投資信託の選び方 信託報酬:TOPIX 日経225

◎今日のグラフ1:TOPIX、日経225のインデックスファンド

広告宣伝のない投資信託のムック発売

2018年1月から、つみたてNISAがスタートし、それに合わせて新しい投資信託が出そろってきました。そして、それらの銘柄に対する評価も出始めました。最近、宝島社から「今買いの投資信託ランキング (別冊宝島 2619)– 山崎 元 (監修)」というムックが発売されました。このムックのいいところは、広告宣伝がないことです。大手新聞などは、広告主の宣伝料欲しさに、ユーザーの立場ではなく、広告主である販売者にとって都合のいい記事を載せます。そのような記事はユーザーのためになりません。ユーザの立場に立っているかどうかは、記事に掲載されている銘柄を見ればわかります。このムックの扱っている銘柄や、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearなども参考にして有望な投資信託を選び、分析をしたいと思います。

注目すべき3投資信託の信託報酬は0.19%

ここでは、TOPIXのインデックスファンドについて、eMAXIS Slim、ニッセイ、たわらノーロードの3銘柄を比較します。この3銘柄の信託報酬は、全て0.19%で、最も低い水準にあります。TOPIXのETFの信託報酬が0.1%程度ですから、それよりは少し高い水準にありますが、積み立てなどのメリットを考えると、問題ないコスト水準にあると思います。

長期保有なら1308をネット証券で

ただし、積立をしないで長期保有するなら、1308(TOPIX連動型上場投資信託のETF)などをSBI証券などのネット証券会社で買った方がさらにコストを抑えることができます。ちなみに、私の場合は、野村証券のオンライン取引で1306を購入しました。

TOPIXのインデックスファンド 信託報酬(税込)2018年5月
eMAXIS Slim 0.19%
ニッセイ 0.19%
たわらノーロード 0.19%

日経平225はコストにバラツキ

TOPIXと並んで人気のあるのが、日経225です。市場全体をよりよく表している指数がTOPIXだと言われています。しかし個人投資家にとって大事なことは、市場全体をよりよく表しているかどうかということではなく、バランスよく資産配分されていることだと思います。従って、TOPIXタイプでも日経225タイプでも、どちらでもよいと思います。

(注)NT倍率(単位:倍)=日経平均株価÷TOPIX

日経225のインデックスファンド 信託報酬(税込)2018年5月
eMAXIS Slim 0.43%
ニッセイ 0.19%
たわらノーロード 0.21%

今は日経225は割高かも?

ただし、現時点では、NT倍率(注)が12.7倍まで上がってきているので、日経225は少し割高な気がします。TOPIXの信託報酬が0.19%とすべて低コストだったの比べて、日経225は三者三様です。特にeMAXIS Slimは0.43%と高コストなのが気になりますが、こんなに高くては、考慮対象外です。

3銘柄ともノーロード

なお、購入時および売却時の手数料は3銘柄とも無料です。いわゆるノーロードです。

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