iDeCoナビは信用できるか?
イデコ(iDeCo)を始めようとするときに、もしかすると参考になるかもしれないサイトが「iDeCoナビ(イデコ:個人型確定拠出年金ナビ)」です。ここで、「もしかるすと」と言ったのは、何が、① 全面的に信用できるかどうかは分からないことと、② 資産運用はあくまで結果が出なければよかったか悪かったかが分からないからです。
同じ制度、同じ運用でも結果は異なる
例えば、②の結果に関して私は以前勤めていた会社の従業員持株会で1000万円を積み立てていたことがあります。その1000万円は、2000年ごろのITバブルで3000万円になりましたが、そのバブルがはじけて、元の1000万円近くにまで落ちたことがあります。私は2012年まで持ち続けて、結局、2500万円まで売りました。しかし、同じ職場の同僚は、住宅用資金に充てるために底値である1000円の頃に売ってしまったのです。つまり、同じ制度を利用していてもタイミングが悪ければうまくいかないということです。
特定非営利活動法人?
もう一つの ①全面的に信用できるかどうか分からないという点に関しては、裏の事情がすべて分かることは無いということです。iDeCoナビは、「特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会」が運営していますが、そのホームページには、このような記載があります。
「・当サイトは、商品の情報に関して三菱アセット・ブレインズ株式会社からの情報提供を受けています。
・当サイトの掲載情報は、あくまでもiDeCo利用にあたって参考情報の提供を目的としたものであり、当協会及び三菱アセット・ブレインズ株式会社として掲載商品を推奨するものではなく、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。」
「たあんと」は株式会社
また、ホームページの上部に「たあんと」と「つみたてNISA(積立NISA)ナビ」にクリック一つで飛べるようになっています。「つみたてNISAナビ」は「特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会(積立投資研究会)」が運営していますが、「たあんと」は、株式会社想研が運営する組織で、ファイナンシャルプランナーや特定社会保険労務士の協力のもと、投資や家計を中心としたお金の知識・情報を発信しているようです。これだけは非営利でなく、株式会社ということです。少し用心する必要がありそうです。
商品で判断する
また、データだけでなく、人的つながりがどのようになっているかも良く分かりません。ただし、私のブログで優良であるとしている商品が上位に来ていれば、ある程度信頼できると思われますので、その点をチェックしながら確認すればよいと思います。それでも、一つの情報として見ていきます。
ホームページの目次
このホームページには、最初にコンテンツの目次があります。
- 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは?
- iDeCo(イデコ)のメリット
- 加入資格 無料簡単診断
- 控除額を確認してみよう!
- 疑問を解決、Q&A
- 手続の流れ
- 公務員のためのiDeCo特集
- 取引金融機関比較
- iDeCo(イデコ)運用商品比較
- 3分でわかるiDeCo(イデコ)動画
- What’s New? イデコ最新情報をお知らせいたします
- メディア紹介情報
運用商品比較、取引金融機関比較が重要
ここで普通なら、1番から順番に内容を確認するところでしょうが、このホームページの信頼性を見たいと思います。そのためには、9番のiDeCo(イデコ)運用商品比較、その次に8.取引金融機関比較を確認します。
「8.iDeCo(イデコ)運用商品比較
商品によって手数料が違うけど、何を参考にすればよいの?
投資信託は資産の運用をプロにお任せできる金融商品ですが、そのぶん手数料もかかります(「運用管理費用」または「信託報酬」と呼ばれています)。
運用管理費用(信託報酬)は投資対象や運用スタイルによって異なり、残高に対する比率で明示されています。
つまり保有残高が大きくなれば金額も大きくなり、しかも運用期間中は常にかかり続ける手数料ですから、iDeCoのように受け取るまでの期間が長い制度では、口座管理料以上に注意が必要です。
運用管理費用(信託報酬)ランキング
投資対象とするマーケット全体(日経平均株価やダウ平均株価など)と同じような値動きを目指す運用スタイルを「パッシブ」といいます。当サイトの取扱金融機関比較の「商品ラインナップ」では「運用手法」の欄でご確認いただけます。
例えば、日経平均株価と同じ値動きを目指す投資信託同士であれば、運用成績(パフォーマンス)にほとんど差はありません。だからこそ、前述の運用管理費用(信託報酬)をチェックしておかないと、運用成果に大きな差が出てきてしまう場合もあるのです。
そこで、「パッシブ」の投資信託の中から、運用管理費用(信託報酬)の安い順に上位3つを並べたのが下記のリストです。金融機関や投資信託の選択にあたって、ぜひ参考にしてみてください。」
以上の説明は、その通りですので問題ありません。それでは具体的に、運用商品を確認します。以下の表には、次の説明があります。
「三菱アセット・ブレインズ株式会社からの情報提供によりNPO確定拠出年金教育協会が毎月更新
運用管理費用:2020/04時点
取り扱い金融機関:2020/05時点」
<明日に続く>