」と言っていたので、自分はどうかなと思って、調べたら総獲得ポイントが25000ポイントになっていました。
しかしすでに、ポイントは使うように設定してあったので、残高はありませんでした。
13.持株会株式の明暗
私は持株会株式を1000万円積み立て、値上がりした2012年初めに2500万円で全額売却し、1306(TOPIXの株式ETF)を購入しました。1306は当時の4倍に値上がりしていますので、投資元本の10倍、つまり、変形テンバガーになったことになります。
一方で私の連れ合いは、持株会株式で400万円積み立てましたが、会社が倒産してゼロになりました。残念。
14.年齢が高くなると自動的に債権の割合を増やす
ファイナンシャルプランナーなどが、「債券の割合=年齢」が良いという記事などをよく見ますが、これがすべての人に当てはまるわけではありません。というよりも、ほとんど当てはまらないと言ったほうが良いと思います。
例えば20歳であれば、「100-20=80歳」で運用資産の8割程度を株式に投資し、リスク(リターンのブレ)を乗り越えながら、長期リターンを追求してもいい、ということです。 そして70歳であれば、「100-70歳=30」で株式配分比率は3割程度に留めるべきだという考え方です。
もし、65歳の人が年金(厚生年金、確定拠出年金、確定給付年金など)を受け取っていて、そのお金で普段の生活ができれば、年齢と同じ65%を債券(国債、社債)にする必要はなく、もっと利回りの高い外国株式インデックスファンドなどで運用した方が良いと思います。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス通り、債券の割合を増やす人は残念な結果になります。
私は、生活に必要な100万円だけ銀行に預金し、それ以外は全額株式ETFとインデックスファンドで運用し、債券は持っていません。
この結果、私の実質的な年収は、現役サラリーマン時代の5倍程度です。
15.外貨MMFへの投資
私は2010年に手元資金を、大量にUSMMF、ユーロMMFなどの外貨MMFに変換しました。
しかし、当時のリターンは1%を下回っていました。しかもユーロMMFは償還になってしまいました。
そこで、私は外貨MMFを全額外国株式ETFに変換したのですが、それは2015年でした。
もし、2010年に、USMMFでなく、SPY(SPDR社のS&P500株式ETF)やVOOを購入していれば、現在の資産より1億円以上多かったでしょう。残念。
16.iDeCo、確定拠出年金の銘柄選びをするときに他の年金を見ない
iDeCo、確定拠出年金の銘柄選びをするときに、厚生年金等他の年金も考慮すべきです。
確定拠出年金を選ぶときにバランス型を選ぶ人が多いのですが、確定拠出年金という狭い視野で見るのでなく、一歩退いて、厚生年金、確定給付年金、財形年金などを見るべきです。
厚生年金等はほぼ元本確保型ですから、それに加えてバランス型で元本確保の割合を高める必要はないのです。屋上屋を重ねることになっていませんか。
17.損な保険:がん保険、所得補償、通院手当、入院手当、高度医療
生命保険会社の部長さんは、自社の福利厚生で扱っている掛け捨ての生命保険しか入らないそうです。つまり、それ以外は損だということを知っているからです。
ただし、障害等級1級などになってしまうことを恐れて加入することは、独身でもあり得ます。
日本には高額療養費制度がありますから、掛け捨て保険以外は要らないそうです。また、この掛け捨て保険は、子供が生まれた時に初めて入れば良いので、独身や結婚したばかりの時には不要です。
高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、 一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
がん保険は、高い掛金を徴収して、広告宣伝費に使っているのです。
18.資産10億円親戚連中の間違った判断
昭和まで農家だった東京の人の中には、土地が値上がりして資産総額10億円になった人が数多くいます。しかも、同じ境遇の人が親戚に複数いる人たちがいます。
その人たちは、子供がよその人と結婚すると資産が散逸してしまうと考え、いとこ同士で結婚させて、資産を身内から出さないようにしようと考えている人がいます。
お金に振り回されて、とんでもない過ちを犯す人たちです。これは残念というよりは、悲惨といったほうが良いでしょう。