目標とするポートフォリオに近づく
目標とする投資比率は、財形年金、DB、DC以外について、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)が3分の1、SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETFであり、VOOを含む)が3分の1、VGK(バンガード®・FTSE・ヨーロッパETF)が6分の1、VWO(バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF)が6分の1です。この比率にかなり近づいてきました。
銀行預金、USMMFはゼロ
銀行の大口定期はすべてなくなりました。USMMFがゼロとあります。やめてしまったわけではなく、外貨ETFの配当金受け取りのために残してあるのですが、金額が小さいため、四捨五入の関係で0になっています。
ETFは先進国も新興国も上昇
1306は売りも買いもありませんが、相場が良くなったので上昇しました。SPYも同じ理由で上昇しました。2年前に対面証券会社の担当者から買わない方が良いと言われたVWOですが、いろいろと検討した結果、最近10年程度はあまり価格が上昇していないものの(それはVGKも同じですが)、今後10年、20年を考えれば上昇するだろうから、買っておいた方がいいとの結論になりました。分散を進める意味でも重要ですし、ドル建てなので、リスクはそれほど大きくないのではないかなと思いました。VGKについても追加購入した上に、価格も上がりました。VGKはドル建てですがヨーロッパ地域を対象にしたETFです。予測していたわけではありませんが、この購入後にヨーロッパの景気が改善してVGKの価格も上がりました。
年金受給に伴いDBの残存価値が減少するもDCは上昇
財形年金は年金の支払いを受けているので少し減り始めました。この財形年金は6年間で全額支払うので減り方が激しいのです。一方でDBは20年間の支払期間を選んだので、減り方は緩やかです。DC(Defined Contribution Plan:確定拠出年金)は70歳から受け取る予定にしていますので、まだ支払いを受けていませんが、運用資産が国内株式なので、相場の上昇とともにDCも評価額が上がりました。
ETFとインデックスファンドの比較
私のポートフォリオには、ETFばかりで、2018年1月から始まる、つみたてNISAで脚光を浴びているインデックスファンドは有りません。私は金融商品を購入する場合の基準を3つ持っています。①信託報酬 ②純資産額 ③流通量 です。この3つの基準について検討します。
手数料は同等
① 信託報酬は毎年発生するコストですが、以下の通りです。先ず、TOPIX連動の比較です。
・1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF) 0.11%
・ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.18%
この数字だけ見るとインデックスファンドの方がコストが低いですが、購入時に売買手数料がかかりますので、ほとんど差がないと思います。特に、アクティブファンドのように1%や2%の信託報酬がかかるわけではありませんから、差がないと思っていいと思います。
外国のETFと外国株式インデックスファンドについても同様です。
・SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF) 0.0945%
・ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.189%
純資産額と流通量は圧倒的な差
② 純資産額は桁が2つか3つ違います。
・1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF) 6.73兆円
・SPY 30兆円
・ニッセイTOPIXインデックスファンド 132億円
・ニッセイ外国株式インデックスファンド 729億円
私がETFを選ぶ基準として、純資産総額が原則として1兆円以上のものに絞っています。日本の投資ブロガーの間で人気のあって、全世界の市場に上場している株式に連動したVTは、その基準に達していないので、私は購入していません。①と②の比較検討の結果、私にとってはETFの方が圧倒的に優位に立っています。
1557(SPDR S&P500 ETF)は取引量が小さい
③ 取引量については純資産総額に比例すると思われますので、原則として省略しますが、SPYについては注意が必要です。SPYは、ニューヨーク証券取引所においてティッカーコードSPYとして上場しているだけでなく、東京証券取引所においても1557として上場しています。しかし1557は1日の売買代金が1億円に満たないので、私は1557を買う考えは有りません。
つみたてNISAは野村つみたて外国株投信
以上のことから、私はインデックスファンドを買わずに、ETFだけで資産運用しています。ただし、2018年1月から、つみたてNISAの制度が開始されますので、これについては、インデックスファンドを購入することとしています。具体的には、野村つみたて外国株投信を購入します。今年までは、NISAを購入していたのです。というのは野村証券では外貨ETFを購入することができないので、やむを得ず1306(TOPIX連動型上場投資信託)を購入していました。国内のETFである1306についてはポートフォリオにおけるウエイトが大き過ぎると考えていたので、来年からは1306のNISAから野村つみたて外国株投信に移していく予定です。