1306マンスリーレポート2017年11月30日①:相場下落の時に平静でいられるには?

◎今日のグラフ:1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)マンスリーレポート2017年11月30日

TOPIXと1306は全く同じでは有りません。

折れ線グラフには、赤と青があり、両方とも左軸で読みます。青の折れ線がTOPIX、青の折れ線が野村アセットマネジメントの1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)です。発売当初の20001年には療法補船が一致していましたが、最近では赤の基準価額が少し上に離れています。この指数を表したのが、次の数値です。また、このグラフには有りませんが、同様のETFに日興アセットマネジメントの1308があります。なおTOPIX(東証株価指数:TOPIXはTokyo Stock Price Indexの略称)は、東証市場第一部に上場しているすべての日本企業の時価総額加重型の株価指数です。また、信託報酬は1308の方が少し高く、純資産総額は1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)が1308の2倍強ですから、一長一短です。

銘柄     指数   信託報酬(%) 純資産総額(兆円)

TOPIX    1822.61   ―                        ―

1306     1881   0.11          6.5

1308     1863   0.088        3.0

TOPIXと全く同じにならないことから、投資方針において「TOPIXと連動します」とは言わずに、「TOPIXに連動する投資成果を目指します」と表現しています。この指数の違いはTOPIXだけに現われるのではなく、S&P500SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)やVOO(アメリカのバンガード社のS&P 500の ETF)でにおいての発生します。

今までTOPIXはS&P500に比べて見劣りしていましたが、今後は?

細かい数字は分かりませんが、2001年の発売当時、1241円だった価格が16年後に52%上昇したことになります。16年で52%上昇というのは株式相場においては、芳しくない成績です。年利2.6%となります。そこに配当を加えても4%がやっとというところでしょうか。アメリカのSPYなどのの8%、10%と比較するとかなり見劣りします。今後の上昇を期待します。

異次元緩和で巨大化する1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)

グラフの下の黄色い部分は、純資産総額の推移で右軸で読みます。黒田日銀総裁が異次元緩和を発表した2013年4月から急激に増加しています。今後どうなっていくのでしょうか。

今日のテーマ:相場下落の時に平静でいられるには?

ドル円が下がったとき、1306、SPYが下がったときには不安になるもの。

ドル円が例えば110円から105円に下がれば、あまりいい気持ちはしないものです。これから、もっと下がるかもしれないと考えてしまいます。今となっては信じられないかもしれませんが、2011年ごろに、ドル円が下がって80円を切った時には、70円、60円になるかもしれないと言われたものです。海外旅行や輸入品がが好きで、金融資産をすべて銀行預金で持っていれば、うれしいかもしれません。一方、日本の株式や外貨の金融資産を持っていれば、評価損が発生するのですから、どこまで下がるのかなあーと思ってしまい、不安になります。

平静な気持ちでいる方法

その時、その不安を和らげる方法としては、銀行預金や、USMMFを持っていて、日本の株がかなり下がれば、手元の銀行預金で1306を買うことができます。そうなると、どこまで下がったら、どのくらい買おうかと考えることができますたとえ2割、3割下がっても、さらに買いますほどの預金があれば精神上は、安く買えてよかったと思えます。一方でその分だけ資金運用の効率は悪くなりますが、すべて良いというわけにはいきません。相反する物を所有して、それをうまく操ったり、バランスよくするのが面白みかも知れません。為替でドル円が下がったときも、105円になったらいくらUSMMFを買おうか、さらに100円までに下がったら追加でいくら買おうか、と考えるのも不安を減らし心の平静を保っていられる方法です。

むしろ楽しみにできるかもしれない方法

ドル円が安くなった時に、日本円を売り、USMMFを買ってそのまでにしておくのか、さらに一歩進んでSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)まで買うのかは、状況により異なってくると思います。もし米国の長期金利が高ければ米国債を買うかもしれません。近い将来SP500が10%程度下がる可能性があると思うなら、とりあえずUSMMFまでで止めておいて、将来の米国株式下落の機会を待つことになるかもしれません。そのような余裕があると、調整や下落に対して冷静さを失わないで済むかもしれません。更に言えば、その塩梅加減を考えることが楽しみになるかもしれません。リーマンショックを経験した人にとっては、2,3割の調整に対しては耐性が十分できているのではないでしょうか。

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