◎今日のグラフ①:野村確定拠出年金バランス型のリターン
野村證券の確定拠出年金は全部で19商品あり、そのうちは次の通りです。
- バランス型・アクティブ 2
- バランス型・パッシブ 4
- 国内株式・アクティブ 1
- 国内株式・パッシブ 2
- 国内債券・パッシブ 1
- 外国株式・アクティブ 2
- 外国株式・パッシブ 1
- 新興国株式・パッシブ 1
- 外国債券・アクティブ 1
- 外国債券・パッシブ 1
- 新興国債券・パッシブ 1
- 国内REIT・アクティブ 1
- 海外REIT・パッシブ 1
アクティブ 野村DC 運用戦略ファンド |
パッシブマイバランスDC30 | パッシブマイバランスDC70 | |
野村確定拠出年金バランス型1年期間収益率 2018年8月 | 0.20% | 3.79% | 7.95% |
バランス型は良いのか
バランス型は、品ぞろえも多く、一番上に配置されているところから推察するに、野村證券は確定拠出年金加入者を入門者と見て、手間のかからない商品を売ろうとしているのだろうと思われます。
元本割れしにくいが収益もゼロでは銀行預金と同じ
左の野村確定拠出年金バランス型は、7割債券、1割現金という、元本割れしにくいポートフォリオです。その結果、株式の割合が低く、収益も0%に近い水準です。高金利の時代になれば収益は上昇するでしょうが、現状では銀行預金と大差ありません。
株式3割のバランス型
真ん中の棒グラフのパッシブマイバランスDC30は、その名の通り、30%が株式で70%が債券です。リターンも4割弱なので、投資したアセットアロケーションが、そのまま結果として表れています。この商品についても、現在のような低金利では、債券を持っている意味がありません。
株式7割のバランス型
右の棒グラフのパッシブマイバランスDC70は、70%が株式、30%が債券です。リターンが8%という水準です。現在のように、日本銀行が超低金利政策を取り続けている間は債券を保有する意味はないと思います。
◎今日のグラフ②:野村確定拠出年金バランス型の信託報酬
アクティブ 野村DC 運用戦略ファンド |
パッシブ マイバランスDC30 |
パッシブ マイバランスDC70 |
|
野村確定拠出年金バランス型信託報酬 | 0.65% | 0.24% | 0.26% |
コストが収益を上回る
左のアクティブファンドはコストが高いので、収益を上回ってしまいます。債券中心のバランス型でアクティブファンドにする意味があるのか不明です。パッシブの2商品は0.2%台の前半ですので、コストが高いとは言えません。しかし、コスト引き下げ競争は、今も続いていますので、今後さらなる引き下げが期待されます。
バランス型より、株式と債券で自由度確保
現在のような低金利では、バランス型商品の意義を見出せません。超低金利の時代は、全額株式で運用するか、何割かを株式で運用して、それ以外を自由に変更できる国内債券にすべきではないかと考えます。